インドシナ放浪2010 5年ぶりのラオス編 ソンクラン 

東南アジア旅2017以前カンボジア・ラオス
スポンサーリンク

2010年4月12日、タイのウドンタニからラオスに入国。

首都ビエンチャンは2005年に訪れた時に比べるとだいぶ変わってきた。

市内中心部の通りには、洒落た看板や建物も増えてきた。

f:id:stk1:20100418150040j:image

ビエンチャンのバスターミナル近くの市場は、昔はナイロビのスラムのような市場だったのに、その敷地にタイ式のショッピングセンターのようなものが新しくできていた。

 

日本のワコールや資生堂もビエンチャンに進出した。そして、コンビニもできた。

f:id:stk1:20100420182842j:image

もちろんタイ大手の711のようなんじゃなくて、ラオスローカル資本のコンビにだが、清潔で明るくクーラーの効いた店内は日本やタイのそれと全く同じ、商品もタイのものだが、価格はタイの110~200%。特に保存の効かない日配品は高い。メコン川の対岸はタイなのにね。

普通、ラオスのような国だとインフレで5年前よりもっとレートが良くなるはずなのに、逆に悪くなってるのはなぜ?

今回100ドル両替したら41枚ほどの20000キープ札(しかもきれい)が返ってきたが5年前に60ドル両替したら2000キープ札の札束308枚返ってきて、ちょいコシが抜けた。

あのときごまかされて無いかカウンターの前で一枚一枚検札したが、かなり時間がかかった。札束をビニール袋に入れて持ち帰ったおもひでがあった。

普通の食事とかだと何枚かで足りて、ツーリングでガソリンを入れたときは一度に30~40枚払った。

いまはそれだけキープの価値がうんと強くなった。昔はラオス経済が貧弱で、宿泊代はドル払いだったが、今ではキープ払いの宿も増えてきた。

社会主義の国から急激に経済発展しているラオスは「コンクリートから人へ」ならぬ「人からコンクリート」の国になってるせいあって、ビエンチャンは5年前に比べて無愛想な人間の割合が増えてきた気がする。それが残念だ。

さらに、メコン川上流の中国がダムを建設した為、満々と湛えたメコンの水流が減り、しかも広くなった岸辺は工事がおこなわれるようになり、川岸で砂埃を上げてひっきりなしにダンプや重機が往来すると、メコン川の風情が幻滅だ。

ああ、昔はすごくいい国?だったのに、なんだか普通の国になってしまったというか。

変わってないところといったら、下町の市場の素朴さ。 相変わらずの田舎らしさ。高層ビルが建設されてるわけでもない。

あと5年前、町の中心部の噴水広場にいったら、噴水広場という街の有数の名所なのに関わらず噴水が出てなくて、この国はヘタレと思っていたが、今年はソンクラン期間中は盛大に噴水してたので、普段もそうすればいいとおもった。

 

ラオスの市場はアフリカにそっくり

ナイロビのスラムの市場を歩いていて気づいたこと。それは、アジアの市場とよく似ていること。

ケニアの首都ナイロビの市場と、ラオスの首都ビエンチャンの市場。この泥臭い雰囲気がじつに似ている。あと、中米ニカラグアの首都マナグアの市場もこんな感じだ

これがナイロビのスラム市場

f:id:stk1:20090226124401j:image

f:id:stk1:20090226124554j:image

ビエンチャンの市場

f:id:stk1:20100423163506j:image

見ての通り、かなり似てるとおもいます

 

スポンサーリンク

ソンクランとパックマン

4月15日

ビエンチャンの安宿の一室。夜10時なのに36度。暑い。暑すぎる

いま、体調がめちゃくちゃだるい。

階段上るのも一苦労。食欲も無く、キーボード打つのもしんどい。さっきまでベッドの上で、「ほへー」とずっと横たわっていた。

原因はわかっている。来る日も来る日も40℃の超猛暑、タイからラオスへの環境の変化、そしてソンクラーン。

暑けりゃ奮発してクーラー付きのホテルに移ればいいのだが、今はソンクラーンのためどこもFullだし、移動する余力も無い・・

きっと何日かすれば直るのは判っているのだが、5年前にタイからラオスに来たときも体調壊したんだ。特に5年前の場合は食中毒だったから、今回はマシだけど。

 

ソンクランとは、仏教正月の水掛祭りだが、わしはソンクランが大きらいぢゃーー!

12日でタイのビザが切れることもあって、ソンクランの爆心地・チェンマイから夜行バスでうどん谷、うどんからラオスの鼻炎ちゃんに逃亡しました。せっかくラオスに脱出したのに、ここもソンクランなので、インドシナにいる以上、呪いと怒りの仁義なきソンクランから逃げる事はできない。

まず、前日から大音流のカラオケがあちこちでやられてるので、もううるさくてしょうがない。

部屋でリラックスすることもできず、今が一番暑い時期なので、ただでさえ暑くいらついてるのに、よけいにハラが立ってしかたないが、その分これまでいい思いをして、ストレス0だったので、いまはひたすら我慢するしかない。

日本にいようがインドシナにいようが、人生楽ありゃ苦もあるさ。

そしてソンクランの水ぶっかけ祭りが始まる。これがイヤだ。

バケツの水をぶっかけられると、鼓膜に入って痛いし、自転車に乗っていると転倒の危険もある。パソコンも壊れる。

宿からノートPCを持って、レンタルママチャリに乗ってFreeWifiのあるCaféにネットしに行く(時代は変わった・・)のだが、とくに、パソコンなどの精密機器があると絶対濡らす訳にはいかない。

道の前でたらいを持って待ち伏せしてるやつらがいるとすぐさまUターンする。

水掛をやっていないところを探しながらあちこち遠回りして宿とCaféを行き来する羽目になる。

まるでモンスターの待ち伏せを振り切るパックマンになった気分だ(笑)

普通の水なら少しは気持ちよかったりもするが、中には色付きの水爆を投げつけるのもいて、それがかかると服が汚れる。

現地の人間はもちろん処分できようが、こちとら少しでも荷物を少なくしなければならないボンビーなバックパッカーなので、一張羅のTシャツが台無しになるのはいやだ。

結論から言うと、ソンクラーンって何が楽しいの?といいたい。

ただダラダラ水をぶっかけ続けるだけだし、仲間内の内輪だけでそれぞれ小さく盛り上がってるだけなので、よそ者の自分が見てもおもろない。それより危険リスクの方が大きい。

特にチェンマイだと、どーとんぼりのように汚い外濠のドブ水を汲んでガンガンぶっかけられるぞ(ToT)

やっぱり日本の祭り、うちわ祭りとか立佞武多、秋田竿灯、そしてかなまら祭りなどのほうが百倍楽しい。とくに自分が参加しているねぶた祭りは言うまでもない。

日本の祭りというのは、夜7~9時という短い時間、しかも人間が元気な時間帯におこなわれるので、その分踊り手も観客もみんながひとつになって祭りを大爆発させる。短時間で濃縮されているので瞬発的なパワーを最大限にだせるし、全力で盛り上がるから魅力が違うのだ

水知らずの人間から水をかけられることもないから安全&安心だしね。

そう自然に思う当たり、我ながら日本人だなあとおもう。

あー

ソンクランなんて早く終わって静かな街に戻って欲しい!

ソンクランなんて海に沈めてブタのえさにすればいい!

あー、ストレスにまかせてすんばらしい愚痴を書いてもうた。

ほなさいなら。

ソンクランの写真.仏教徒ではなくクリスチャンの西洋人がなぜか盛り上がっている

f:id:stk1:20100414151744j:image

f:id:stk1:20100414153833j:image

チャリダーも反撃!

f:id:stk1:20100414154628j:image

f:id:stk1:20100414154634j:image

f:id:stk1:20100414154659j:image

f:id:stk1:20100414154712j:image

かなまら美少女フォー

ひとりかなまら男(ビエンチャンにて)

f:id:stk1:20100429230433j:image

レイザーラモンHG男(カオサンにて)

f:id:stk1:20100308130205j:image

食堂で会ったラオス女子

f:id:stk1:20100414122254j:image

行きつけの店が火事!

昨日、火事現場を見た。その火事で焼けた店は、なんと自分の行きつけの食堂だったのだ!

そう、昨日の少女の写真は、あの食堂で撮ったものなのだ。といってもその彼女は客だったので無事だろうけど。行きつけの店といってもこの店は高いので、せいぜい3日に一ぺん食べる程度だった。

しかし、5年前にビエンチャンに来た時もその店に何度か通い、今年再訪しても5年前と何にも変わらず、最後に食事した3日前だって何の変哲も無く営業しており、今日生々しい変わり果てた焼け跡を見ると、「まさか!?」という気分だった

でも、火事で燃えて何もかも無くなったのは現実。まだ煙が残っていて、おじさんがたらいの水で消していた。

この時ほど「諸行無常」という言葉を噛みしめた時は無い.何が起こるかわからない。

f:id:stk1:20100414120731j:image

確かな事は、この店でラーメンや中華丼を食う事は、もうできないだろう。ラーメンの味も中華丼の味も一期一会。それだけだ。2010年4月15日 00:00

Loading