MALAYSIA
この日、なんと一日で3つの国を制覇したという、日本では考えられない事もできました。
それは早朝インドネシアのバタム島を出発、高速船でシンガポールに再入国して
シンガポールではそのままMRTに乗り、
そのままバスターミナルから、マレーシア側の国境の都市、ジョホールバル(JB)行きのバスに乗り込めば、昼にはマレーシア入国。これで1日に3つの国であります。
しかしマレーシアのジョホールバルは思ったとおりシンガポールナイズされており、道路沿いは騒音にまみれ、適当にゴミゴミしており、先進国シンガポールと発展途上国インドネシアの中間といったところで、すぐ飽きてしまった。
まあそれはそれでアジアらしいのだが、こんな中途半端なところよりシンガポールのほうが私にとってずっと快適だった
ホテル
シンガポールにはドミトリー式のバックパッカーズと、インドネシアには安宿があって安く泊まれたのだが、マレーシアのジョホールには「安宿」がないので、一番安いホテルHotel JB(新山旅店)に泊まった。当時39RM。
ホテルJB・7Fの部屋は、道路沿いの部屋なのでちょっとうるさかったが、一番眺めがいい。対岸のシンガポールも見える。部屋から異国が見えるのだから、ぜいたくである。
自分の部屋があって落ち着くので、夜は入念に洗濯ができた。
食事
シンガポールはホーカーズ形式で合理的に管理されているが、マレーシアではそれぞれの街の区画に屋台が集合している感じ。
シンガポールの中華よりも、マレーシアの中華のほうがより中国らしくなり、屋台でもかなりディープな料理がたのめる。
たとえば「Onion Frog Rice」12RM
小さくて骨が多くて食べずらいが、
鳥肉と白身魚の中間のような歯ごたえで、全体的には良かった。
肉まん 1個1.70RM
JB中心部のショッピングモールの中にある
「日本屋台村」 Nippon Yataimura
すこし歪んだピカ〇ュウがお出迎え
とはいえど、海外によくある現地人向けの似非日本料理店ではなく、本格派。
日本人による日本人のための店なのか、日本の漫画なども置いてある。
寿司やラーメンのほか、焼き鳥や揚げ豆腐、なんこつのスパイシー揚げといった、日本の居酒屋メニューも完備。すずきやはまちなど、海外では手に入れにくい刺身の素材もここではある。
JB散策
日本美少女 2003年当時はまだ日本の流行が幅を利かせていた
JBではムスリム店員が多い
自販機。マレーシアではうんと安くなり、シンガポールの半額。タイと同じぐらい
JB Waterfront シンガポールに面したモール。
しかし中心部のモールとちがってさびれている、中には誰もいない。
てっきり廃墟かと思ってたが、それでも最上階ではボーリング場と3軒の店がやっていた。スカーフかぶったムスリム女子がボーリングをプレイしていた。
エスカレーターもストップしており、とにかく暗い。
と思ってたら、気がつけば受付にはちゃんと受付嬢が二人いたのだった。
たまたま撮ったエアアジアの看板(2004年)。
このころはまだ日本にLCCという言葉もなかった。なので今回の日本-シドニー間の航空券は、15万円の大枚はたいてシンガポール航空1年OPENを買ったほど。
だからエアアジアも当時はまだマレーシアの一航空会社だった。なのでまさか自分がエアアジアの愛用者(日本>東南アジアやインドに利用)になるとは、あのころは夢にも思わなかった。
JBの夜
ジョホールバルは夜になると
国境地帯特有の怪しさが増す。JBの夜の治安はよくない。
近くにはわけのわからない中国の蛇使いに、華人(現地の中国人)のおっさんたちが群がっている。
そしてやけに体格のいい女がいるとおもったら、
タイからの「ぬうはあふ」だった。
いわゆるシンガポール人相手の出かせぎなのだが、おかまは元男だからどうやって何をするんだろう、と思っていたら、そのおかまはニャムニャムと言った。
その「にゃむにゃむ」といういやらしくねばっこくなめるような響きからして、たとえ英語やマレー語や中国語ができなくても、何をしでかしてくれるのかはその一言で瞬時に本能で理解できたのであった(^_^;)
日本を出て6日しか経っていないが、その間にシンガポール、インドネシア、このマレーシアと目まぐるしく旅をしているので、日本を出発した日が遠い昔のように感じるようになった。
マレーシアからシンガポール 徒歩の国境越え
シンガポールとマレーシアには橋が架かっているが、
当時は歩いて橋をわたる事も可能だった。
マレーシア側のイミグレーション
出国手続きを終えて、いざ歩いて橋へ
シンガポール側
ふりむいてマレーシア JB側
まん中あたり。このあたりが国境線か。
Woodlands Checkpoint シンガポール側のイミグレーション。
まるで超合金ロボに変形できそうな、要塞のような形。
あともうすぐだ
そして要塞に入り、シンガポールの入国手続きを済ませて、行きと同じくバスに乗ってシンガポール市内に戻ったのだった。