日本にはない日本の看板は、どんなものなの?
それがルサカと北部編です
カリバ湖を出発し、途中で雨宿りをしながらも、夕方ルサカ到着。
すぐYWCAに泊まる。宿代は1760円と高いので予算オーバーだけど、たまにはリフレッシュだ。まずはYWCAのレストランにて夕食。
Chicken Piece & Rice これで300円ぐらいだったかな
部屋。ツインルームしかないので高いだけあって清潔。
パソコンでひと仕事。心から休まるひととき。
YWCAの中庭というと。
こうして、心から安心して寝られるのであった。
朝 魚の丸揚げ マヘウ500ml 55円
夜 ライス&チキン
走行267km
ザンビアで見つけた日本
日本とは距離的にも文化的にも最遠といえるザンビア。
そのルサカ近郊の国道で見つけた、中古車の看板。
なのだが、日本テイストを露呈しながらも、日本で聞いたことすらない会社。
そして、
右の謎の女性はいったい誰?
と思って調べてみたら、こんなすごい人でした
https://en-jp.wantedly.com/projects/79137/staffings/341807
アフリカ東南部などでは同じ右ハンドルの日本車の需要があるので、日本車輸入業は非常にハイリスクだが、昔はまだ参入者が少なかったため、うまく当たれば儲かったらしいとか。
写真は、スーパーで売ってたザンビア製のしょう油
どんなものかとおもって買ってみたら、すこしドロッとしてて、お好み焼きソースのようなカラメルの香り。しょう油とは程遠い。生で使うのは適さないが、料理用に使った。
ショッピングセンターとカジノ
ルサカではこの後、呪われたように不運なことが続くのだが、唯一運がよかったことと言えば、カジノで勝ったことぐらいである。
ルサカ市内にはカジノが何軒かある。中国資本のカジノも見つけたが、営業してるかどうかは不明だった。
私が入ったのは、安手のショッピングセンターの中にある、キングスカジノ。
といってもパチンコ屋やゲームセンターよりも狭く、日本のゲーセンでもおなじみのスロットやポーカーマシンが並んでるだけ。
10000を軍資金にしたら、結構長く遊べて、しかもスロット勝ったときはコインがパラパラパラパラ出てきて、15000ぐらいになって帰ってきた。
まあ、220円が330円になった程度なので、マカオとかのカジノに比べれば駄菓子屋のメダルゲーム程度のお遊びだったが、日本ではメダルゲームにせよパチンコにせよ、たいていすぐスッカラカンになってしまうので、気分はよかった。
外に出ると、昭和のような遊園地。
日本じゃなかなか出せない、このしょぼさがたまらなく素敵。
ルサカの街中
水はけ悪く、まるで池のような水たまり。
ザンビアの都心 妙な形の目立つ古いビル
連絡通路。いつか落ちそうで怖い。
そこいらの空き地が、自動車教習所に変身!
1月10日
ああトラブル。ルサカの市街地は道路インフラが整ってなく、60キロぐらいで流れている街中にいきなり線路があって、その線路を越えたときの激しい衝撃で、前輪がバーストしたようにパンクして、大転倒。
幸い大きな怪我はないが、フロントカウルがハゲて、腕も出血して散々。
ちょうどいいところにタイヤパンク修理屋があって治ったのだが・・パンク修理が880円もかかった。高い。
ザンビアは雨季の真っ只中のため、毎日のように土砂降り。そしてこの大転倒。
旅に疲れた・・・
YWCAは高いので、近郊の外れの5ドルのユーリカキャンプ場に泊まった。
シマウマさんがお出迎え
幸い、屋根があるスペースが随所にあるので、そこにテントを張った。雨でも安心。
昼 チーズスコーン 65円 ドーナツ45円 フライドチキン88円 ポテト88円
夜 アポロヌードル 45円(野菜味。インド洋の島・モーリシャス製というのが渋い。)
表には繁体字までも書かれているが、裏にはカナダのように英語とフランス語と日本に比べてとてもそっけないイラスト。調味料の袋にいたっては、なぜかタイ語(裏は英語)という謎ラーメン
走行191㎞
1月11日
この日はルサカから北のCopperBelt(カッパーベルト)に寄りました。
その名のとおり銅山を中心とした工業地帯で、1960年代などは銅資源で相当潤って当時の近代的なビルなどが多く建てられていたが、その後の衰退のため、当時の建物がそのまま残って利用されてたり、放置されているような状況だという
果たしてどんなところなのでしょうか?
屋根付きのキャンプ場で迎えたものの、昨夜洗ったジャケットとズボンが全然乾いていない。
仕方ないから重い気分を打破する為にもガンガン走ることにした。
今日は日曜日ですることもないし。
ということで、カッパーベルトへ向けて出発!
しばらく走り、国道沿いの食堂で休憩をかねて昼食。
ンシマとチキン ザンビアの定番料理だが、味付けはトマトソースなので、日本人でも食べやすいと味だ思う。 ビスケット2個つけて、187円
おそまつな店内の割には、若い女主人はアメリカ人のように流ちょうな英語を話していた。
ザンビア人の英語は訛りが多く、なぜこんな田舎の食堂で英語がうまいのか謎だったが、銅産業があって、来客者もネイティブが多いからかもしれない
ンドラに近づくにつれ、バイクの集団を発見。
いい単車に乗っているので、きっと現地で働く労働者。銅産業は不滅のようである。
カッパーベルトの都市、ンドラ(Ndola)には夕方着。
ゴーストタウンのようだが、50~60年代そのままのようなビルのデザインなど、まるで昔のアメリカやイギリスの都市のような、あるいはソ連のようなレトロな趣がある。
アメリカの場末のような雰囲気
映画館 PLAZA 5
カリフォルニア知事とマトリックス
カッパーベルトの都市を結ぶフリーウェイ
車も少ないので快適に走れる。しかしメンテナンスされてないようで、草ぼうぼうでセンターラインも無く、標識もない。でもザンビアでこれだけの道が作れるこのエリアは、銅資源で相当潤っていたのだろう
その夜はンドラから引き返し、カピリムポシ泊。例によって不潔な宿だった。
朝昼 ンシマチキン
夕 マンゴ3こ ビスケット22円
夜 ンシマとTボーンステーキ 220円
走行497km
コンゴへ通じる道
1月12日
カピリムポシからもう一度ンドラに向かう。
国道のロータリーわきの中央分離帯は、人いっぱい。
どうやらゴスペルの練習。
こんどは、コンゴ(民主)の国境を探してみた
しかしGPSを使って進んでみるも、やがてあぜ道になって行き止まりになった。
でも線路があったのできっとここを進めばコンゴに続いているのだろう。
ンドラと、コンゴへの国境さがし。この二つを終えたので、ルサカに戻る。
それにしても、この真ん中の女性は美人だ!
カブエの手前でまたパンク。茂みに入って修理して空気入れても、空気が足りないせいかしばらくするとまたパンクした。こないだのボツワナの時と全く同じシチュエーションである
ふざけんな!と叫びたいし、パンクがこんなにも面倒だとは思いもよらなかった。しかしどうにもならないので、パンクしたままカブエまで走りきる。
すっかり疲れ切って、ホライゾンホテルという街中のビジネスホテル(1100円)に泊まる。
走行375㎞
昼 あげパン55円 駄菓子屋で売ってるようなジュース 500ml 33円
夜 ホテルのルームサービス・まる揚げチキンとサラダ、ライスにパスタソースをかけたもの 330円
1月13日
カブエで修理できそうな店や、バイク用チューブを探したが、見つからなかった。仕方ないからパンクしたまま140km先のルサカまでベコベコ走ることにした。
パンクしててもなんとか40~50km/hで進めるだが、ずっと安定性を保ちながら走らないといけないので、とにかく疲れてしょうがない。
途中、チェックポイントで警察に
「危険じゃないか、トラックに載せてルサカへ行きなさい。それ以外は許さん」
と言われた。できることならそうしたいのだが。
でもボツワナの時のように、拾ってくれるトラックなどなく、
「安全運転で慎重に走りますから、どうか進ませてください」と必死で頭を下げたらOKをもらった
それからもベコベコ走り続けるのだが、その先にも警察の検問はあって、もういちいち捕まってはたまらないので検問が見えてきたら道路を反れて地元民のフリをして迂回するのだった。
そんな苦労の末、140km6時間かかってルサカに戻った。
もちろんチューブもタイヤもボロボロだ。当然、140kmの道のりなのに、心身も何倍も疲れた。
しかし、ここからがもっと悲惨になるのを、知る由もなかったのである。