講演会というと、著名人やエンターテイナーによるものが多く、話し方も流暢で手際もいいことが多いイメージですが、
今回行った講演会は話し手が、なんと21歳の女子大生。
かといって、何かのスゴイ実績や記録を持ってるような女子大生ではなく、
旅とツーリングが好きで、来年から社会人になる本当にごく普通の女子大生。
日本の仲間と一緒に何人かでベトナムツーリングに参加したという話です。
21歳女子大生の初体験は、こんな講演
今回の主役の話し手である女子大生は
海外旅行も初体験
海外でバイクを走るのも初体験
そして講演するのも初体験
という、初の体験づくしの新鮮な女子大生。
しかも、「人前で話すのがとても苦手」と地味に言っていたので、かなり緊張し、時々たどたどしい感じだった。
が、海千山千の経験者だったり、話慣れしてるような著名人ではないので、それが逆に新鮮だった。
なんというか、日本語を学んでる外国人が、たどたどしくも一生懸命話してるような感覚に似てる(?)
しかしデジタルネイティヴな世代の女子大生のため、プレゼン画面も効率的
彼女の話だと、
ベトナムの街の何気ない景色でも、「日本からくると別世界に来た!」と何もかも興奮したという。
彼女の世代だと、子供のころからインターネットがあって、情報はまわりにあふれていると言っていた。
しかし実際に初めての外国・ベトナムの中に飛び込むことによって、現地の生の熱気に肌で感じることによって、すごい興奮したのが印象的でした、のこと
思えば自分も、20歳の時にタイをスーパーカブでツーリングした時は、いちいち何もかもが興奮した。その感覚がよみがえるようだった。
来場者にとっては各々が「自分が21歳の頃はどう感じたろうか?」と思うような報告会だったと思います。
日本の運転常識は通用しない
このベトナムツーリング参加者のある一人は、気の毒なことにバイクに乗ってすぐに事故にあってしまい、それ以来、レンタルバイクではなくサポートカーでの旅となったという人がいた。
なんとも、「日本の常識で走ったのが失敗だった」といっていた。
日本の運転マナーのようなものは、アジアでは通用しない。
「日本では法律を守るから守られる」みたいなところがあるが、
アグレッシブなアジアを走るなら、その常識はゴミに捨てなくてはいけない。
もし海外を走るなら、動画を見ての通り、これぐらいの度胸が必要。
現地の人も運転する側も、両者ラグビーのようにかなりアグレッシブである。
マンダレーは京都のように碁盤の目状に道が整備された街だが、交差点の多くには信号がない。車やバイクがどのようにして交差点を通過しているかというと、ご覧のように「流れを読みながら、あとは気合で渡る」のが正解のようだ。事故? もちろん、しょっちゅうぶつかったりしています。 pic.twitter.com/ebqDZLxDgY
— 三井昌志 (@MitsuiMasashi) November 14, 2018
一人よりも集団ツーリングのほうが怖い理由
それは、自分一人だけなら、100パーセント自分のペースで走れるけど、
集団となると、自分だけでなくほかの参加者に合わせなければならない。
なので、ただでさえ海外の道路事情に切羽詰まってるのに、散漫になりやすく、事故にあいやすい。
まとめ:最近、妙にセコセコ生きてるので
今日のベトナムツーリングの話では、その時訪れたベトナムの山岳地帯の寒村を見て、今回の参加者を含めて各国いろんな人が私財を投げうって支援したりしてるという。
たとえば、それまでビニールハウスのような粗末なバラックに住んでた村人を見て、新しい家を建ててあげたなど。
そんな感動的で高尚な話に対し、
「それに比べて自分はなんだ」と正直、ちょっと恥ずかしくなったからです。最近、どうもセコセコ生きてるので、それだと逆効果になりかねないと、ちょっと悔い改めました。
しかし。
私はただの普通の現実的で俗な人間だし、慈善的で高尚な気持ちもあるわけでなく、経済的には余裕が無い。日本では貧困層の収入のため、ぜいたくはまずできない。
そもそも家を建てると、住める村人と、住めない村人(相変わらずバラックに住み続ける)の間で、格差や新たな係争ができてしまわないか?など、「支援の矛盾と限界」という現実を、アフリカに8か月いて、うんざりするほど見て、いろいろ思った。
あとは近年のブームに乗っかって「カンボジアで学校を建てた」はいいが、その後の資金不足や支援者側にゴタゴタがおきたりした結果、その後の継続的な支援やメンテナンスができず、持続されず荒れ果てるなどの現実問題もあるのだが・・
なので、
遠くの人でも近くの人でも、まずは身近な人を元気にすることができれば、まずはそれで充分だと思った、「21歳の女子大生の大冒険」を見て思いました