XF650 Freewind「650ccでオーストラリア一周」

オーストラリア一周STK 1(復刻版)二輪車
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Freewind XF650

ハーバーブリッジを前に。なぜか女子高生も歩いています(笑)けどここは日本じゃないよ。

 

オーストラリアでほぼ一年乗り回した SUZUKI XF650 Freewindは、BMW-F650、Aprillia-Pegaso650i.e.の対抗馬として、DR650のエンジンにツインキャブを搭載してオンロードな走行に有利にしたツアラーモデルです

 

さて、フリーウィンドと聞いて何ですかそれ?と聞く人も多いでしょう。

場合によっては「中途半端」だの「行き場のない不人気車」と言う意見もありますが、私としては、全くその通りです(笑)

確かにこの600クラスでは100psなんて車種もあるなか、400ccにも劣る47psという馬力、スタイル重視ゆえのメンテのしずらさ(フルカウルよりはましだろうが)、チューブタイプなタイヤ(パンクすると鬼のように辛い)マフラーはアップでエンジンガードもついてるのにフォークブーツがついていないのでフォークオイル漏れが多発という、オフなのかオンなのかわからないバイクでしょう

しかし、広大であらゆる路面状況に直面せざるをえないオーストラリアではこれがこれが最高の威力を発揮するのです。街のりでは軽い車体で摩天楼の中を走れたし、ハイウェイでは120~140km/h巡航でも大船に乗ったようにまったく安定しているし(DR650だったらふらふらして怖かった)オフロードでも川渡りもクリア。

悪く言えば中途半端、よく言えばオンオフ両方の利点をそろえた、どこでも満足に走れる素晴らしい理想の単車なのです

日本でも最近逆輸入という形でぼちぼち入ってはいってます。主にこのバイクはヨーロッパ向け、そしてオーストラリアでのバイクなんですが、オーストラリアでもマイナーなものはマイナーなのできみのバイクはレアだね、と言われましたが、意外に結構何台か見かけました、

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これを選んだきっかけ

というのも、世界一周しているとき、トルコやエクアドルで初めてこのバイクを見たときカッコよさといい、新世代なオールデジタルメーターをみていっぺんに一目ぼれ。それ以来オーストラリアを回るときは絶対フリーウィンドにするぞ!と惚れただけあって、スタイルがかっこよく美しい(BMW-F650よりもフォルムがまとまって断然こっちのほうがかっこいいとぼくは思う)のがうれしく旅先で君のバイクはとてもいい!なんて何十回もほめられてすっかり鼻が高くなってた(ボロボロGN125に乗っていたときは鉄くずスクラップ行きだ!なんて言われていたのが雲泥の差である ^_^;)

この単車には2003年10月13日から翌年9月7日までの11ヶ月、50000km近く走りまくりました(シドニー生活中の半年で17000km、ラウンド中5ヶ月で32300km)トルコではじめて見たときは小型バイクしか乗ったことがないので、わあ大きいなあ、果たして乗れるのかな、とおもいましたが乗りなれるとポジションもぴったり、かなり自在に扱えるようになり、Uターンも楽にできるほどになりました

 

エンジン  4サイクル単気筒油冷エンジン 644cc 47ps (電源出力12v175w) 乾燥重量 162kg

タンク    20L (メーカー値では18.5Lだが、あふれる寸前まで入れれば20リットル以上入る)

 

燃費    14~22km/L ハイウェイの高速巡航だと15前後、市街地走行では21ぐらい。

最低 11.3km/L フルスロットル、150km/h前後でむちゃくちゃに走りつづけた時。

最高 26.2km/L。 66~70km/hでスロットルをわずかに空ける程度の超エコラン。

しかも大半がダートだったが予想以上の高燃費。航続距離500km以上も可能だ

走るスピードによって極端に燃費が変わるのがこの単車の特徴(キャブレターが負圧式なので)だが、ガソリンの残り具合や経済状態にあわせて走れるのでNot too bad。日本では高速巡航な場面は少ないのでここまで燃費は悪くなることはないが、僻地のアウトバックでは非常にガソリン代が高くなるので余計に金がかかってしまう。

 

市街地走行Uターンも容易にできる。しかし回転数が低い(3000以下)とギクシャクしまくり。小さいバイクではないのでスイスイすり抜けはしまくれなかったが、AUSはすり抜けをしてはいけないのでそれでいいのだ。
ハイウェイAUSでは郊外になると信号もなくなりひたすら一本のハイウェイがはてしなく続く。いつもは130km/hで巡航したが、ヨーロッパでは高速道路の制限速度は130km/hなので、フリーウィンドもその規格に合わせているのか125~131km/h当りの速度域が振動も少なくなり快適なクルージングスピードになる。燃費は14~15km/L

中速域では90~110km/h。それ以外のスピードだと振動が増えたりバランスが悪くなったりであまり気持ちよくはない(AUS各州の制限速度は110km/h、ただしNTでは無制限)

日本の高速を走るとなると100~110km/hがフリーウィンドの快適ゾーン。その場合だと燃費は16~18km/L。

いつも130km巡航だと燃費もよくないしさすがに飽きてくるので時たま全開で150~170km/hで飛ばしたり、かとおもえばのんびり中速100km巡航、燃費をMAXにするために65~80km/hで低速で一定走行走ってみたりいろいろやってみました

オフロード十分こなせます。国道とはいえ4WD向けのダート(ひざ上の川渡り)もクリアしました 走ったダートは1500kmぐらいかな。砂の深いところでは苦労しましたが、ゆっくり走れば特に問題なし。固くしまった砂のないフラットダートではなんと110~120km/hでも走れた。日本のような曲がりくねった狭い道はないのでオーストラリアのオフロードに十分発揮できます

なお、オフロードのほうが燃費がよくなる(低回転で走るため)

追い越し、加速性能100km/h走行から、フルスロットルで開けて150km/hへの加速はすばらしく、(リッターバイク並みの加速性能らしい)結果的に追い越しも安全になる。何十キロも見通しの良い直線道路が続くナラボー平原の名物・全長50mの化け物トラック・ロードトレイン(道の駅ならぬ道の列車)を、しかも二台まとめてブチ抜いたときは してやったり、人生最初で最後の派手な追い越しでした
装備、オイルクーラー チェーンガード日本のメーカー、スズキが作ったフリーウィンドとは言え、大型オイルクーラーがついているので、これぞ高速クルージングを主とするヨーロッパ仕込みの構成。特大オイルクーラーのおかげで灼熱の中の高速巡航が果てしなく続くオーストラリアでも大活躍。おかげでオイルがベストな状態になりエンジンへのダメージが最小限に減り、ラウンドを終えて一年前とエンジン音すら変わっていなかった

BMWをまねてなのか、タイヤを囲むようなチェーンガードが装備されていますが、すぐにボルトが外れるのでラウンド中は取り外して走りました(シドニーに戻った時に再び装着) けど、あるほうがよりカッコよく見えます

rpm

3000

4000

5000

6000 7000 8000

5th km/h

  70

  91

111

 131

153

4th

  58

  75

  91

110

127

3rd

47

60

  75

買った当時の感想2003年10月

シドニーで5550ドルで買ったわがあこがれの愛車XF650 Freewind はBMW-F650の対抗馬として登場しただけあって今までのバイクとは一線をかすようなビジュアル的でかっこいいフォルムで、 それでいてエンジンも私が日本で乗っているGN125や世界一周したジェベル125のエンジンを5倍大きくしたようなほとんど同じ形状のDR650OHCエンジンで、しかもタンデムステップなどのパーツがGN125と共通しており余計に親近感が湧きますわい

私の写真と、ちびっこ直子女史のHP「Shortie’s Motorcycling」 タイトルの「ツーリング少年」より。

これを見るたびに、フリーウィンドと、この坊やの跨っているバイクがかなり酷似していると思ってるのは私だけではないはずだ(笑)

デジタルメーターとGPSで完全ハイテクデジタルライダーの出来上がり

またがってみるとこんなかんじです

タンクが大きいのでなんともいえない貫禄があって素敵だ

 

女性でも乗れるタイプとして売り込んでいるのがわかるね。

欧州では650ccが日本の250ccと同意義のようだ

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