大事なところを隠す、ぼかし機能。
YouTubeのstudioには、撮った動画に「ぼかし」を追加する機能があるけど
結論を言うと、使わないほうがいいです!
それはなぜか?
いざやってみると、
たかがぼかしを入れるのがこれほど難しく、
非常に面倒なものとは思わなかったからです!
なので、映ってはマズいものがある場合は、そのシーンをカットするか、手で隠すなりしたほうが、よっぽどラクでした。
避けるべき理由 場所とタイミングと劣化の3重苦!
それは今回、撮影時に貯金通帳の残高という「大事なところ」が映ってしまっため、それを必死に隠すべく、ぼかし(モザイク)を入れたのですが、
ぼかしを入れる「場所」と「時間」が、これが難しいのです。
1、隠す場所
編集画面でぼかしを入れたとしても、全体で見た場合、対象部分がはみ出てしまって、隠すべき部分が見えてしまうことがある。
そうなると、新たにぼかしを追加しないといけない。
2、時間 コンマ単位の調整
そして、隠す時間。完全に隠しきるためには、ミリ秒単位での操作となるが、これがまた難しく、隠しきれなかったりする。かといって長めにすると、今度は逆に長くズレてしまい、ブサイクになってしまった。
3、時間 作り直し
しかも、動画のサイズにもよるが、ぼかしを入れると、システム的にぼかし追加ではなく、新たにぼかし入りの動画に作り直すため、反映に時間がかかるのだ。
5分ぐらいの動画でも、GoProで撮った1080pの高画質動画でファイルが重いため、反映されるまで10分以上かかった。その後は当然それまでのぼかしの修正が利かない。
4、画質の劣化
結局4回ぐらいぼかしの修正したが、ぼかし入りの動画を作り直すことになるため、そのたびに画質が少しずつ劣化していくのである
ダウンロードしたところ、720pの30FPSに落とされるのだが
1回目のダウンロードはファイルサイズが
74.8MB データ速度2087 総ビットレート2214kbps
となるが、2度目以降だと
68.5MB データ速度1901 総ビットレート2029
と、さらにダウンスケールされてしまう。
ぱっと見ためでは極端な劣化はないものの、ビットレートなどが変わってしまうので、何度もやるとVHSビデオやカセットをダビングした時のような劣化になってしまう。
やりおなおすと、大苦労
結果的には、最後のほうがぼかしを消すタイミングがずれてしまったので、やりなおしたかったけど
そうなるとGoProの高画質動画のため、1.7GBと今までにないぐらい非常に重いファイルで、自分のネット環境の場合、なんと7時間!もかけてYouTubeにアップロードしなおし、さらに1時間ぐらいかけてぼかしを入れ直さないといけないので、8時間以上も要し、とてつもない無駄な労力になる。
たかが0コンマ秒の修正ために、そんなことするぐらいなら、一本でも多くの動画を作るべきだ。
ということでそれ以上の修正は放棄して、そのまま公開しましたとさ。
まとめ:板挟みのジレンマ
これだけめんどくさいぼかし作業を入れてると、下衆な言い方になるけど
アダルティビデオを思い出さずにはいられない。
それは、モザイク・ぼかしの範囲があまりに広いと、見る側はつまらないので売れないし、
かといって限界まで小さくして、もし少しでも見えてしまったら、今度は映倫にひっかかるという、板挟みのジレンマがある。
往年の監督や制作者は、相当苦労したんだろうなと、この日初めて気づいたのだった。
と、変なオチになってすいません。