世界一周06-2 イラン東部篇 印象に深く残る国・イランのツッパリマン参上

本日8月15日、tabi1.comは新サービス開始!

https://note.mu/notes/nb6de56650b9e

広告収益にまつわるマル秘話、解禁。

=====================================

●イランのツッパリマン
●愉快痛快韓国女

イラン
通貨100レアル=1.38円  ・ガソリン 5円  ・宿 300円から
定食チェロケバブ:ライス、マトンのハンバーグ、サラダ、生たまねぎ、コーラ124円

SAVE0035
・イラン名物、ザムザムコーラ300ml 7円
(とても安く、食事すると水代わりに必ず出てくる)
・ハンバーガー 22円から  ・屋台の焼き羊肉、1串 28円
・ケーキ 10円(日本じゃ「うまい棒」しか買えん。)・シュークリーム 7円
・マトンの挽肉とたまねぎの牛丼風炒めと、ナン、(おもにイラン西部) 56円
・タイヤパンク修理 138円  ・白黒TV 5250円 ・ズボン 690円
・散髪(言葉がわからんから丸刈りにされた) 42円



イランのツッパリマン

5/14の翌朝、土の宿を出て、すぐにイラン入国。
厳格なイスラム国家ゆえ、普通なら荷物を調べられてエロ本はおろか、何の変哲もない水着姿の女性の写真といったソフトなものさえ没収されると聞いていた。

しかし意外なことに荷物検査がなかったから実にラッキーだった。
パキスタンもイランも全く色気のない国だが、やはり自分も環境に順応しているのか、欲求不満になったりむらむらすることはなかった。

酒と女が大好きな人は、こういう国だと気が狂ってしまうだろうが、自分は全然気にならなかったからさらにラッキーだった。

イランからは、右側通行になる。これから先、欧州(英国など除く)、南、中、北米に至るずっと先のゴールまで右側通行なのだが、日本からずっと左側通行だったので、生まれて初めて走る右側通行に冷や汗をかく。

ずっと伸びる一本道を走る分にはいいが、国境から88kmのザヒダンの町に着き、アジアハイウェーを外れ右折して町に入ろうとすると、ウオーと対向車に正面衝突しそうになった。うっかり走行車線を混乱して間違えてしまい、もう冷や汗まみれだった。

そのため免許取りたて若葉マークのようにオドオドしながらザヒダンの町を走る。そして給油したのだが、石油大国だけあって、1リットルたったの5円!11.3リットル給油したのだが、それでも60円ぐらいだった。このジェベルなら60円分で400km近く走れるから、大阪から山口県岩国までの距離になる

そしてコーラも安い。ザムザムコーラというイラン独自のブランドで、一瓶284ccと半端だが(しかもビンによって入ってる量が違っていたりする)これもなんと7円。
タダ同様に安いガソリン代で輸送コストに連動しているからかコーラもとても安くなるのだろう。

イランは反米主義を貫いているが、それとは裏腹に「アメリカの水」とも言われるコーラがアメリカのように食事と一緒に出されるのだ。しかもパキスタンやイランには当然マクドナルドのようなチェーン店はないが、小さなハンバーガー屋はいくらでもあり、とても安い。

イスラム革命後、戦中の日本のようにアメリカの物を禁止してきたが、コーラまで禁止されてはかなわん、それならなんとして抵抗してでもイラン人の我々の手でコーラをつくりつづけよう、と生まれたのがザムザムコーラなのだ。

反米とは裏腹にアメリカ的なものを欲しがる。これがイラン人の本音なのかもしれない。

さて、給油が終ると、なんとリーゼントにサングラスの男がやってきた。しかも服は黒いボンタンときている。
まるで25年前の「ツッパリ」の典型的スタイルではないか!一世代前のツッパリを見ると、日本とイラン兄弟国か、と思ってしまう。

 グラサンにリーゼント、ボンタン。。

その昔、日本にの出かせぎにきていたイラン人がいわゆる「3K職場」からそのスタイルを覚えて帰った、という説もあるくらいだ。その証拠に、これから先、日本語を話す人が登場してくる。

だけどイランは、今までと違って英語を話せる人が全くいない。文字だってアラビア文字一辺倒、数字まで独特のイスラム文字だから、おかげで完全にわからず、まるで有人の宇宙惑星の町の中にいるようで、原始人のようなコミュニケーションしかできない。そのため言語ではイランが一番苦労した。

ともあれ、爆安ガソリンのおかげで、イランの旅もかなり余裕ができるし、ガンガンイランを走りまくれる。

イランの東南部は、まだバロチスタン砂漠の中になるのだが、パキスタン側より標高が高いのでいくぶんマシだが、標高が500mぐらいに下がると一気に45℃まで上昇し、またもうめく羽目になる。それでもイランでは朝の8時から夜の8時まで連日500km走るといったペースになっていく。

ある町では大変な思いをした。ホテルに泊まりたいので一晩なんぼかと、こっちは言葉わからんので必死でジェスチャーしたり紙に書いたりしてるのに、ホテルのボーイは一向に理解していない。
しまいには、「かってにセー」とホテルをとびだし、結局枯れた貯水槽の中で野宿する羽目になった。冷たい風も入ってこないし人も入ってこないだろうと思ったが、夜中に男達にのぞかれたときはやっぱり、こわかった。

イランの中都市、シラーズの手前で、塩湖があったので湖岸へ行った。そのとき、途中で急にダボット塩のぬかるみの中にバイクが入ってしまった。
アクセルふかして脱出しようとするとどんどん後輪がめり込んで、自滅していく。

泥沼にはまるとはまさにこのことで、力ずくでジェベル125を持ち上げようにも、タイヤに絡みつく極悪な塩泥と、ぐにゃぐにゃの足場なので力が入らず全く引き上げられない。

1人では無理なので、助けを求める。幸いにも男性二人が遠くにいたので、両手を高く上げて二人を呼び、私と3人で引き上げる。3人なら楽に引きあがったぞ!みんな塩泥まみれになったが、彼らはさらにホイールにくっついた泥落としまで手伝ってくれた。私は心から二人に感謝して、シーラーズにたどり着いたのだ。

愉快痛快韓国女

シラーズでは、ビザ延長の為、2泊した。イランのビザは2000年当時、最低日数の通過ビザしかもらえなかったので途中の都市で一度、または2度延長しなければトルコまでたどり着くことができない。

シラーズのビザオフィスで、申請書を書いていると、韓国女性が1人やってきた。一言二言話すと、打ち解けたのか自分のとなりに座ってきた。

それにしてもここまで旅していて「ひとり旅の韓国女性」がやたら多いことに気がついた。バラナシ、ラホール、クエッタ、そしてここで四人目。今韓国は女のひとり旅がブームなんだろうか?

その彼女、朴 善蓮さんは元旅行会社に勤めていた。30才だが、日本人や韓国人は肌や顔立ちがいいのか、チャドルで髪を覆って顔だけ出すと、まるで15才ぐらいの少女に見えてしまう。
彼女はトルコのイスタンブールからイランにきて、イランを見たらトルコに戻って帰るのだという。

save06-01

そのときの彼女はトルコの若いイスラム女性流に、頭だけスカーフで覆って、長袖のYシャツとジーンズと言う格好だったが、オフィスのおっちゃんに

「きみの服装はこの国では男を誘惑する事になるから良くない。黒いチャドルはそんなに高くないから、これからチャドルを買いなさい」

と言われていた。イランでは外国人女性と言えど、非イスラム教徒でも全身を覆い隠し、顔だけのぞかせるという黒いチャドルを着用せねばならない。だから男女別に隔離される路線バスを見ると、女が乗る後ろ半分はからすの大群が乗っているみたいだった。

彼女は朴さんなので、パックとかパーク(公園?)などと呼ばれているが、パックとは実に気が合った。パックとは主に英語で話し(とはいえどお互いうまくはないが)お互い韓国、日本に行った事があるので片言の韓国語や日本語を織り交ぜて話せば、いくらでもはなせるのだ。表現しずらい時は、絵とか字を書けばいいからなおさらだ。

一緒にビザオフィスを出た。
「これからバスで、ペルセポリスに行くのよ」
「そうか。それじゃあバスターミナルまで送ってあげよう。さあ乗って乗って」

と言って、ジェベルの後ろにパックを乗せて、シラーズの町を疾走する。

save06-02

「ねえ、なんかわたしたちって、周りから奇妙に見られてるようだから、これからは『ヘンな姉弟』ってことにしとこうよ」と、うしろでパックは笑っていた。

郊外を出て、少し迷ったが無事バスターミナルに着いた。まだ時間があるのでターミナル内で食事をした。焼き鳥とナーン、生のたまねぎが出てきた。

それにしても、儒教の厳しい圧力を受ける韓国女性が、なぜ海外のひとり旅、特に難易度の高いイスラム世界を旅する女性が多いのだろうか。きっと本国では報われない女性の地位から自分を解き放とうとこれらの国に旅立たせるのだろうか。

「それにしてもこんな国を一人旅するなんて、きみはとても勇敢だよ。親は反対したんじゃないの?」
「もちろんよ。オニのようにカンカンに怒ってたわよ」

といってパックは両手指で頭から角を出す仕草をした。その鬼のジェスチャーは日本と同じであった。
「でもね、もしわたしが男だったら、たぶん問題なかったと思うよ」

お互い、言葉の通じぬイランにいるだけあって、その分いろいろしゃべりまくる。日本人同士だったらいろいろ気遣わねばならんが、この場合だと実に楽だ。

バスターミナルでパックと別れた後、バイクの整備をした。昨日こびり付いていた塩泥を落とし、小屋のような修理場でスポークを張る為に工具を借り、チェーンに塗るグリースまで貸していただいた。借りるだけでも良かったのに、わざわざ手伝ってくれて、しかもタダでいいという。またまた感謝あるのみだった。

夕方から、シラーズの街を散策する。きれいなショッピングセンターやコンビニはないが、建物の地下は大理石風で、雑居ビルとはいえ宮殿を思わせる地下室には卓球場があった。イランでは卓球が人気のスポーツのようだ 。
熱心に試合してる人を見ると、あの有名な某卓球少女のように甲高い声で「サー!」なんて聞えてきそうだ。

SAVE0030

その奥にはテレビとプレイステーションが置いてあって、何十種類もあるコピーソフトから好きなゲームができるコーナーになっている(といってもやっている人はだいたいサッカーや格闘ゲームだった)。
一階の八百屋では果物を包んだ新聞紙がなぜか8年前(1992年)の日本の新聞だった。

実に味わいのある地下室や街並みであった。

ここでクイズです。

この鉄拳バス

Save0029tekken3

戒律厳しいイランにもプレステや鉄拳があるのが意外中の意外でしたが、

実は

この鉄拳バスには、イランならではのある秘密があります。

それはなんでしょう?

ヒント バスの車内をよ~く見てください。

答えは最後!

夜になり、街を歩いていると、なんとパックを発見!!
すぐに駆け寄ると、「ンマー」と驚いていた。ペルセポリスから戻ってきたようだ。

まず一緒にかき氷屋に入った後、ハンバーガーショップで、ハンバーガーにサラダ、そして必ず出てくるザムザムコーラ。それを肴にパックもパックマンのように(?)しゃべりまくっていた。

さあ、パックとも本当にお別れなのだーー。
名残惜しくも店を出て、「これで最後ね」と感極まり、深く握手をして別れたのだが—–

ここはイランだった。握手程度とはいえ、この誘惑女性と公衆の面前にて異性同士で体の接触をしでかしてしまったので、それを見ていた周りのイラン人は最後の最後まで異様な目で我々を見ていたのだった・・・

–第6章–
おわり

追記:クイズの答えの発表です

前半分が男専用席、後ろ半分が女専用席。

近代的なゲームを広告しておきながら、中は完全に分離されている。

日本やインドでも女性専用車はあるけど

ここまでしっかり分離するのは、宗教的なイランならではです。

173 total views, 1 views today

スポンサーリンク
336×280
336×280
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*