充電電池の雄、エネループ。
そのエネループを、果たしてスマホの充電に活用できるか?
というのがテーマです
まずはエネループをモバイルバッテリー化する
エネループは単三電池ですので、それにあったモバイルチャージャーが必要になります。
私が持っている、単三電池4本型のモバイルチャージャーを紹介します。
なお、同じようなタイプで800円ぐらいで売っている安物もありますが、買ってはいけない!
なぜなら、まったく動かず、充電されず、返品したことがあるからです。
なので、エネループで使いたいという場合は、これにしましょう。
エネループ4本で、容量はどのくらいになるか
Nexus 5の内蔵バッテリーは
3.7vで2100mAh です
エネループ使用のモバイルバッテリーだと
1.2vで1900mAh ×4本
すなわち、エネループ4本で
2465mAh 分(Nexus 5バッテリーの1.18倍)
の容量になります
しかし、エネループからスマホ・Nexus 5へ充電する場合、
変換ロスが生じるため、6割ぐらいしかスマホ側に流れません。
エネループの長所
単三電池なので、汎用性が半端ない!
ヘッドライト・懐中電灯、一部のデジカメや一眼レフ、GPSレシーバー、ヒゲソリなどにも利用できる。
安心のブランド
いうまでもなく国産品なので信頼&安心できる。
そのため不良品のリスクがほとんどない
エネループの単三電池は9年以上愛用しているが、ハズレなし。
(ただし、エネループの単四電池だと、エネループ専用でないほかの充電器で充電したせいもあってか、なぜか結構早くダメになったりした。)
断然長持ちする
中国製の安いモバイルバッテリーだと、何度使えるかが不明だが、エネループは公表2100回。
実際、1本のエネループで、最長で5年ぐらい使えた。
自然放電が少ない
ニッケル水素とはいえ、充電して2ヶ月ぐらいほっておくと、だいたいが空になってしまうが、エネループならその心配はない。(これは実証済み)
エネループの短所
コスト的にちょっと高いかも。
エネループ8本セットだと、蓄電量は約5000 mAhのモバイルバッテリーに相当します。
そこで同容量のモバイルバッテリーの値段を調べてみると、やはり安い。
もちろんモバイルバッテリーも、ちゃんとしたタイプだと5000円するので、そうなるとエネループのほうが安い。
重い
エネループ8本だと、約216g
上記のモバイルバッテリーだと、約127g。
ただ、別にエネループを60本も100本も持ち歩くわけじゃないから、多少の重さの差は別に気にしなくていいかもしれません。
エネループ充電器が別途必要
もちろん、ほかに単三電池を使う器具を持っていれば、負担にはなりませんが、スマホ充電だけの目的だと、ムダに増えてしまう。
それでは実験開始
開始時のNexus 5の電池残量は、0%。
Nexus 5の電源はオフ(スリープ)にして 充電開始。
0分 0%
15分後 19%
30分 31%
45分 42% (100%まであと1:17)
60分 48%
75分 54%
90分 59% (100%まであと1:44)
100分 61% (充電終了)
最初の60分は、いきおい良く充電されていたが、その後は充電力が鈍り、95分を過ぎたところで、本体が付いたり消えたりするようになり、もうエネループも空になった。
あと2回テストしましたが、だいたい65%ぐらいで終わりました
45分後と90分後のときに、「Nexus 5の充電完了100%までの時間」を調べましたが、45分と90分では、100%までの時間が逆に延びているので、やはり充電時間が経つにつれて、電流が少なくなっています。
ただ、今回テストしたエネループは、使用頻度が多くないとはいえ、2年ぐらい使っている電池なので、新品なら70~80%ぐらいまでいくのでは?と思います。
エネループの電圧
使い果たしたエネループの電圧を測ると、1.17Vまで低下。
そしてエネループを充電。3時間ぐらいで充電完了後、1.45Vとなりました
結論
ということで、エネループよりもモバイルバッテリーのほうが圧勝でした。
しかし、ノーブランドの中国製となれば、耐久性が疑問。数回、数十回使って寿命になるケースも考えられる。そしてLEDや充電回路なども含まれてるため、落下などの衝撃でその部分がこわれたらモバイルバッテリーそのものがオジャンになってしまう。
そして中国製モバイルバッテリーよりも、天下のエネループはアマゾンの評価を見てわかるとおりすでに信頼性があるし、公表で2100回利用でき、実際でも少なくても数百回や1000回は利用できると思うので、
長い目で見れば、ランニングコストとしては、エネループのほうがいいかもしれません。
もちろんモバイルバッテリーのほうが長所が多いので、旅行の際は、モバイルバッテリーを主にして、緊急用にエネループを使うのもありかもしれません