沖縄放浪 西表島は、「南の果ての北海道」だった?

沖縄・離島の旅
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4月6日
今日は野生的な自然の残る西表島に行く。西表島は沖縄のほかの離島と違って、独特だった。

フェリーかりゆしに乗ると、なんと乗客はみんな女性!バックパッカ-の日本人オネーチャン二人と、よく日に焼けた女子中学生二人、中年女性一人。

西表の北にある上原港行きなので、南側の大原港行きと違って船代が余計にかかるため、バイクは私のが一台だけだった。

そして面白いのが船長。星一徹のようないかつい船長だが、なんと出港前や航海途中に三味線を引きながら島唄を唄っていた。

すっかり南国になったところで鳩間島に寄港。人口50人ほどの小さな島だが、女性たちはみんな降りていく。島中の人が港に集まって物資を陸揚げしたりした。

20分後、再び鳩間港から出港して西表島についた。

星の砂キャンプ場では、渡り湯さんが待っていたので早速隣にテントを張る。

夜になると、早速キャンプ場のみんなが集まってきた。色白だがメガネをかけインディアンのような三つ編みの女性オフロードライダーのテントにみんなが囲む。

その彼女は26歳、ワイルドで百戦錬磨のカリスマ的ツーリング女王といったオーラを出している。清楚で教育ママ風の見かけによらず虫なんかも平気で触ったりするようなわんぱくな女だ。

ギターも弾けるのだが、最新のJ-POP弾けるのと聞いたら、「弾けるわけないでしょ!!」といって古い歌やフォークソングなどを弾く、少し昔のユースホステルのように味のある女だ。

一方、渡り湯さんはなんとピアニカ(小学校の音楽で使う鍵盤ハーモニカ)を吹いていた!退屈しのぎに松山市の自宅から妻にわざわざ送ってもらったのだ。なんとも若い頃キャバレーでピアノを演奏していたこともあるからかなりすごい人だった

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西表島は離島の中でもなぜ独特なのか

4月7日
西表島は、沖縄のほかの離島と違って、独特だった。

西表は北海道と同じく、移住者によって開拓されて、最近は全国からの若年者の移住も多いため、他の先島諸島の島々と違ってどこか開放的な感じで、港や集落に行くと、小笠原のような雰囲気(行った事はないが)といったところか。

昔から代々住んでる他の沖縄の離島だと、地勢的ゆえに封建的になったりで、島の外からのよそ者を受け付けないのだ。

西表島は面積が石垣島より大きいのに人口はたった2000人なので、道路も北海道のように走りやすい。(とはいえど自然保護のためか、全島制限速度40キロだが)というか牧場のあるあたりは北海道そっくりだ。最果てゆえなのか共通しており不思議なものである。

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そのため、さとうきび畑では意外にも北海道から働きに来る人が多い。雪と寒さで閉ざされた北から、南の海と太陽を求めて沖縄に出かせぎに行くという。

だが、ある畑を見ると、現地人や旅人、道産子北海道人にまじってなんと全身と顔が真赤に焼けた白人の姿が。赤く焼けた姿が痛々しい。

星の砂のビーチで渡り湯さんとシュノーケリング。彼は台湾の蘭島民のように銛を持って魚を捕まえようとするのだけど、熱帯魚に銛が見つかったとたん逃げられてしまうので捕まえるのが至難の業。

ここのビーチもなかなかさんご礁が深くなったりして面白い。そしてきれいだ。

4月8日

今日石垣島に帰る。行きのと同じフェリーかりゆしで戻るのだが、今度はバイクが6台!

そして「名産品の黒砂糖を全て期限内に送り出す為、出発が遅れます」というアナウンスが。なんと1時間20分も出港が遅れた。嗚呼これぞ沖縄時間!!

船にはパレットにつまれた製品化された黒砂糖の箱で半分近く占められていた。この黒砂糖が、北へ北へと運ばれ、日本全国のお茶の間に届くのだろう。

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