爆突!実戦道場 ~単車世界一周攻略法~

世界一周のデータSTK 1(復刻版)
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爆突!実戦道場

単車世界一周攻略法

(2001年時点)このコーナーはクロウト向けでごわす。自分の知っている範囲で書きますど。

がっぽり儲けよ!コロンビアT/C錬金術

どんな単車がいいか?

単車の海の越え方

カルネはどうするか?

単車の現地調達できる国は?

単車の保険は?

マシントラブルとパーツの入手

噂の大西洋横断貨客船とは?

高地でのマシンのセッティングは?

 

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がっぽり儲けよ!コロンビアT/C錬金術

買いCASH 買い(T/C) 売り(ぺソキャッシュ→ドルキャッシュ
空港 $→2000ペソ  できない 2040ペソ→$
BANCO   不明 T/C$→2250ペソ  2200ペソ→$

上記の表を見れば分かるとうり US$T/Cの現金化は絶対コロンビア。

わたしは、メデリン空港に近い町、リオネグロの銀行、BANCO Santander で$50のドルT/Cを両替したら、なんと

信じられないことに$51のドルキャッシュが返ってきた。今まで手数料で目減りすることはあっても、得すると言うのは初めてだ!!

うれしさのあまり興奮し、その勢いで$1850を現金化したら、$40もよけいに返ってきた!

しかしここで一旦、銀行でT/Cをコロンビアペソ(なんとTC1$→2250ペソ)に両替し、それを持って空港のカンビオ

(2040ペソ→$)にてペソからドルキャッシュに両替すれば、$1,850だと$180は儲かることになり、とてもくやしかった。

なんせ22万円分の現金なので、銀行を出たら一目散にホテルに戻ったものだ。

その日は興奮して眠れなかったのは言うまでもなかった。

これから南米に向かう人は、以上のように「TC錬金術」をして、がっぽり得してくださいね

※この錬金術は、2001年3月にしたものですが、いつまでできるのかは不明なので、必ず試しに少額のTCを両替して

  確かめてからいっきに換えた方がいいです。もちろん合法的なやり方です。心配無用です。

どんな単車がいいか

早速ですが、はっきり言わせてもらおう。世界一周するなら、125ccはやめよう。(笑) あたしゃ日本で125ccに

乗ってた(GN125E)から、燃費のよさゆえに、125ccを旅の供にしたんす。

だが、これが大間違いだった。

日本では、法定速度は40~60キロ。制限速度の低すぎる日本なら125ccで十分流れに乗れるし、

ストップ&ゴーひろみで、ちっともエンジンに負担がかからない。狭くて走りずらくて渋滞信号だらけで

その上物価の高い日本では、125ccが一番で二番目に250ccが理想的なサイズ。

しかし世界に出ると、普通の国道でも、制限速度は80~110kmが常識。流れに乗るにはそれぐらいで走らねば

ならぬし、気持ちよく飛ばせるので全開で走りまくった。そうなると、小さく、か弱い125エンジンは、酷使に耐えきれず

すぐに焼きついた。ジェベル125は、75000km走ったが、その間エンジン3回も直し、オイルもくいまくり、燃費も悪く

なりで、結局250ccよりも金がかかった(;_;)

それでも仮に「125ccで旅するんじゃい!」とのたまう人は、何があっても、たとえアウトバーンに入ってしまっても、

絶対60km以下で走る。飛ばしたくても、追い越されて怖くなっても、がまんがまんがまんが道場。

それでは、地域別に理想のバイクを見ると

北米豪州  カナダと米国は、400cc2気筒以上のオンロードのビッグバイクがいい。フリーウェイが快適♪

中南米 メキシコから南のラテンアメリカは、道路が細くて悪い。日本と同じ250、あるいは400でいい。

欧州  ガソリンが日本より高いので、原付でゆっくりまわってもいいし、または思いっきりリッターバイクで

     アウトバーンを走りまくるのもいい。オンロード車で十分。

アフリカ この大陸はオフロード車じゃないと手ごわい。パーツも十分携行せよ

単車の海の越え方

 私の場合は、東京からインドのチェンナイ港(旧マドラス)から、船便で送った。あの賀曽利隆氏も利用した、

日新に依頼。日新が一番安かった。だが船便は予定日に入港することは、まずないといっていいだろう。

貨物やコンテナを満載してから出航するので、どうしても何日、あるいは何十日か遅れてしまう。いかにも

ラテン的(笑)なかんじだが、余裕を持って引き取りたい。

引き取るにあたって、さらに引き取り料(マドラスでは3万円)払わなければならないし、インドは貧しく、

コンピューター化されてないので陸揚げの手続きも非常にめんどくさいし日数かかる。その辺は覚悟しておこう。

ロンドンからウルグアイ・モンテビデオに船便で送った時は、やはりヒースロー空港近くの英国日新を利用。料金は

660ポンド、約115000円。 何故モンテビデオに送ったかと言うと、ブラジルに送ると通関手続きが困難で、

莫大な関税を払わねばならんと聞いたからだ。でも引き取り料は、約4万円。あたまに来るが、同じくロンドンからブラ

ジルに送ったゴンチャン(鈴木啓次氏)はもっと悲惨。引取りが不可能に近いのを知らずにブラジル、サントスに送った

ため、陸揚げして引き取る際、税関でもめにもめて、結局1000ドル払って、丸く治めたそうな。

単車を南米から欧州に送る場合、チリ・サンチアゴからマドリッド間の航空便なら船便ぐらいに安く送れるらしい?

南米に送る場合は、ペルーに送ったほうがいいようだ。便数も多く、値段も格安、太平洋を直行するので日数も

かからない。日系人も住んでいるので、言葉も問題ない。ただし治安に注意。

LAから日本に送り返す場合は、リトルトーキョーのスーパーなどにある無料日系情報誌に、バイク輸出の広告

があるので問題ない。500ドルで送れる。

あと、最近フェリーでバイクともどもロシアにわたるという手もある。富山からウラジオストク間を就航しているが、

夏場に限られるし、ロシアのビザも現段階では何かコネがないと取得は少しむずかしいようだ。

ただ、欧州―ロシア―日本と帰る場合は、バルト三国、エストニアあたりの旅行代理店でロシアビザが入手できて、

実際それで帰国した日本人ライダーが何人もいる。

これからは、日本からロシアに自由に渡って、ユーラシア横断できる日もそう遠くないだろう。

カルネはどうするか

 カルネがないと通過できない国は、インド、パキスタン、イラン。これらの国は、第三世界で、車の輸出入を厳しく、

あるいは完全に禁止しているので、カルネは不可欠。 あとはアフリカも国により必要。

北中南米は基本的に不要。カルネは英語と仏語で表記されてるので、スペイン語しか読めない中南米

の税関では、カルネ持ってなくても何とかなる。中米でもカルネ不要だが、入国するたびに単車の手続き、さらには

スーパー賄賂攻撃が待っていて、通るたびに金と神経がすりへるわい。

単車の現地調達できる国は

 北米では、USAとカナダで買える。南米に下るのなら、是非カナダで買おう。手続きも即日で終るし、なにしろメーターが

マイル表示のUSAと違ってちゃんとキロ表示なので、キロ表示のラテンアメリカでも無駄な換算しなくてすむ。

欧州では、オランダで旅行者用にバイクを買えるシステムがある。

タイでは、バンコクから170kmのパタヤビーチの路上!で借りることができる。わしは400ccのスティードを

借りたが、6時間でたったの600バーツ(1800円)だった。カブからCBR900RR、ハーレーまで借りられる。

タイ北部チェンマイでは主にカブの100cc(Dream100)が借りれて、1日400円ぐらいだった。山岳地帯だけあって、

オフロード車(BAJAなど)もカブの4倍の値段で借りれる。

この国では制服を着た品行良性な小学生でさえ、カブを二人乗りして自転車代わりに運転している。だから

マイペンライじゃ。

 

 

単車の保険は

 欧州では、グリーンカード(以下GC)と言うバイクの保険がある。 GCに入るならドイツがよかった。ドイツのADAC

(TUV)で入手できた。TUVとは陸運局のこと。1ヶ月単位で加入でき、1ヶ月あたり43DM(2600円、125ccの場合)で

2か月分加入。TUVの対応も良く、安くて得した気分だった。

ドイツのGCはEU諸国のみ有効なので、東欧を走る場合は入国するたびにその国でしか使えないGCを買わなくては

入国できない。しかも4000~6000円とべらぼうに高い。

GCがなくても欧州は走れるが、途中で走行中何度も職質に合い、そのうち2度GCの提示を求められた。

できればポーランドまたはドイツまで走ってからGC買おう。国により値段が違い、ギリシャ入国の際はドイツの

4倍も取られて、最悪の国だった。

北中南米とアジアでは一切加入しなかった。ただしUSAやカナダでは自主的に保険(Insurance)に入りましょう。

マシントラブルとパーツの入手

ずばりいうと、少し国が違うだけで、手に入ったり入らなかったりする。先に述べたインドなどは手に入らない。だが

アジアではとくにトラブルがなかったので助かった。

欧州の場合、自分のジェベルはアウトバーン走行後に酷使のためエンジンが壊れて、ドイツでエンジンのオーバ―ホウル

(エンジン内側のロッカーアームなどが溶けていた)。ドイツではDR125として売られているので、

1~2日で部品が手に入った。ただしメカニックの手抜きで、またすぐエンジン壊れた。

そのため6000km走らないうちにブラジルでまたO/Hした。またロッカーアームが溶けていた。エンジンの全体が

壊れているようで、全部直さない限り何べんも壊れることだろう。そんなわけでブラジルの鈴木刀125(日本では

GS125E)のエンジンをそのまま組み付けた。現地生産しているホンダのCG125のエンジンを組みつけても走れる

そうだ。運良く居候先で無料修理してくれたので7万円ですんだが、普通なら工賃込みで10万円以上する。修理まで

3週間かかった。

ボリビアで電気系トラブル。まったくエンジンから発電しなくなり、バッテリー屋などで充電しても100~300km走ると

完放電して、押しがけしてもエンジンがまったくかからなくなる。

最初は原因がまったくわからず、苦労して、何とかエクアドルにたどり着いた。まずレクチュファイアー(整電流装置)が

原因だと思い、バイク屋ではUSAから取り寄せた(非純正パーツ)

だが、レクチュを変えても相変わらずすぐエンスト。最後の望みをかけて発電源のレギュレーター(ステ-ター)コイル

を見ると変色していた。実はこれが原因だった。コイルのほうは中古で3日で手に入って、44ドル。なおレクチュの

ほうは返品した。

エンジンを長持ちさせたいなら、先も述べたように負担をかけないようにゆっくり走ること。急いで全開で走っても何度も

壊れちゃその分何週間、何ヶ月も足止めを食うのだ。かめのようにゆっくりでも、一定に走れば、うさぎよりもはやく

目的地にゴールできるのじゃ

ジェベル125メーター別 トラブルメンテ表

00000km     1996年製

13000km 99.12 中古で購入。キャブレターが不調気味だったが、中を掃除したら自然に治った

15000km 00.03 インドのマドラス(現チェンナイ)から世界一周開始。とくにトラブルなくアジア横断成功。

36000km 00.06 ローマでRタイヤ交換。なぜかオンロードタイヤだった。

39000km 00.07 ドイツで1回目のFブレーキパッド交換

41000km 00.07 ドイツ・ハノーバーで1回目のエンジン破損、修理。しかし手抜き修理なのでまたノイズが激しくなり、オイルも2スト並にくいはじめる。不調のまま南米に送る

46000km 00.10 ブラジル・フロリアーノポリスで2回目のエンジン破損、修理。同時にOリングチェーン(わざわざ日本からもってきた)、1回目のFスプロケ、両方のタイヤをブラジル製ピレリ・MT60に交換

57000km 00.12 ボリビアでエレクトリカルプロブレム。すぐバッテリー上がりするようになる。何度も先々の店で充電しながら走りつなぐ

58000km 01.01 ペルー、クスコ。まずバッテリーを交換。とはいってもMFバッテリー売ってないから普通のバッテリーを買って強引にねじ込む。イグニッションコイルとCDIユニットを注文しようと思ったが、これらもペルーには置いてないので日本から取り寄せるしかない。だけどイグニッションやCDIが原因ではなかった。パラグアイでお世話になった日系のバイク店に原因を教えていただくためにメールを送った。

62000km 01.02 エクアドルのキト。メールの返事が来た。「原因はステータコイルかレクチュファイアー」ようやくステーターコイルが原因と判明。茶色いはずのコイルが黒く変色していた。このトラブルは よくある事だそうで、コイルも一種の消耗品なのだろう。

同時に2回目のFブレーキパッド交換。25日間かかって再出発。

67000km 01.04 ガテマラでパワーが出なくなる。なんとFスプロケの山が削れてなくなりつるつるになった。チェーンに力伝わらなかったのだ。ガテマラシティで2回目交換

70000km 01.04 メキシコシティでブレーキレバー、Fタイヤチューブ、3回目のFブレーキパッド購入、交換。

73000km 01.05 アメリカ・キーウェストで3回目のエンジン焼きつき。

1度も交換しなかった部品 ・Rスプロケ(Fは2回換えたのにRはまだまだ使えたのでビックリ)

 ・ハロゲンライトバルブ(常時点灯式でも一度も切れなかった) ・Rブレーキシュー(Fブレーキ主に使ったからだろう)

噂の大西洋横断貨客船とは

イタリアのグリマルディ Grimaldi 社が、ジェノバから南米のリオデジャネイロ、ブエノスアイレス間を就航している。

しかし、ジェノバの港に行って訊ねると、「乗客のみで、バイクは乗せられない」と言われた。くそやろう!

乗客のみの場合、約15日間航海で、リオへはUS$1800、ブエノスへはUS$2000だという。高い!

逆に、南米からジェノバならバイクともども乗船できる。(今は不明)

その代わり、ブラジルのリオからだと輸出入の規制が強く、バイクの手続きも面倒で、日数もお金もすごくよけいに

かかる。ただブエノスからだと比較的楽なようだ。

さて、その「タイタニック号」の中身は、

「食事は思ったとうり、パスタが主で、豪華ではない。三食付き。乗客は12人しかいない。ちょっと退屈」

だそうな。これらの情報は、さっきのサンパウロの三郎さんの店に行けば情報ノートが読めるので、

そこから抜粋したのでR。

高地でのマシンのセッティングは

私は、ボリビア、チャカルタヤの5300mの高所をバイクで登るという偉業?を達成した。「キャブレターとかは

はどうしたのよ?」と聞かれそうだが、何を隠そう、そげなもんはめんどくさいから何もいじっとらん。

いじんなくても動くんどす。確かに頂上付近では歩くぐらいのスピードになり、スロットルの反応

も鈍くなるんでがす。だけどMonday Night!問題ない。

             

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