世界一周09-2 イタリア編2 ナポリからローマ、ミラノへ

●ナポリとローマ観光
●サッカーバカ一代 in Milan

ナポリとローマ観光

雑然とした街並みで、しかも排気ガスで煤けたナポリの市街地。

噂には聞いていたが、ナポリの運転は荒々しく、ひどかった。なんかインドに近いが、インドに比べればはるかに交通インフラが整っているのと、力車と牛がいないだけまだマシだった。

この先ローマ、ミラノへとイタリアを縦断するのだが、ナポリに関しては、同じイタリアでも大阪のように世界が独特だった。

そしてローマにたどり着いた。「全ての道はローマに通ず」といわれているが、今回の件でもローマは私にとってもきわめて重要な町だった。
ローマのAMEXとトーマスクック(VISA)の支店に行って、TCを再発行しに行ったのである。

するとスムーズにあっさり無事全額リファンドできて、心からホッとした。
場所柄ローマは日本人観光客の盗難が多い場所なので、きっと再発行手続きも慣れているのだろう。

アメックスのUS1800ドルTCは全額、VISAは紛失時は9万円分のTCだったが、再発行の時は850ドルのTCになっていた。

すっかり安堵の息をもらし、心安らかになると今度は相方のケアもしなくては。
リヤタイヤを注文した後は、ローマ市内をたくさん観光した。バイクがあるので機動的に回れる。ベスパに乗った気分で本当のローマの休日を味わった。

コロッセオを眺め、有名な真実の口(Bocca della Verita)に、口だけではあきたらず鼻にも手を突っ込んでみたり。同じ教会の中はつるされた人がいる。

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スリ団を警戒し肩を怒らせながらトレビの泉をすこし眺めたり、街角の名もないピザ屋で舌鼓をしたり・・・

すっかりいち観光客のミーハー気分のままバチカンに入国。カトリック教の総本山とあって、欧州、中南米、アフリカ、アジアなど全世界から集まる。日本のおのぼりさん観光客は、日本人らしく旗の先にピカチュウをくっつけて先導していた。

かとおもえば女性ばかりの巡礼団が賛美歌を歌いながらぞろぞろやってきた。彼女らは色のついた帽子を被っているので遠足に見えてしまった。

さて、ローマではどこに泊まっていたかと言うと、実は街中のちょっと外れの公園で野宿していたのだった。

公園はちいさな丘になっているので、バイクごとてっぺんまで来れば誰も来ないし、盗みもなかった。
スリが横行するセントロとは別世界の、台風の目のような意外なセーフティゾーンなのである。

公園の入口では、これまた貴重とも言える水道があるのだが、交差点の信号で停まった車を相手に、窓ガラス拭きを生活の糧にするジプシーだかアジア系だかの人間が、バケツに水を汲みにやってくる。
自分もそこで自炊してスパゲッティーなんかも作っていたものさ。

いくら貧乏ツーリングとは言えど、ローマの休日のようにちゃんと優雅な観光もできれば、JALパックでは決して味わえないローマのアンダーグランドな世界も覗けるのだ。なんと贅沢であろうか.

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ローマでお金は戻ったが、

やはり大事なものが入ったリュックサックを諦め切れず、ローマから500km離れたポテンツァにわざわざ戻ることにした。

ローマから一日走ってポテンツァに戻り、翌朝さらに150km戻ってリュックを探してそこの管轄する派出所とポテンツァの派出所を尋ね、最後の望みをかけてリュックが見つかったかどうか尋ねた。

が、両方の派出所に聞いても、答えはノーだった。

残念だったが、それと同時にあきらめとふんぎりがついた。

「よし、これ以上悩んでも仕方がない!
後はガンガン走るのみだ!」

そうなりゃパワーも戻り、ローマへ一直線。そしてサンマリノ、フィレンチェ、ピサの斜塔、神戸のように近代的なジェノバの港、そしてミラノへとどんどん走った。

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サンマリノはほとんどイタリアと変わらないのだが、ゴミの分別がドイツのようにしっかりきちんとしているのが意外だった。

サッカーバカ一代in Milan

6/30、ミラノ着。ここは稚内と同じ北緯45度まで来たのに、稚内と違ってやたらと蒸し暑い。

ミラノの城内の博物館で、ミケランジェロの名作「ロンダー二のピエタ」を見る。そのほかにも中世の騎士の鎧や剣も展示されており、面白い。

ミラノのど真ん中、ドゥオーモ広場は、ストリートパフォーマーや中国やアジアからの不法労働者が即席で風呂敷広げて雑貨を売っていたりしてたが、夕方になると急に人が増え始めてきた。

やがてドゥオーモは何万人も埋まり、イタリアの三色旗トリコロールが山のようにはためく。巨大スクリーンからサッカーの試合が写った。それと同時に騒がしさが増大した。

イタリアVSフランスという、それはそれは因縁の試合が始まったのである。

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まずイタリアが一点入れると、
「ウオォオ、キャアアアア」「ピーピーパフパフ」
地響きのような歓声と、抱き合って喜ぶカップル。

しかし、フランスが一点入れると
「なんだよーオーオー~パフ」
といった感じで、殺気がみなぎる。だがわずかにはためくフランスのトリコロールは威勢がよくなる。

さらにフランスが一点入れると、さらに殺気がみなぎった・・・!

結局、1対2の逆転負け。みんなガッカリして帰っていくが、広場はゴミで覆われ、ビール瓶の破片が散らばって危なくてしょうがない。

イタリアはサッカー一辺倒の国。
そういえば港町ジェノバにいたときの夜、突然民家から奇声が聞えた事があった。サッカーを見てて点が入って喜んでいただけのことだったが、あの時はケンカでも始まったのかと思ったほどだった。

そのときはイタリアが勝ったらしく、もうお祭り騒ぎ。スクーターや車はみんなホーンを鳴らしながら大きい旗をなびかせながら走っていたっけな。

イタリアではパルコで野宿してきたが、ここミラノでもパルコで野宿した。

パルコといってもイタリア語で言う公園のことで、渋谷とかにあるパルコではない。

見てのとおり、汚くてやばそうなダメパルコだ

ベンチのとなりにジェベルを置いて寝たのだが、いま思うとよくこんなところで野宿したと思う。これも若気のイタリーだけど、しかも洗濯までしてるのだから、我ながら図太い神経してるなと思う。

そんな浮浪者然とした私にみかねたのか、パンク風のあんちゃんが、ピザをくれた(笑)

イタリアらしいね。

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7/3の朝、ミラノを出発。いよいよスイスへ向かうが、イタリアリラを余らせてもムダなので、スーパーで食料を買いだめする。

昼は、スイスの国境近くで雨に降られる。イスタンブールやギリシャやイタリアでは毎日晴天が続いていたが、欧州に入ってから始めての雨だ。

同じイタリアでも地中海側の乾燥した風景とは違い、ここでは周りの景色も緑が多くしっとりとして瀟洒である。

いよいよアルプスの山々が近づいてきた。世界がまた変わろうとしている・・

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