ジェベル200 キャブレターのオーバーフローを治してみた

キャブレターの交換日記です・

自分で修理するが二転三転。なかなか治らぬこと、苦行の如し。

少し専門的ですが、同じトラブルに悩む人はとても役に立つかもしれません

ガソリンがもれてまんねん

我がジェベル200は、以前からガソリン臭いとは思っていたが、
ツーリングから帰るとさらにガソリンが明らかに若干ずつ漏れているのを発見。

キャブレター最下部のドレンからガソリンがぽたぽた漏れているではないか。
ガソリン漏れ、すなわちオーバーフローである。

オーバーフローの原因をネットで調べて、内部にゴミがくっついていると思いとりあえずキャブをトンカチでたたいて見たが、一向に直らず、翌朝タンク見ると、なんとガソリンが2L以上減っているではないか!

まあ、この場合緊急的にフューエルコックをオンオフに手動で切り替えれば、何とか走れるとのことだが。とはいっても、さすがの自分でもこれはとても乗りつづけられる代物ではないので、キャブレターを外してみる。世界一周する前の10年前ジェベル125に乗っていたときのと同じ型なので、キャブレターを外すのは簡単だった。

サイドカバーを外す >シートを外す >タンクを外す >エアクリーナーボックスのネジを外し、ボックスを後ろに後退させる >スロットルケーブルを取り外し、キャブレターを取り出す

キャブレターをはずし、下部のフロートバルブを開けて一通りフロートをチェックして組みなおしたが、また洩れはじめた。
要するに、「水洗トイレのタンクの浮き」と同じで、浮きとかがこわれると溢れた水が便器に流れ続けるのと同じ。

小さいながらもキャブレターっていうのはトイレのタンクと同じ機構である

フロートは、自分で手触りした感触ではわからないが、どうやらフロートがスムーズに動かないのだろうか。うかつなことにフロート室にガソリンを抜かないまま海外に出てしまったので、おそらく古いガソリンで腐食したせいと思われる。
でも、このジェベルは93年式で、もはや17年物なのでキャブレターそのものが劣化しても仕方が無い。

中古のキャブレターを入手したが・・・

結局、ネットオークションにて「中古のキャブレター」を入手。

しかしその中古のキャブをそのまま取り付け走ってみたら、ガソリン漏れはなくなったものの、中古品なのでスロットルを戻しても回転数がなかなか下がらないためエンブレがかかりにくくなり、走行中クラッチを切っても回転数が全く戻らなく空ぶかし状態になる、いわゆる貼り付き(張り付き?)のあるキャブだった。

元のキャブ     >>> ガソリンが漏れて走れない不具合
中古で買ったキャブ >>> キャブが貼りつきやっぱり不具合

うーん、どっちもどっちだなあ

貼りつきに関してまた調べてみると、貼り付きを直すにはなんだかめんどくさそうなので、そうなったらこの中古で買ったキャブのパーツを使って、元のキャブのガソリン漏れを直すことにした。
ネットで調べ、メンテナンス本「バイクメンテナンス応用編」を読むと、フロートではなく「バルブシートとニードルバルブ」を外せば原因が突き止められるようだ。

中古で買ったキャブは、+ねじのうちの一本が固着してるせいで、全くねじが回らず、ついにねじ先をナメてしまった
そんなときのためにショックドライバーでぶったたいて回してみたが、全くダメだった

何十分も格闘しても全く歯が立たず、そこで、なめたネジを金ノコで一文字状に削って刻みを入れて、そこにショックドライバをマイナスドライバーにしてぶったたいてみると、いきなりあっけなく外れてくれた。
「十がダメなら一でやれ」ということか。

そして苦労してやっと両方のキャブのフロート室を外すことができた。
フロートピンをペンチで引き抜き(けっこう力が要る)フロートを外すと

DSCN3133

+ネジでホールドされているバルブシートとニードルバルブが現れるので、+ねじを外してバルブシートとニードルバルブを取り出す。 (バルブシートの上、フロート室の中心にあるのが、後に交換するメインジェット)

やっとの思いでバルブシート(カプセルみたいな形)と中に入っているニードルバルブを取り出してみると、

ガソリン漏れがする元のキャブ >> ニードルバルブが磨り減っているのが判るし、バルブシートも汚れ変色している」

張り付きのする中古のキャブ >> バルブシートもニードルバルブもとてもきれいだ。」

ということでバルブシート一式を元のキャブに移植し、組みなおす。
ただフロートピンを組みなおす際に、馬鹿なことにハンマーでたたいたので入れすぎてしまって動かなくなった。ペンチで引き戻したらうんとスムーズになった。でもそのせいでフロートが歪んだと思う。フロートピンはそっと指すだけで充分だったのに。
もう一度フロート系を新しく移植した。元のキャブを車体に組みなおすと、ガソリン漏れは直った。
翌日タンクを調べると減っていない!


今度はダイヤフラムが・・

試走するとオーバーフローと張り付きは無くなったものの、ところが今度は加速時にぎくしゃくする。

始動や発進は問題ないものの、中速域40kmからぎくしゃくするようになり、80kmぐらいで加速しなくなり、その間はまるで荒馬に乗っているかのように前後に揺れてしまうのでとても不快な乗り味!そのときの状態がエンジンの息つき、すなわちガス欠したときに似ていたので、混合気がうすいようだとわかった

せっかく直したのに・・・とまたも次なるトラブル遭遇し、がっくり肩を落とし落胆するのであった

ネットや本で調べてみると、オーバーフローとは反対に、油面が下になってるために、充分な燃料が届かず、混合気が適正にならない。なのでもう一度タンクやらキャブを外しフロートを交換してみたが、症状は変わらず。

またもがっくり肩を落とし落胆するのであった

なので多分油面に関しては問題ないのだと思う。ネットでひたすらいろいろ調べているうちに、ダイヤフラム(アサガオのような形をしたゴム製の膜)が怪しいと思った

そういえば、元のキャブをの上部を開けて戻したとき、ダイヤフラムがぴったり本体に嵌っていなかった。そのときはオーバーフローに気をとられていたのでダイヤフラムには気にしてなかったが、おそらくそこから空気が進入して混合気が乱れたのかもしれない。

でも中古のキャブのほうは、ダイヤフラムがまだきれいで、しかもキャブレターにぴっちりと嵌っているではないか。ということで、中古キャブのダイヤフラムを元のキャブに移植してみる。

すると、70kmぐらいまでなら問題なくスムーズな加速なのに、80km以上の高速域だとまだギクシャクが残る。

ダイヤフラムを替えてさっきよりはましになったものの、これではまだまだ直っていないのと同じ。

せっかく直したのに・・・とまたも次なるトラブル遭遇し、

またまたがっくり肩を落とし落胆するのであった(T_T)


最後の最後に、メインジェット

エンジン始動から低速~中速域は問題ないのに、高速域だけがダメなのは、メインジェットに問題があると書かれている。

またもキャブレターを外すのだが、もううんざり、と思いきや、キャブ下部のフロートチャンバーを開けてメインジェットを確認・交換するだけなら、面倒な思いをしてキャブを車体から外す必要は無く、両サイドのクランプを緩めて、キャブを90度ずらすだけでいい。(さっきのダイヤフラム交換もそれでよかったわけだ、くそー)

メインジェットはボルト状の形をしており、真ん中に穴が開いている。この穴を通ってガソリンが伝わる。メインジェットは真鍮製で5円玉と同じ材質のため、新しいときは金色だが、古くなると昭和40年製の5円玉のような色になる。

メインジェットを取り出し、元のキャブのほうと中古のキャブのほうをよく見比べてみると、タイプが違うのかメインジェットの穴の大きさが微妙に違うことが判った

元のキャブのほうは心なしか微妙に小さい。なので穴のサイズがその分小さかったので、ガソリンの巡りが悪くなり、高速域で息つきしたのだろう。

穴の大きいメインジェットに差し替え組みなおし、試走してみると・・・・

今までどおりスムーズなアクセルワークだ。90km/h以上でも荒馬の不快な揺れがなく、まったくスムーズだ!やった!

いや、以前よりもさらになめらかなアクセルワークになったと思う。

ついに治った!



修理を終えてみて

このキャブレターの修理は、とてもしんどかった。

直ったと思ったら別のところがトラブルになり、トラブルがトラブルを呼ぶ、非常に骨の折れる作業だった

キャブレター丸ごと(キャブレターAssy)新品で買えばすんなり解決出来たろうが、かといってキャブレターの新品は貧乏な自分にとってすんごく高くて手が出ない。中古のキャブなら手ごろだったので喜んだのもつかのま、それもダメキャブだった。

そのかわりお金は無くても時間はたっぷりあるし、キャブレターが二つあるので部品をとっかえひっかえできたので、思い切って修理ができた。二輪店に修理依頼するとどれだけかかったやら。

心臓(エンジン)に酸素を送り込む、肺のような役割を果たすキャブレターは、その通りデリケートかつ非常に重要な部品なので、非常にてこずったが、それを自分の手で直すことが成功できただけでも達成感も喜びもひとしおだった。そして、ネットの情報のおかげです。ネットが無かったらもっともっと苦労してたでしょう。そのお礼の変わりにこの修理記を全世界に捧げます

原付レースなどする人は、プラモデル感覚でとても細かくキャブレターをいじるのだが、ガソリンが漏れたからしかたなくキャブをいじった「超めんどくさがり屋」な自分にとっては、そこまでして好き好んでいじる人とは反対的。私にとってはキャブレターなんておなか一杯。たとえば嵌め方がちょっとでも悪かったり、ジェットニードルやダイヤフラムなどにちょっとキズがついただけで単車の調子がおかしくなるのだから、やりきれない。

それだけキャブレターは一度トラブルに会うと修理するのがなかなか大変なのだ。幸い、単気筒のオフ車なのでパワーが少ない分シンプルでメンテナンスもしやすく、キャブも外しやすかったが、(二気筒以上と違って、ちょっとした確認清掃なら、キャブを曲げるだけでいい)それを何度もやったのはうんざりした。ましてや外しづらく、キャブも90度曲げられず、同調も必要な4気筒とかになると目も当てられないね。

キャブレターよりもFIのほうがどれだけ楽なことかと思った。

二つのダメなキャブを、一つの正常なキャブに仕立てたさしずめ単車版・臓器移植であった。


必要なもの

ショックドライバー

中古の単車を修理したりするのなら必須品。
固着した+ねじは、普通のドライバーで開けるのはまず無理。
叩いた力を強いトルクに変化して固いネジを開けることができる。
2000円ぐらいで買える。

金のこぎり

ネジをなめてしまった場合に必要。
なめたネジを金ノコで一文字状に削って刻みを入れる。
その他にもいろいろ役に立つと思う。
100円ショップで買える。

あると便利なもの

電動ドライバー
ピストル型のタイプね。簡単にネジの脱着ができるので、おかげで5分ぐらいでキャブが外せた。二輪店のプロ修理なみに早い。これもホームセンターで2000円ぐらいで買える

燃費絶賛中

先月キャブレターを大修理した結果、燃費がよくなり 先日給油したら心から驚いた。なんと、36.0km/Lだった。(434kmで12.04L )

これは125ccよりもいい。しかも、信号では先頭に立ちダッシュし、国道では70~90km/hとつっぱしってたのにも関わらず。

以前は30kmLをいくことはあまりなかったが、ガソリンの臭いがいつも漂い、自然蒸発したり終いには漏れたりしてで、その分ガソリンが無駄になっていた。

これだけ燃費がいいのは、エンジンもキャブレタも絶好調ということだ。

都内へは、昼間とかだと車が多かったりして主に70~80kmで走ることが多い。しかしこの速度だと5200~6000回転になる。エンジン的には良好な速度帯で、エンジンの振動も少なく走りやすい。ジェベル200だと70~80km/hがいい。

でもこれが125ccだったら、高回転になるので燃費は悪くなるね。ジェベル200だと、65km/hだと4800回転ほどです

あと、エアフィルターがキレイか、細かい砂埃がガンガンに詰まってるかで5~8km/Lぐらい変わる。 いまの日本だとこれだけ車が走っていても、空気は汚くないので気にはしなかったがアフリカツーリングでは、日に日に燃費が悪くなっていたが、エアクリをエアで吹き飛ばすとドバーっと砂埃が煙立つほど。燃費も一気に元通りになった 自分の思った以上にアフリカの空気は単車にとって砂埃で汚かったわけだ。

そういえば、ザンビアの街中や近郊の制限速度は65km/h。標識にも(65)と描かれており、それを見るたびに、「なんで65と中途半端やねん!」とツッコミたかった。でも65km/hというのは、きっとイギリス統治時代のマイル表示40mphから換算した名残だったんだろうね

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