タイ国王につづき、
世界的カリスマでキューバの「国父」の
フィデル・カストロ前国家評議会議長(90)が死去しました。
個人的には、バイクのオイル交換などで、
カストロールを買うと、
どうしてもフィデルのひげ面を思い出してしまう
昔、オーストラリアにいたとき、カストロの演説をテレビで見たことがあります。
カストロ演説なんて、アメリカの傘の下の日本じゃまず放送されないだろうけど。
話の内容はもう覚えていないが、そのときのフィデルは喜んだり、ときには悔しがったりと表情豊かで、同志・ゲバラのようにパッションがあり、じつに人の立場に立った、人間臭い男だと好感を持ったことがある。
鎌と槌に引っ張られる赤い舟に乗って、どんぶらこ
旅人の間ではよく、
「キューバに行くなら、カストロが生きているうちに行け」
と言われてきた。
キューバの独特の社会主義は別世界だったからだ。
確かに旅行者の側としてはいいのかもしれないが、キューバの住民にとってはろくにモノが買えないような生活だったりするとなると、手放しでは喜べないだろうし、アメリカに亡命する者もいるわけです
弟・ラウル議長、震える声で深夜の発表…静まり返るハバナ市内
「大きな喪失」「とても胸が痛む」。キューバの「国父」フィデル・カストロ前国家評議会議長(90)の訃報に、キューバ国民は衝撃を受け、深い悲しみを抱いた。一方、カストロ政権を嫌って亡命したキューバ系住民が多く住む米フロリダ州マイアミでは、お祭り騒ぎをする人々の姿が報じられた。
学生は「とても動揺している。世界中から尊敬され愛されている人だ」と語った。米CNNテレビは、「尊敬している指導者の死は悲しく、受け入れがたい」などと語る市民の声を伝えた。発表を受け、当局が市内のナイトクラブを閉鎖したという報道もある。
一方、キューバから政治亡命してきた移民が多く住む米フロリダ州マイアミでは大勢の人が路上に集まり、カストロ時代の終焉(しゅうえん)に歓喜した。人々はキューバの国旗などを振り回し、市内を練り歩いた。米メディアに対し、「自由がようやく訪れる」と叫ぶキューバ系移民の姿もみられた。
http://www.sankei.com/world/news/161126/wor1611260040-n2.html
20年前にキューバから逃れてきた教師のパブロ・アレンシビア(Pablo Arencibia)さん(67)は、「人が人の死に喜びを見出すのは悲しいことだ――しかしあの人(カストロ前議長)は生まれてくるべきではなかった」と述べた。
アレンシビアさんはパーティーさながらの騒々しさの中、「今度はサタンが心配しなければならない。フィデルはそこ(地獄)に向かっているんだ。じきにサタンの地位を奪おうとするだろうから」とジョークを飛ばした。
キューバから逃れてきた人たちが多く住むマイアミのリトル・ハバナ(Little Havana)地区やハイアリア(Hialeah)地区では、人々が踊り、抱き合い、「長い時間がかかった」、「いま寂しがっているのはラウル(・カストロ現議長)だけだ」といった言葉を交わす光景が見られた。
米国にはキューバ人約200万人が暮らしており、その70%近くがフロリダ州に居住している。
だからといって、実際に世界から愛される人の多かった人物の死を、露骨に喜ぶのは、どうかと思ってしまった。
まあ命がけでアメリカに亡命するぐらいだから、不利益をこうむったりしてフィデルを憎むのもいるかもしれないが、これがタイだったら、不敬罪となって全員しょっぴかれるのでは。
カストロは1956年に死んでいた? ファミコンソフト・ゲバラ
ところで、日本はかつて、カストロを主人公にしたゲームがあったのを、
みなさん御存知でしょうか?
2011/3/6
キューバが米のTVゲームを批判 冷戦下でカストロ氏暗殺の内容
キューバの政府系ウェブサイトは10日、米国などで発売されたテレビゲームに、フィデル・カストロ前国家評議会議長を暗殺する内容が含まれているとして「米政府が違法に計画した暗殺を賛美している」などと批判する記事を掲載した。ゲームは冷戦下の世界を舞台にしたもので、プレーヤーには、1962年のキューバ危機を前にカストロ氏を暗殺する課題が与えられるという。
記事は、59年のキューバ革命以降、米国によるカストロ氏暗殺計画が600回以上あったとして「米国は50年以上にわたって実現できなかったことをバーチャル世界で実行しようとしている」と非難した。(共同)
アメリカではカストロは悪だった。
反して、
日本が生んだファミコンソフトは:ゲバラ
これはゲバラというよりも、インドのシク教徒にみえてしまうのだが
ファミコンソフトのほうの主人公はもちろん、
タイトルの通りゲバラなのだが、
このゲームの主人公はふたりいる
1P側がげばちゃんで2P側がカストロ議長になる
なので同時プレイをしない限りカストロの出番はないのだが(笑)
しかし、当然昭和のアクションゲームなんて、
ノーミスでクリアできるほど簡単ではないので、
プレイしているうちに途中で死ぬことになる。
だからわざわざ暗殺を企てるまでもなく、ゲバラともども、カストロは
50年代には死んでいたことになる。
カストロが著したゲバラの記憶
それにしても、「正義の戦い」と称して、革命の戦士を讃えるSNK。
米のゲームをキューバが批判するなら、逆にゲームを社会主義の歴史的人物に捧げているSNKは、キューバからほめられたりごほうびがもらえたりした・・・・かな?
そんなふうにファミコンでいきなり社会主義に結びつけるのはスゴイ。
というか子供にはわからないと思う。
「ピーチ姫を救え!キノコ王国に平和を!」
という軽いフィクションとはわけがちがう。
しかしまだ現存していた人物を暗殺せよというゲームは、なんておこがましいんだろう。さすが独善的であつかましい唯我独尊ぶり発揮だね。
平和主義国家で育った日本のゲームと違い、メリケン国のゲームは好戦的でどぎついし、そのうえ生々しい。日本人のセンスから見て、ずれまくってるゲームが多い。
だからアメコーは、ってことになるんだな。
それでもフィデルは、
きっとあの世でチェ・ゲバラと再会して喜んでるとこなんでしょうかね。
そしてあの世でもまた二人で革命を起こして、
今度はサタンの地位を奪うのかもしれません(笑)
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