世界一周22-3 USA 南部とフロリダ編 肥満児ワールドとデイトナUSA

肥満まみれの社会

アメリカでの食生活は、毎日缶詰やNissinのラーメンばかりだったので、たまにはいいもんを食おうと、インターを降りてルイジアナ州の、とある町のピザ屋に入った。
ランチタイムは食べ放題なのでその時間に合わせて入店した。

だが、入ってくる他の客を見て目が点になってしまった。
誰もかしこもみんな太っているのだ!!客席も埋まるのだが、白人も黒人もみんな肥満!
太っていないのは店員の白人の女の子と、私だけだった。
みんな100kg以上はあろう大きくて太った彼らに囲まれると私はまるでニンジャのようだ。

アメリカは肥満社会とは聞いていたが、アメリカの田舎ではここまで肥満が多いとは本当にびっくりした。だけどこれがアメリカの現実なのだ。一体彼らはどういう生活しているのだろう?

車社会でエネルギーを使わず、砂糖いっぱいのコーラや高カロリーのピザとかハンバーガーばかり食べていると、答えはこうなるのだ。

ただでさえギットリと味が濃いピザなのに、あるおじさんの客はさらに塩やソースをバカバカかけまくっていた. これでは味覚が狂ってまちがいなく糖尿病や高血圧になるだろう。無意識な自殺行為かもしれない。

そんなことを思いつつ、私は普段ろくなものを食べていなかったのでここぞとばかりにアホみたいに12枚も食いだめ。とはいえど彼らの前には及ばないだろう。

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白人はハーレー。では黒人は?

フロリダ州の東海岸沿いの都市・ジャクソンビルで、ロサンゼルスから伸びる大陸横断のインターステーツ・I-10もENDになり、代わって北から伸びるI-95でフロリダ半島を南下。マイアミや米本土最南端のキーウェストを目指す。

デイトナビーチのあたりは、ヒゲにサングラスにノーへル上半身裸のいかにもアメリカンなおっさんらがハーレーに乗っている。

白人が乗るバイクといえばハーレーなどのアメリカンバイクが主流なのだが、考えてみれば黒人がハーレーに乗っているのは見たことが無かった。

では何に乗ってるのかというと、意外なことに黒人の場合は、レーサーレプリカやツアラータイプ等のスポーツモデルに乗っていることが多かった。

なので黒人がジャケットを着てカウル付きのバイクで走りぬけるシーンを見ると、黒豹のようになかなかカッコいい。

おのずと人種によってバイクのタイプを選んでいるのだろう。それはある意味発見だった。

デイトナビーチの空港に隣接するデイトナUSAというサーキットに行った。
サーキット自体は閉まっていたが、そこの資料館に入ってみた。一角にはしっかりとセガのドライブゲーム「デイトナUSA」があった。

このデイトナのコースをモデルにしたゲームは1994年、ゲームセンターで大ブレイクした。ゲームの中でのエンジンの音も、サーキットの外から実際に聞こえるテストドライブ時のエクゾーストノート(排気音)とほとんど変わらない。

そんなわけで一回一ドルの「本場でのデイトナ疑似体験」をした。(コース選択は、初級のデイトナコースのみしかできない)高校時代にはまった時と、ついこないだサンサルバドルのぼろいゲーセンでやったときと、そしてここ本場でやったときとは、それぞれ感じ方が全然違う。大本山の味わいがあって感動した。

翌日はJFケネディ宇宙センターへ行こうとしたが、検問があって一般車両は迂回せざるを得ない。宇宙センターのテーマパーク風のビジターセンターがあったが、入場料が25ドルもするのでおあずけ。

最もみじめな野宿旅の果てに

マイアミの北50kmのポンペノビーチに来た。
もう夜なので野宿する場所を探そうにも、フロリダは観光州で人口密集地帯なので適地が見つからない。

昨夜は国道沿いの教会の駐車場で野宿したのだが、明け方犬を散歩中の近所の住民から、ここから出て行けと遠巻きから言われた。
かといって銃社会のアメリカだから下手に動くと撃たれるかもしれないので無視した。

日本では治安も良いし温泉もあるし公衆トイレとかも有るし何分勝手を知っているから野宿しやすかったが、セキュリティの塊のようなこの国ではヨーロッパよりも非常に野宿が大変で、その度にのけもの扱いされる。苦痛でしかない。

ハイウェイのレストエリア(日本で言うパーキングエリア)ではシェリフ(保安官)が24時間警備していて、オーバーナイトで駐車したり野宿するのは禁止されている。

そして離れの東屋でガソリンコンロでラーメンを作っていると警備員がやってきて「森が燃えて火事になるから火を消せ」

挙句の果てに風呂とか入れないから、不潔に耐えられずヤケクソになってGSの水道を使って上半身裸で頭や体を洗っていると店員に見つかり
「ここはシャワーではない」
(他の人だって見てるんだし、ここはインドのカルカッタじゃないっつうの!)

ここまでのアメリカの道中、我ながらはちゃめちゃだったが、あの時は本当に辛かった。
毎晩寝床を探しても見つからず寝れるのは深夜になってから。野宿が嫌でいやでたまらなかった。

だから夜が来るのが怖かった。

たしかにハーレーやホンダのST1100とかゴールドウィングなんかでのびのびハイウェーを走って毎晩モーテルに泊まれば本当に快適な旅が出来る。

しかし自分にはそんなお金なんかなかったし、なにより当時は若気の至りと世界を走りぬいたプライドが邪魔したのだった。

ここでの一泊はエクアドルの10泊分になる。だから意地を張っても汚くなっても金のかかるところには泊まりたくなかったのだ。

そんなつらい憂鬱な夜をポンペノビーチで迎えようとしたとき、ふらふら走っていると「Brasilian Store」の看板を発見。
思えば日系ブラジル人の多い群馬県の太田や大泉にもこんなブラジルショップがあったし、何せブラジルには2ヶ月もいたから間髪いれずに入った。

中にはブラジルの食品、そして写っているビデオの番組まで見覚えがあり、ブラジルが懐かしくなる。

そんな折、白人系のブラジル美人が店に入ってきた。

彼女の名はデニーズ。もちろんレストランの名前ではない。彼女はこんな薄汚い自分なのにいろいろ話しかけてくれた。そうなると今まで孤独だった心が大爆発し、自分は世界一周をしていて、ブラジルにも2ヶ月いた事を告げた。そうすりゃ意見があった。

「あなた今晩どこに泊まるの?」
「いやー、実は泊まるところが無いんだ。毎晩ホームレスさ。
だから、・・もしできたら・・きみの家に泊まりたいんだけど・・・」
「いいわよ」

やったぜ!今思うとずうずうしい限りだが、たのんで正解だった。
彼女の夫がこの店の店員だが、夫とは対照的にデニーズがよくしゃべるので気が付かなかったのだ。

23時に店を閉める。車をフォローして彼らのアパートに到着した。小ぎれいで開放的な室内。そしてメキシコシティ依頼10日ぶりのシャワーでしっかり体を洗う。
4500km分の汚れは白いシャボンが灰色に変わるほどだった。

そして着替えるとまるで生き返った気分になり、部屋の片隅で何者にも怯える事無く、大往生のように安心して眠る事が出来たのだった。

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