(72)鬼へ行く

インドには、な、なんと!!「鬼」という村がある。そしてインドなのに日本のテレビにつっこみをいれまくる、今日もマヌケな旅でござるの巻。

2月12日

8時20分起床。15年ぶりの宿。狭い部屋にぎっしりのドミとはいえ、二日連続の寝不足とあって、快適に眠れた。はっきりいって野宿より全然快適。蚊だらけの救世軍のドミよりもいい。

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足首を見ると、野宿した時に蚊にかまれたおびただしい数の痕があった。

蚊にやられる野宿はしたくないので、今日は走れるところまで走って日がくれたら宿に泊まる。

夜道は危険だし、遅くなればなるほど空き室が無くなり、よけいに悪循環に陥る。

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セールスマンとドミトリー

救世軍のドミは、バックパッカーがほとんどだったが、ここのドミの相室の人はグジャラートから来たセールスマンで、この町に来て健康機具などを売るという。なので私よりもよっぽど身なりがいい。現地担当の人がドミの部屋にやって来て、カバンいっぱいの商品を持ってセールスマンと打ち合わせをしていた。

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1階のレストラン。ミールス風で、そろそろ南インドに近くなってきただろうか。

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15年前の余韻を味わいつつも、11時半頃チプルンを出発。今日も片側一車線の山道が延々と続く、走りたくない道が続く。全然距離が稼げない。

この路線では、二つのミッションがあった

ひとつは昨日の宿に15年ぶりに宿泊できた

そしてもうひとつの使命は、鬼という村に行き、鬼村で泊まるのだ。

そして夕方ごろ、

ついに「ONI」発見!これがオニだ!

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15年前の旅でもあったのは知っていたが、

今回の旅でしっかり鬼を検証したかったのである。

鬼につくと、国道沿いに商店があるぐらいのただの何の変哲もない小さい集落であった。

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ちょうどおじさんがやってきたので、
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「ここは鬼ですか?」とマヌケな問いをしてみたところ

「イエス、This is オニ」といわれた。

ただ、日本語で鬼というと、「ニ」にイントネーションがあるが、ここのオニは「オ」にイントネーションがある。

いっそ「ここに鬼は住んでいる?」と聞こうと思ったが、それはあまりにナンセンスなのでかわりに

「鬼に宿はある?」と聞くと、「ここは小さな村なので宿は無いよ、次の町・ラジャプルならある」

といわれた。

ウォークマンもびっくり、SONI だけどちゃんと「ONI」はいってるぞ。

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鬼といえば、インドは「オニダ」というインドのテレビメーカーがあるのだが(ぜひ見てください)

世界一周・お宝写真  爆笑編
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そのオニダを引き合いにすると、おじさんは大いにウケていた。

無念なことに鬼での宿泊は断念だが、

充分よしとしよう。

さらば鬼!

次ぎの町、ラジャプルという町に入ると、「フードランド」という名のレストラン兼ホテルがあったのでそこに泊まる。

フードランドと言うと、まさに日本のスーパーみたいな名前だが、当然「本日特売日」とか「水曜市」とか書いてありそうな雰囲気は無い。

部屋は2階にあり、一泊350に負けてもらう。300だと断られるので、やはり400ではなく、350が一番いいようだ。

フードランドの1階レストランで夕食。チャイニーズ・チキンフライドライス90があったのでたのむと、なんと2~3人分はありそう超山盛りの炒飯が出てきた。ここはスーパーと言うより学生食堂か。

やたら長いインディカ米に鳥肉と玉子焼きが入っており、味はまさに炒飯と言う感じでうまい。ちょうどハングリーだったので、完食。

部屋に戻り、テレビをつけると、ポケモンやドラえもん、クレヨンしんちゃんなどの日本のアニメやSASUKEをやっている。

SASUKEは英語圏向けなので「Ninja Warrior 忍者武士」といかにもジャパネスク感ただようテロップが出てくる。

会場には「SASUKE 2005・冬」と写っていたので、ちょうど10年前だ。

その挑戦者の中には、変な髪形をしたまちゃまちゃが出ていた。

まちゃまちゃって今何やってるんだろうか(笑)

走行175km

2月13日

9時50分起床。
昨夜と今朝と、日本の番組やアニメを放送しているが、なつかしいので、ついつい見入ってしまう。

ドラえもんは吹き替え。調子に乗ると「イエイ!」と叫ぶのび太。

のび太はいつからアメリカ人になったんだ!?

それにしても、ダメダメ少年の代表格のようなのび太くんが、

もし将来大人になったら何をやってるのだろう。と考えてみた。

そこで当時の世相を反映すると、マンガの始まった当初の

70年代なら「うだつのあがらないヒラ社員」になってただろうし

90年代なら「フリーター」になってたろうし

2015年現在なら、「ニート」や「契約社員」あたりになってるんじゃなかろうか。

と、

テレビつけながらパソコンをしながら、そして遠い異国のインドでドラえもんを見ながら思った。

(そういえばインドから帰国後にリリースされた、シェーシェー言う人が出てくる六つ子も全員ニートという設定だし、たしかにダメダメだった少年が将来ビジネスマンとかになったらあまりに非現実だしね。

そんなわけでまたもテレビを長々と見て懐かしさに浸ってしまったので、12時4分出発。そのかわりに一気に走る。出発からの最初の1時間で51kmも進めた。やればできる。

昨日よりは山道ではないので、走りやすかった。といっても、しばらくして集中力が途切れるとまたどうでもいい写真ばっかとってまたも進めなくなってしまう。

ゴアへの州境30kmあたりから、やっと片側2車線のハイウェイになる。

そして、いよいよゴアに入る!

1961年まで旧ポルトガル領だったゴアは、これまで訪れた旧ポルトガル領の大本山のような州だ。

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