マラウイ湖のコンパクトな素朴な港町・ンカタベイ。
その風光明媚すぎる景色に、アフリカの旅路に疲れたあなたを、きっと癒すだろう。
3ヶ月ぶりにンカタベイに戻り、
Big Blue Starの、湖の上にある念願のロケーションにあるバンガローで2週間過ごしました。この孤高のバンガローが空いてただけでも運がよかった。これぞLucky Star。
バンガローの中はこんな感じ。オフラインながらも電気もありパソコンも使えるのがいい。床の下は波立つ湖が見える
ただ、夜中に土砂降りが降ったことがあって、そのときは雨漏りがした。波の音で気づかなかったのだ。運が悪いとPCやカメラが水びたしになるとこだった。まるで巨大なテント生活かもしれない。
2週間の沈没生活
ここに来るまでは、何もかもに疲れ切っていた。なので何もかも洗い流す必要がある。
旅先ではあまりできないジャケットやヘルメットなどもあらゆるものを洗濯しまくった。
そして移動中にはできなかった昼寝をしたり。
ここに来てからは我ながら本当によく寝る。
たとえば、夜の21時半に寝て、翌朝8時40分ごろ起きる。つまり11時間も寝て、午後になったらさらに昼寝までしたぐらいなのだ。
そして夜中までパソコンで波音聴きながらゲーム三昧。最高。
それは、騒音などの「じゃま者」がいないからだろう
自堕落な生活に見えるけど、今までの疲れを取り、これからのラストスパートに向けて力を貯えるためでも、この生活も必要だった。
日本人が異様に集まる町
ンカタベイの街中にいくと、ナイロビやウガンダ、タンザニアで会った日本人の旅人和也・しんじ・チェリー三氏らとバッタリ再会。
以後、ンカタベイでは彼らと共に行動した。
とくにしんじくんは、ナイロビのニューケニアロッジ、二度目にウガンダのABCホテル、そしてなんとこのンカタベイでも再会という、重要人物なのであった。
そのほかにも、日本の旅人が続々やってくる。ンカタベイなんてまったく無名なところなのに、なぜか不思議と日本人旅行者が集まるスポットの町らしい
一時は日本人12人ぐらいが一同にめしをたべるという「異常事態」もあったが、楽しかった。
そのなかで、
目立たない感じの日本人旅行者カップルに会ったのだが、その二人はなんとタビゴコローズだった
声を上げて驚愕
当時私が参画してた野宿野郎のリンクもされてるぐらいで、彼らは、中国で自転車旅行中の田村暁生氏に会っていたのだから。
そんな人たちと地球の奥でバッタリ会うのだから、ミラクルすぎる。だから旅は驚きに満ちていて、飽きないのだろう。
ンカタベイが日本人に人気な理由
しりとりに出てこない地名というインパクトもさることながら、
マラウイ湖の眺めがいいのと、街がコンパクトで歩いて観光しやすいのと、観光地価格でなく物価が安いため。
もちろん、日本のみならず各国から旅行者が集まるのである
街から、街はずれに向けて遠足のように歩いていく。道がすさまじい。ずっと歩き続けると
きれいなチカレビーチがある。
あああ汽笛の響きが・・
ンカタベイの港は、マラウイの各都市に就航する連絡船がある。
自分のバンガローは、港から離れてるにもかかわらず、汽笛がとてつもない音なので、びっくりしてしまった。船の近くにいる人は耳がおかしくなるんじゃないかってぐらいに。
あえて、出航の合図を町中にひびきわたるように伝えてのかもしれない
ケント・デリカットもびっくりな床屋
4月16日、ケニアのディアニビーチ以来の散髪に行くことにした
街中の粗末な床屋は、普通のカット(つまり丸刈り)が90クワチャで、ホワイトカットが300だという
何でホワイトカットがやたら高いのか。白人の髪型にしてくれるのだろうか、と値段を確認すると、店の若い男はホワイトカットの300をさした。どうやら白人風の髪型にするのではなく、たんに白人料金のことだった
「わいは黄色人種だから200にせんかい」と言ってみると、
あんたはホワイトマンではなくイエローマンという事で、すんなり中間の200(130円)に負けてくれた。まるでギャグかいな。
ということで、前回と同じく高校球児のような髪型にされたわけだが、バリカンを消毒してなかったので、エイズが移るんじゃないかと本気で気にしていた。いま思うとアホらしいけど、精神状態が良くなかった。
湖の素朴なビーチボーイズ
自分の店を簡単に開く方法
日本人がよく集まるという店、「Malawian Time」にやって来た。
ンカタベイの港から外れたところにある、現地の雑貨とダイニングの店。
ただ、この店は2018年現在もあるかは不明。
なぜなら、日本人女性がなんとノリと勢いだけで始めたという店なのだ
魚かつとトマトとアボカドのヌーベルキュイジーヌ風。
大ざっぱな(時にはエサのようだった)アフリカ料理からすると、高級感があり新鮮。
デザートのプリンがついて650(422円)そしてビールは125円とリーズナブル。
ンカタベイならテナントも安いし、ちょっとした許可を取れば店を開けるらしい。
そこがマラウイらしいところだけど。
でも、日本で同じようにこういった店を開くのは、莫大な資金と複雑な許可などがいるので(調理師免許なども)
お金は無いけど自分の店を開いてみたい、という夢のある人は、あえてこういうところで開いてみるのもありかもしれないですよ!?
因みに、これが現地のバーで食べた、Beef&Rice227円。盛り付けは豪快で大ざっぱだが、でもうまい。
港近くの街並み
露店では湖で獲れた魚が並ぶ
ジュースやパンなどを売る市場
ンカタベイにもスーパーがあるので、2週間の生活でも不便はない。
カラフルながら質実な石けん。
包装紙がないが、レジ袋はなんと13円かかる。ゴミも少なくなるので、エコロジーの先進国(?)でもある。
データのバックアップ
インターネットカフェもあったが、いまならWiFiもあちこち飛んでると思われる
ネット35分113円。ブランクのDVD-Rは1枚260円だった。
そのためDVDドライブが大活躍。旅先の写真を自分のPCを使ってDVDに焼いていたのだ。でもDVDをセットしようとドライブの中を開けると、チョークの粉のように微粒子の砂がついている。アフリカの旅はパソコンにとってはシビアだ。
いまでこそマイクロSDでも128GB(DVD35枚分)なんてのは当然だけど、当時はSDカードはせいぜい2GBぐらいしかなかった
ンカタベイの手工芸品
バンガローのベランダから見る夕ぐれ。何度見たことだろう。でも出発の時は近づいている
こうして、ンカタベイに別れを告げ、次なる道へと進むのであった。