80年代前半。それは20円のキン消しと、100円コスモスの時代だった。

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「キン消し」の名前を真に受けて

消しゴム代わりに字を消したら、漢字ドリルが黒ずみ、キン消しまでも黒くなって二重の失望に突き落とされた小学生。それがかつてのたびいちです。

 

そしてきのう、「キン消しプレミアム」が発表され、

キン消しブームが再燃した模様です

 

思えば自分にとってキン消しと言えば

「80年代前半の駄菓子屋の軒先のガチャガチャ」。

あのころ、十円玉を2枚重ねて20円入れてまわしたらキン消し、

別のガチャで十円玉3枚重ねて30円入れて回したら超合金怪獣が出てきた。

怪獣は金属を使っているのでキンけしよりは小さいが、いま思うとたった30円でよく買えたなと思う。

そして、羨望の的である「大きいキン消し」は100円だった。あの伝説のコスモス自販機で100円で買えたのであります。

 

ところでキン消しコレクションには

29周年モデルと30周年モデルがリリースされており、

どうも半端な気もするが、

キン肉マンに限れば、やはり30周年よりも

29周年でしょう。

 

 

そして!

100円の小宇宙、コスモス自販機

さすがに20円のガチャガチャとちがって、

1回100円となると当時の小学低学年にしては高価なので、あまり買えなかったけど

当時のコスモス自販機は、なぜか5個ある硬貨投入口のいずれかに百円玉を投入し、右側にある黒いレバーを下まで押し下げるとと、小さな紙箱がストンと落ちる。あのアナログで機械的な感触が好きだった。

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これは2011年、東北の某所で「発見」したコスモス。

この自販機は後期型なのか、真ん中の黒い出っ張りを押すタイプだった

大当たりは、なんと盗聴器!青少年に対する犯罪助長やがな(笑)

2000年あたりぐらいまで稼動していたことがわかる。

しかし箱に描かれているレーサーは、まさになつかしの80年代そのものだ!

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そして、1984年ごろは

キン消しのところに百円玉を入れると、

ちゃんと大キン消しが入ってたりするのだが、

当然ミステリアスなレーンもあった。

そして、コスモスでは下敷きまで売っていた。

といっても、小さな箱に下敷きなんか入るわけないので、その場合は箱の中に引換券が入っており、それをお店のおばちゃんに下敷きと交換してもらうことになる。

キン肉マンの下敷きは、「キン肉マン・10万パワー」などと、超人らの身長・体重・パワー・必殺技などのスペックが書いてあるのだが、

エリマキトカゲの下敷きのときなんか、ただ一面にエリマキトカゲの写真が描かれてるだけ。

 

あまりにシュールなのだが、小学生としては当然おもしろくないし、あんまりありがたみは無かったのを覚えている

だけどあのしょーもないエリマキトカゲの下敷きも、今も持っておけば、オークションで高値で売れたのに!

しかしキン消しにもしっかりエリマキトカゲがコラボしているのだから、ある意味時代を感じる。

 

インチキだろうがなんだろうが、百円でいろんなものが出てくるとなれば、どうでも良かった時代。

あのころはまだ、著作権がどうたらなんて小うるさい時代じゃなかったので、パチモンだろうが全く意識はしなかった。

キン消し 20円のコストの謎

しかし、今のガチャガチャは、どんなに安くても100円や200円以上はする。値段が値段なので、当然パチモンは淘汰されている。

でも30年以上前は、キン消しが20円で、合金怪獣が30円なので、あれだけ安いとなると、いったいどこで作ってたのだろうかといまさらになって思う。

あまりに低コストなので、いちいち日本で作ってるとは思えないし、おそらく80年代前半のあのころから中国で作らせてたんじゃなかろうかと思う。

当時の中国の人件費は、日本と比較してGDP換算で見ればタダ同然だったからである。

 

いまとちがって20円だ30円だのと格安の値段でガチャガチャができたので、

「あのころは恵まれた時代だった」と改めて思う。

ガチャガチャ環境においては、いまの子供は大変かもしれない。

 

ともあれ、漢字や計算ドリルの答えをキン消しで消していたアホな昭和の子供が、いまではこうしてたびいちドットコムなんか運営しているのだから、世の中どう転ぶかわかったもんじゃないですね!

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