首都デリーで買う場合
メトロのカローバーグ(Karol Bagh)駅とジャンデワラン(Jhandewalan)駅の中間にバイク街があります。行き方はジャンデワラン駅を出るとヘルメットが売ってある市場があるのでそこを通り、交差点に差し掛かったらそのまま右を歩き、つぎの交差点で左に曲がればバイク街に辿りつきます。
場所に迷った場合は、サイクルリキシャーに「Motorcycle Market」などと言って連れてってもらうと良いでしょう。
なお、新品のバイクは、インド人IDカードと居住証明(日本でいう住民票や外登証)が必要になるので、旅行者は中古車を買うことになります
聞いて調べた店頭中古価格例: 2014年12月現在 (1ルピー=2円)
2013年 エンフィールド 500cc クラシック 115000ルピー
2014年 エンフィールド 350cc 110000
2014年 KTM Duke 390cc 165000 (200cc 120000)
2013年 タイホンダ CBR150 90000
2012年 タイホンダ CBR250 85000
Yamaha FZ 160cc 程度上 45000~60000
Hero Honda Karizma 225cc 程度中の下 48000
Honda CBF125 Stunner 程度中 32000
Hero Honda Hunk 150cc 程度中 32000~38000
Suzuki GSR150、程度中の下 25000
Honda CBZ 160cc古くて程度下 10000
日本で買うことを考えると、非常に安い。私がお目当てにしていたHondaのTriggerは、現地では人気がないのか、玉数が少ないのか一つも見当たらなかった。代わりに日本メーカーのものは、ヤマハのFZ系(FZ-s,Fazer)を沢山見かけた。
Honda Stunnerも安くて良さそうだと思ったが、「Stunnerは近場を乗るのはいいけど、インド一周のジャーニーには向かない。一周するならもっと大きい200cc以上か、160ccにしたほうががいい」と店員にいわれた。
もちろん、どんなサイズで一周するかは本人次第だけど、やはりハイウェイで高速走行したり車の流れに乗らざるを得ないとなると、そのぶん小さいエンジンだと負担になりエンジンが壊れるので、店員の言葉も一理ある。エンジンダメージを少なくするためにも、たしかにパワーに余裕があったほうがいい。かといってあまり大きいと、機敏性が損なわれ、気軽に立ち止まれなくなる。となると160ccのFZ-Sあたりが一番だろうか。(といっても125ccと160ccでも、パワーに目立った違いはなかった)
BajajのPulsarも、各サイズが沢山売られており、長旅に出られる大きいサイズの状態の良いものなら40000~50000ルピーで買えそう。自分が見た中で一番安かったのがCBZ 160ccが10000ルピー(1万9200円!)と激安だが、程度が悪かったのでインド一周はムリだろう。
バイバック(Buy Back 旅を終えた時に同じ店で買い取ってもらう)は出来るかと聞いて見ると、ほとんどの店はやってくれる(というかすすめられる)ある店では「ヤマハのFZは51000ルピーで売るけど、6ヵ月後に旅して戻ってくるなら38000ルピーで買い取ってあげる」と言われたが、戻ったときには2万キロ以上走りあれこれ難癖つけてくると思うので、20000以上で買い戻しできたら御の字かもしれない。
出発前にまとめて整備もしておく事。私がFZを購入した場合、チョークケーブルが固着して動かなかったので交換してもらう。ケーブルAssyは非純正で100ルピーだが購入時なのでサービス。転倒による損傷を考えると、レッグガード(エンジンガード)はつけたほうがいい。新品でも500ルピーで買える。どれも非常に安い。
基本的な整備とパーツはカローバーグでも出来るが、ヤマハのバイクで複雑なメカニカルな部分、純正部品の交換や修理は、以下のヤマハのワークショップで対応できる。
ADARSH YAMAHA
87-A Sri Aurobindo Marg, Adhchini, New Delhi 110017
GPS: N 28.52459 E 77.19116
メトロ、Saket駅より1km。Close(定休日) Tuesday
(因みに、ちょうどそのとなりがHONDAのワークショップ。これぞ共存共栄。)
この店でやってもらった修理は:
メーターが動かなかったのを直す>ハーネスの断線、交換 830ルピー
ヘッドランプのスイッチが付かない>グリースをさしたりでなんとかOK。(のちにスイッチ交換)
オイル交換。340ルピー。
★ついにFZ-S購入。その実録★
3日間費やして探し尽くした結果、安く程度の良いFZが40000ルピーで見つかったので、値引き交渉して、38000でいいと言われた。しかし、実際は車両価格 38000のほかに
Commission (手数料)1000
非インディアンのための手続き料 800
保険(Insurance) 期間は最短1年。手続き料込みで1000ルピー。
合計40800ルピー(77862円)
サービスとして、チョークレバーの交換と、新品レッグガード装着(エンジンガード。500ルピーだがサービス)
「購入に必要な書類」
パスポート、免許証(国際免許証など) 写真(パスポートサイズ)2枚かそれ以上
日本の住所とインド国内の住所の両方を記入するが、インドの住所は泊まっているホテルの名前でOK。書類に不備がなければ、買ったその日に乗ることも可能。
買う前に必ずチェック!エンジンの状態を調べる
愛車を買う際にババをつかまされぬよう、エンジンをかけて試乗して、コンディションを厳しくチェックしておこう。
インドでは、相手に付け込んでババを売りつけられて、出発したらすぐ壊れた、なんて話を聞きます
エンジンが掛かりにくい
オイルがウンと減っている
クランクケースが異様に熱くなる
エンジンから異音がする(タペットクリアランスやカムチェーン、エンジン内部などの消耗・破損)
エンジンをふかした後、タコメーターがなかなか戻らない(回転数が下がらない)
エンジンを吹かすとマフラーから白煙があがる
しっかりチェックして、上記のような異常がひとつでもあったら、買ってはいけない。
とくに白煙は簡単にわかるので、チェックすること。
そしてインドで中古車を買うときの心得 英語
http://www.bykez.com/blog/tips-to-buy-second-hand-motorcycle/7166/
これまでの海外ツーリングの経験では、一度エンジンをばらしてしまうと、どんなメカニックでも完全に状態を復元できず、しばらくしてまた同じ所が壊れてしまうことが多い。そしてインドだと手荒な運転をされてるものが少なくないだろうから、それだったら多少高くても最初から年式、走行距離の少ない、Excellent Conditionな新品同様の中古を選ぼう。(本当は新車を買うのがベストだが、旅行者が新車を買うのは難しいらしい)
高く買ったとしても、日本に比べればインドの車体価格なんてとても安いし、そのぶん旅を終えた時に高く売ることができる
安いからといってババをつかまされると、エンジン交換だので、大損をするだけでなく日数までかかってしまい、旅の予定が狂ってしまうから、ケチってはいけない。