(118)インドの隠れた近代工業国家の一面と計画都市チャンディガル

工場と工場直売品と近代計画都市。悠久と神秘の国・インドらしくないネタでございます。

6月21日

マナリからはデリーに戻る。さらばヒマラヤ。旅の終わりが近づいていく。

その日はバス停で野宿したのだが、そういえばまばたきしたとたん外が明るくなっていた。
いったん目がさめて、再び目を閉じた途端、20分ぐらい深い眠りについたんだと思う。

その夜は騒いでたり、車の音やホーンもガンガンうるさいのにも案外眠れたから、きのうはよほど疲れてたのだろう。8時ぐらいに起きた。

そして今日も大変な一日だった。雨が降ったり、行ったり戻ったりでぜんぜん進めない。あまりに疲れきって精神的に病んでいたので、頭がかなりConfused。できるだけ見たものを貪欲に吸収しておきたいという事だと思う

マンデゥに戻った。日曜日なので閉店している店が多い。さらに進むが、距離が伸びない。

国道沿いに、アップルジュースの工場直売品を見つけた。このところ栄養が偏っていたので、名産品を味わいながらビタミンゲットするには願ってもないチャンス。一瓶200ccで20とお手ごろ価格なので、結局3本飲んだ

このあたりから、ACCという看板が増えてきた。

もうすぐでACCセメントの工場があるらしい



インドで工場萌え

そこは、セメント産業の町であった。

そこにはACCセメントのレジデンスコロニー(工場労働者用の町)がある。

いくらかこぎれいで、社宅や病院もある。インドは高度経済成長期である。

今宵はセメント街から外れたところに宿を発見。そこに泊まる。

宿の前には何人かの若い男たちがいたが、彼らもACCセメントの労働者で、やはり何十キロもあるセメント袋を担いだりするので、みな千代の富士や長州力のようなずんぐりとした逞しい体になる。

ただ英語が話せずヒンディー語だけ?なので、彼らの場合はおそらく田舎から来た単純労働者で、ベストを着たような技術者とはちがって、やはり下の部類になるのだろう。なんとも外の屋上で寝るだとか。

セメントコロニーの社宅に住む技術者とは格差がある気がするが、彼らの力自慢でタフな体こそが、大国インドの建築産業を担っているわけである

6月22日

町に戻ってACCの町を散策。町は普通のインドの街だが、工場の作業着を着たインド人が行き来する。まるでインド人研修生であふれる徳山とか四日市のような、ちっともインドらしくない雰囲気だが、日本人のイメージからすれば全然スポットが当たらない、工業的な日常のインドも見ておきたい。

伝統的なターバンと、理数系な工業技術。そのアンバランスさがじつにいい。

昨夜はセメントコロニーを出た途端、チェーンから激しい音がするようになった。
ボルトを緩めようとするも。手持ちのモンキーレンチでは抜けない!ボルトをなめてしまった
だましだましワークショップを探してチェーンを緩めるか、いずれにせよヤマハのワークショップでスプロケとチェーンのセットを買ったほうがいい
もうゴールまでわずかなのに。

しかし本日出発すると、チェーンの激しい音が無くなっていた。その後も問題なし。何かがひっかかってたのだろうか。

山道を降りたあたりで、ダーバ(食堂)の裏庭の建物の軒下で野宿。

6月23日 チャンディガル

朝、スペアのクラッチワイヤーアッシーを持っていたので修理屋で交換してもらう
見間違えるように、新品に乗ったかのようにクラッチが楽になった。
それでいて工賃は20(40円)でいいという。インド最高。

デリーまで400km、300kmと言う標識を見るたびに、自分の旅の終わりが近づいてきて、なんともいえぬ気分になる
これより平原部になったと同時にパンジャブ州になり、念願の片側2車線道路になる
チャンディガルは、デリーやダマン&ディウなど、あるいはブラジルで言うブラジリアと同じ連邦直轄領で、ハリヤナ州とパンジャブ州の両方の州都という特殊な計画都市だ。いわば小デリーといったところか。
チャンディガルに入る手前に、今度は乳業会社の工場直売店がある。まるでシャトレーゼみたいだけど、工場の敷地の一部が公園になっており、たくさんの家族連れが憩っている。

じぶんもラッシーやチョコアイスを買って「今日はどこまで行こうかな?」と考えながらピクニック気分で芝生の上でゴロゴロした。

こういう他愛のないところが好きだ。インドはやっぱりおもしろい

チャンディガルに着くと、計画都市らしく森の中を切りひらいた碁盤の目状の都市で、森で道路沿いの建物がよく見えない。そんな森につつまれたような、謎めいた町だった。

チャンディガルからパンジャブ州に戻ると繁華街が続く。グルガオンのMGロードのような高級ホテルやショッピングモールがならぶ。

再びエンジンをかけようとすると、エンジンがかかりにくくなる。デリーまでもう少しなのに。なんとかたどりつかねば。

国道1号につき、眠くなったので、ダーバ(ドライブイン)でダールとロティの食事後、木製ベッドで寝させてもらう。

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