Super あいりん!2006年の西成・釜ヶ崎は危険でやばかった!

2013年に西成を訪れたときは、某弁護士が府知事(市長)だった時代なので、釜ヶ崎もテコ入れされて改善された部分もあったが、それ以前の2006年はどんな世界だったのでしょうか?

「この辺は別世界だから気をつけてな」

セレブの街、銀座を歩いた時と違って別の世界がまっていた。

ホテルを出て少し歩くと、汚い路地とは不釣合いな高級車が何台も停まっている。ここでは893も身近である。

そしていよいよ釜ヶ崎の最深部へ入る。年配の労働者が大多数で、少数ながらこの世の人生の海千山千を嘗め尽くしたおばちゃんが歩いているぐらいだ。

道路上には不法占拠した屋台が何軒かあるが、その屋台の中にはあたかも本物の店舗のように屋根があって、蛍光灯や冷蔵庫まである。電気があるおかげで(といってもどこから電気を引っ張ってるのか知らないが)そんな店が路上に存在するのである。

※2013年に再訪すると、某市長の政策?によって撤去されて、テントのみになっていた

西成・釜ヶ崎 テント

店の名前がズバリ、珍々。

こんな店名が許されるのも、男の国・釜ヶ崎マジック。

釜ヶ崎では治安や衛生状態も悪く、ゴミは放置され、立小便は当たり前の場所だからこの一帯では結核の保有率が世界一ということを地元の友人から聞いた。赤痢なども発生するらしい。潔癖なぐらいにきれい好きな日本とは思えないところだ。

南京虫 西成・釜ヶ崎

三角公園では、ドヤに泊まれない人がここで生活するわけだが、公園なのになぜか街頭テレビが設置されていて、力道山の試合をみるように労働者たちがテレビの前に集まっている。空き地のフェンスには有刺鉄線が三重四重に張り巡らされていてじつにとげとげしい。

近くの交差点では、ジャージを来た若い男が何人も立ち止まっている。年老いた労働者が多数を占める中、かなり怪しい。どうみても愚連隊の一部だと思う。本能的に身の危険を感じ、引き返す。まるでプノンペンやマニラのスラムを歩いている気分だ。

2013年の釜ヶ崎の中心地・三角公園。このときは人もおらず比較的安全になっていたが、2006年だと物騒でとても写真すら取れなかった。

西成・釜ヶ崎 三角公園

西成署は、暴動対策の為か警察署と言うよりまるで要塞のように見えた。釜ヶ崎に入ると「覚醒剤を撲滅しよう」「立小便禁止」なんて看板やポスターが置かれている。

西成警察・釜ヶ崎

ロサンゼルスにいたとき、自分が泊まっていた安宿の近くはやはりスラム街で非常に危険な場所だった。ジャンキーがさまよい歩き、夕方になるとホームレスが歩道に布団を敷き始め、炊き出しが行われる。その時に非常に似ているのだ。ただ、アメリカと違って銃や凶器を持っている人間も少ないし、西成では高齢化しているのでその分大人しく、その分安全かもしれないが。

某・有名弁護士が大阪市長だった前の市長。この後政策効果もあってか、あいりんはテコ入れして、改善していた部分もあった。それまでの釜ヶ崎は誇張なく危なかった

ドヤについては、一番安いところは「下段750円」と書かれている。のぞいて見ると、薄暗い木造のなんともクラシックなカプセルホテルだ。日本にしかないカプセルホテルもきっとドヤをモデルにしたのだろう。一泊1000円以上出せば3畳の個室にとまれる。テレビつきや冷蔵庫つきで値段も変わるので、まさによりどりみどりである。

そのかわり、「酒乱者、薬物中毒者お断り」「土足厳禁・違反者は即退居」さらには「鼾の高い人お断り」などと、たくさんの宿泊条件もあるが。

そんなドヤも、普通の観光客なら泊まるのは無理ですが、インドやアフリカなどの発展途上国で鍛えられた人なら快適かもしれないですね。



釜ヶ崎の教会での事件

釜ヶ崎には、トタン屋根で覆われたおそまつな教会がある。しかも大通りにあるのでこれが非常によく目立つのだ。まちがっても結婚式にあるような綺麗な教会を連想してはいけない。

華やかな教会とはかけ離れたこの教会では夕方になると、牧師の礼拝が行われるのでどんなものなのか立ち寄ってみた。

礼拝の時には労働者であふれていた。全て労働者だ。よそ者は入りづらい雰囲気だが、あえて中に入る。

牧師の話に熱心に聴く者もいれば、眠りこける者もいる。懺悔している者もいるだろう。それぞれ何を思っているのだろう。
西成・釜ヶ崎 教会

まるで丹下拳闘クラブのようなそまつな教会内。

パリのノートルダム寺院のような飾り立てた荘厳なカテドラルもあれば、南米にいけば掘っ立て小屋のような教会だってある。ことに、貧しい地域の人ほど信心深いと奄美のシスターから聞いた事もある。

その方程式で考えると、日本のよくある結婚式場内の教会はきれいだが、式典のみに使うわけだからある意味ファンタージー的な虚空の建物なのだろう。

逆に豪華絢爛な教会だったら西成の労働者の反発を買うだけでとても教えを解くことができないだろう。このような教会だからこそ、ありのままに受け入れられる。

しかし残念ながら満員であぶれた人は皆、明日の希望もないような虚ろな表情でしゃがんでいた。やっぱりそれが現実なのだろう。

年老いた牧師の話は世間の事とか、なかば独演を織り交ぜつつも、そしてキリストを信じましょうと結び、アーメンと締めくくる。壁には中国・北朝鮮宣教、と書かれた地図が貼ってあった。

そんな説教が長々と続くその時だった。

突然の騒乱

外にいた、麻〇彰晃風の浮浪者の若い男が、突然中に乱入してきて、いきなりそばにいた人の顔面をなぐったのだ。

突然の理不尽な事件にすぐさま教会内は騒然となった。何人かがその男を追いかけようとしたが、他の仲間が止めたので彼らは反撃はしなかった。その代わりすぐさま別の人が携帯で警察に通報した。

「あれはシャブ中やな」と、マラソンの小出監督風の男(この辺のボス格といった感じの男?)が言った。

シャブ中の男は、何事もなかったかのように少し離れた辺をさまよい歩いている。

皆が殺気立っており、さすがの自分も恐くて逃げ出したくなった。混乱の中、「こちらを向いてください!」と牧師が叫び、何事もなかったかのように再び礼拝は続行した。しばらくすると救急車とパトカーがやってきた。警察が来ると

「ポリ、ポリー、(犯人は)あっちにおるでえ!」

と、小出監督は犯人の方を指したが、いきなりポリ呼ばわりというのもすごい。しかし大阪では警察と一般人の垣根が薄い。

救急車が来たが、なぐられた相手は幸いな事に大事には至らなかったらしい。犯人はあっさり捕まった。

聖と狂が交錯する教会。

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