(49)青い町から白い町・ウダイプル ラジカセトンネルとエグザイル男

インド2015
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ついに重い腰を上げて、1週間過ごした青い町・ジョードプルにあとにする。次の町は白い町、ウダイプル。

今日こそは三度目の正直だ。と思ったら、50kmほど走ると、またまたまたトラブル。クラッチあたりから悲鳴をあげている。

またまたジョードプルに戻ろうかと思ったほどだが、エンジンは問題ないしキリが無いのでとりあえずウダイプルまで様子見よう。(音がMAXになったときに、一旦カクンとなったが、そのときのショックのせいか悲鳴が小さくなり、ウダイプルにつくころには悲鳴はなくなっていた。)

またひどいようだったらヤマハの店に行き、途中で動かなくなった場合はトラックをヒッチしてもっていけばいいや。インドの長い旅。柔軟に考えたほうがいい。

やはりデリーのカローバーグで売っているのはロクでもないのが多い。

書類手続きさえなければ中古よりも新車で買いたかった。

国道62号はそこそこ快適だが、パリの町(もちろんフランスの首都ではない)をすぎると

Udaipurの標識が出たので、国道を離れ、州道へ。

そこを通れば白い町・ウダイプルの最短距離である。

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しかし高速道路ではないので、まぬけな牛どもをいちいちよけなくてはならず本当に困る。

途中でなんども町や村の真ん中をとおるので、走りにくいし距離が稼げない。

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峠への山道になると、このあたりだけ降水量が多いのか、いきなり緑が濃くなる。

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そして標高750mぐらいの峠を越えると、またも乾いた風景になる。

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国道8号に戻ったが、ウダイプルへの8号は高速区間ではない。

ところどころ高速道が作成中だったが、片側1車線の所も多く、街中を通ったり、砂埃がひどかったり、そのくせトラックも多く、走りにくいことこの上ない。

このあたりは大理石の産出地らしい。

大理石会社と思われる会社の大きなビルや、社員通勤用の新型エアコンバスも見かけた。

インドの建物は大理石を使うので、どうやらこの産業は景気も良さそうだ。

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夕方、例によって国道沿いの茶屋にて休憩。

18gでたった5ルピーのポテトチップスを2袋食べながら5ルピーのチャイを2杯。

たった40円。身も心もあったまる。

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5時54分、日が沈む。6時11分、ポジションライト点灯。6時20分、ヘッドライト点灯。

そこからが恐怖の道となる。

多くの車がハイビームのまま走っており、なかには自分の顔めがけて超ハイビームを向けているどうしようもない車もあって、その直撃を受けたときは全く前が見えず、本当に恐かった。

インドやアフリカなどの途上国の夜はとても危険なので走りたくないのだが、もう少しでウダイプルなのでやむをえん。

なのでこれからは朝早く起きて、どんなにおそくても夕方6時までには泊まる町に着くようにしないと。

白い町、ウダイプルについたのが7時40分ごろ。6~7時につくと思っていたが大分遅れた。

ジョードプルとちがうのは、街中には牛がほとんどいないこと。なので路面もその分きれい。

人々もジョードプルよりもおとなしくあっさりしてる気がする。

夜中は、ジョードプルはヒンズーの音楽とかががおそくまで流れていたのに、

ウダイプルではホーンなども全然聞こえず、まるで日本に帰ったかのようにとても静か。

今日の宿は3軒あたって、Hotel Shiv Shakti Palace が500ルピーのところを350で泊めさせてもらえたのでそこに泊まる。8時50分チェックイン。

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部屋はテレビもあってきれいだけど、

昨日の快適だったダイヤモンドとちがって、もろにインドクオリティ。

くつろいでいるのにいきなり大きなブザー鳴らされて「ディナーはどうか」と呼んでくるし、

当然WiFiはないし、部屋の外はうるさい(夜中になると静かになったけど)し、

やはりホットシャワーが出ないのがつらい。

まあ野宿より快適だし、350に値引きして泊まってるのだから、ぜいたく言ってはいかんですな。

マンゴジュース・MaazaMango750ml 38ルピーを買って部屋に戻り、Pazztaを作って夕食。

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そのあとPC作業するうちにあっというまに23時になる。

やるべき作業はいっぱいあるが、早く寝ないと。これからは毎日が忙しくなりそうだ。1時半寝る。

走行291km

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1月16日 ウダイプルからアブーロードへ

9時起床。部屋が暗いのでまた寝坊。手早く片付けて10時ちょうどにチェックアウト。

今日は午前中は白い町ウダイプルを少し観光&撮影して、

今日の目的地は165km先のアーブーロードの町と、短めにしてみる。夕方には着きたい。

湖の近くの観光地の茶屋で、揚げパン2個30ルピーとラッシー30ルピー、チャイ10ルピー。(そのあと別の店でフライドライス35ルピー)

まさにチャイ作りの名人、って雰囲気の茶屋のおばちゃん

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揚げパンを買うと、緑のとうがらしがおまけにつく。辛い。

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ここでインドらしくないと思ったのは、

自分の席に若い男二人がやってきて、相席になったときのこと。

インドでは相席になることはよくあることだが、

ここでは、向こうから来たのにかかわらず、話しかけてこなかった。

日本のような無関心。インドらしからぬあっさりぶり。

ここではボリウッド俳優をまねてなのか、リーゼントにサングラスにヒゲのEXILEのような濃い男が多かった。標高も600mで湖も風光明媚なウダイプルは、やはりジョードプルとは性格がちがう。

うんこいっぱい元気いっぱいRPG的な青い町ジョードプルと、

野良牛もほとんどいない湖のある白い町ウダイプルは、

大阪の下町と神戸ぐらいのちがいといっていい。

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インドの写真をもっと見たい人は、これでお楽しみ下さい

https://tabi1.com/india-photo-dvd

 

ガス欠間際だったので街中のガソリンスタンドで給油したら、見事にちょろまかされてしまった。

そこは街中のGSなので何台もの給油するバイクで混雑していた。

自分の番になると、いきなり180ルピーぐらいを表示。

これはおかしいとおもい、前の客が100入れたのをリセットしないまま給油開始したと思われるので、「ちょっと待て!100ルピー多いんじゃないか!?」と抗議したが、

係員はとりあってもくれない。マンタンにすると940ルピーを表示。

「やっぱりおかしいぞ!840だ!」「いいや940だ」

後ろには何台も給油待ちのバイクが待っていたし、もしかしたら本当に940かもしれないし、

ぴったりのお金がなかったのでしかたなく500ルピー札2枚で払った。

 

しかしこれまでの走行距離と給油量から精査してみると、やはりちょろまかされていた。

日本ではありえないことなので、くやしい。

毎回燃費を記録しているので、こうしてごまかされると、めちゃくちゃ気分が悪い(`Д´)

もっとハデに叫んで抗議して大ゲンカになってでも取り戻し、最悪の場合、詐欺と言う事でツーリストポリスを呼んでもよかったかもしれない・・・・・・ぐらいのくやしさだけど、今朝泊まった宿も150ルピー負けてもらったのだから、やはりインドでは「金は天下の回り物」なのだなということを痛感した。

これを教訓に、今後は混雑している所では入れず、

「ポンプのメーターをゼロにリセットするのを、絶対に絶対に絶対に確認」してから入れないと!!

湖畔を走りながら国道を目指す。このところ空気が抜け気味なのでタイヤ修理屋で空気を入れてもらおうとしたところ、パンクチャーだと言われた。

石けん水でチェックすると、古い修理跡も含めて6箇所も穴が開いていたのでパンク修理してもらう。

ラバーセメントを塗らずにそのまま修理ゴムをねじ込んでいて心配だが、そのあと1本5ルピーの瞬間接着剤を塗りたくっていた。その素人的な作業に不安になるが、修理代は6箇所なので300ルピーと言われたが、なんとか250に負けてもらう。まだ山はあるけど、キズだらけなのでぼちぼちタイヤを交換せんとなあ。

(後日、タイヤトラブルに苦しめられるのだが、とっとと新品に交換しなかった自分も悪かった)

FZ-Sはチューブレスタイヤなのでパンクが修理しやすく、パンクしてもすぐにペシャンコにならないので本当に助かる。アフリカを回ったときはチューブタイヤだったので、事あるごとにすぐにパンクして、修理もめんどくさくて、完全にパンクに泣かされっ放しだった。これからは絶対チューブレス。

2時30分、修理を終えて高速道路へ。ウダイプルからアブーロードは、全線片側2車線の高速道路で非常に快適だった。最短距離の州道をとおらず、ある程度遠回りになっても最初からシロイ経由でここを通ればよかった(´д`)

FZ-sを全開にしてみた

普段はエンジン負担もあるので80km/h巡航だが、たまには最高速チェックをしてみた。

下り坂で全開にするとメーター読みで108km/h。

デリーの首都高では空気抵抗も少なく8000回転で110km/hを記録。(GPSでは102km/h)

平坦な道では95km/hぐらいが最高。

 

ラジカセトンネル

日本と違って、トンネルの入り口もいちいち芸術的だった。

というかラジカセに似てる!

そう言う面ではインドは楽しい。

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5時6分、アブーロード着。アブーロード駅前近くの街中には安宿が400ルピーからあったが、

街中なので騒がしいし、バイクを敷地内・屋内に停められそうも無い。

街から2km離れた国道沿い(高架橋近く)にも何軒かあり、

その一つのゲストハウスは300ルピーだが室内はおろかベッドも非常に汚いのでパス。

となりのManalee Hotelは400ルピーのところを300に負けてもらった。

 

不思議なのは、別の部屋は似たような部屋なのにエアコンつきらしく1000ルピーもする。インドは値段設定が謎すぎる。

ともあれ部屋も広く、ホットシャワーが出なかったがフロントに頼むと湯の入ったバケツを持ってきてくれて感謝。二日ぶりに体洗える。これで300ならかなりお得な気がした。

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夜まで走って、こういう手ごろな宿に毎日あたれば本当にいいのだが。

インドの旅はいつも値切る。とにかく値切る事。

そしてぼったくられたり、ちょろまかされる。それがインド。

町へ夕食。昨日に比べて南西にいるので、日がくれるのが何分かおそい。

トマトピーマンバーガー40ルピーは、具を挟んだハンバーガーをそのままホットプレートではさんで焼いて、その上にチーズやソースなどをかけるという、ハンバーガーとはもはや別物の食べ物が出てきた。

もちろん肉は使わず、ハンバーグの代わりにマサラ味の緑色のポテトサラダみたいなのとトマトとPマンが挟んであって、それはそれでうまかった。

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そのあととなりの商店でカップアイス15ルピー、チョコアイス15ルピー、屋台のインド風中華では、マンチュリアンライス40ルピー(満洲風焼飯?)満州風というのは、焼飯に揚げ団子が入っている。日本ではまず見かけない中華料理だ。

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完全に腹いっぱいになり、最後にしょうが味の効いたチャイ5ルピーで〆。今日は食べてばかりいる。

0時半に寝る。走行206km

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