バイクのスピードメーターが動かない!簡単修理方法とその原因

二輪車
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スピードメーターの針の動きがおかしくなり、

その後針が0を指したまま動かなくなった場合。

原因はどこにあるのか?をまとめました

 

どのような症状なのか?

それまでは普通に動いていたメーターが、ある日から、明らかに70~80キロ出てるのに、針は60キロぐらいを指していた。

そして今度は60キロ前後で針がぶるんぶるん揺れるようになり、そしてさらに走ると、40キロあたりで針が揺れて、その日のうちにどんどんおかしくなった

しばらく何日かはそのような「ご乱心」状態が続いて、やがて0キロになったり、20キロぐらいしか指さなくなったりの危篤状態のようになって、そして何日かして、ついに息だえたように0を指したままメーター針が動かなくなった。

その原因。まずは結論

原因は、メーターギアでした

メーターギア側の、メーターケーブル下端を受ける軸の部分が摩耗して、軸の角が取れてしまい、メーターケーブルが空回りしていたのだった。

 

上:新品のメーターギア。見ての通り、中の軸受けが四角くなっているので、ケーブル先端に噛み合ってメーターに回転が伝わる。

下:故障したメーターギア。軸受けの四角い角が、跡かたなく破損してケーブル空回り。

これまで9年、46000キロ走っているので、

メーターギアも消耗品なのかもしれない

最初メーターケーブルを疑ったけど、

意外なことにケーブルは異常も摩耗もなかったです。

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スピードメーターケーブルの交換方法

YBR125系の場合は、カウルとかじゃまなものがないため、交換が非常に簡単です

古いケーブルを外す方法は

①メーター本体側と、前輪にあるメーターギア側。その両端のネジを手で外す。手で回せない場合はプライヤーを使う。

②メーターケーブルを引き抜く

以上。たったそれだけです

新しいケーブルを装着する方法は

①古いケーブルを抜いた時と同じ位置で、ケーブルを車体に通す。

そのさいケーブルは、上から下に出して通したほうがラクです

②メーター本体と上端のネジをとめて接続。

③メーターギアと下端のネジをとめて接続

以上です。

 

スピードメーターケーブルはどこで入手するか?

amazonなどで買いましょう。手っ取り早いし、安いです。ただしケーブルの形などが相違ないか、買う前にかならず確認しましょう

突然の断線などで、走行データーが支障をきたさないうちに、安いときに予め1個ぐらい買っておいてストックしましょう。すぐに交換できますので。

メーターギアの交換方法

これも思った以上に簡単です。

①前輪のシャフトを外す

②前輪とともにメーターギアが抜け落ちるので、それを新しいのに交換するだけ。

なお、新品のメーターギアは内側にグリースが入ってないのもあるので、その場合は各自グリースなどを注入して、内側のギアが滑らかに回るようになってから装着。

③再びシャフトをはめなおす。

メーターギアはどこで入手するか?

amazonなどで買いましょう。安いです

メーターギアも、実際は消耗品です
安いけど日数がかかるので、予め1個ぐらい買っておいてストックしておけば安心。

注意!!

メーターギア交換の際に前輪を脱着すると、フロントディスクブレーキがスカスカな状態なので、

走る前にブレーキレバーを何回か握って、再びブレーキングできるようにすること!

これだけは絶対に忘れずに!

さもないとブレーキが利かないので、走り出すと追突します

 

まとめと考察:「故障の原因はケーブルか?メーターギアか?」

こうしてメーターギアを交換しただけで、いままで通り安定したスピードを指してくれるようになりましたが

「メーターが動かない」という場合は、3つの原因が考えられます

①メーターギア

②メーターケーブル

③メーター本体

過去にギアとケーブル両方の破損を経験したことがあります

①は、林道を走行してたら、スピード出して穴ぼこに突っ込んだ際、前輪にものすごく強い衝撃を受け、そのあとゼロを指したままになった。ケーブルは断線せず回っていたので、衝撃でギアが一瞬で破壊されたのだった。

②だと、何の変哲もない通常の走行で起こったことがあり、ケーブルがプッツンと切れると、突然ゼロになるのでわかりやすかった。

番外編として、異常な高速走行を続けると損傷・故障しやすい。オーストラリアの大荒野でFreewind650で140~160km/hで長時間高速走行してたら、突然メーターストップした。ケアンズのディーラーで、デジタルメーターのため前輪側のスピードセンサーのマグネットなどのユニットを交換したため、修理費込みで2万円ぐらいかかった。

 

今回のケースだと原因を探るのに苦労し、ギアが原因だということがやっとわかったのだけど、ギアがこわれやすい原因というのは、地面の衝撃をダイレクトに受けるため。

そして前輪からギアに衝撃や強いトルクがかかってしまうため、メータ本体よりもギアのほうが苛烈なダメージを受けやすい。すなわち地面とタイヤに受ける衝撃とかで、軸が削られやすい。

しかし③の本体側だと、強い衝撃やトルクが伝わらないので、本体側の軸が削られてすり減るということはあまりないと思います。

2023年12月18日追記:メーターギアがまた壊れる

普通に走行中、スピードメーターが突然0になった。
外して調べてみたら、ケーブルは回ってるのでまたもやメーターギアが原因らしい。まだ交換してからちょうど1年、1万キロぐらいなのに。

去年はメーターギアを2個も注文してしまい、2個もいらんと思ったが、今回突然また必要になってすぐ交換できるので結果的にはよかった
新しいメーターギアを交換したら、ストックをしておかんと。

翌朝メーターギア交換したところ、ネジが嵌めにくかった。製品の精度が悪いからか。

なんとか交換してメーターが動いたものの、その直後は変なキューキュー音が恥ずかしいぐらい。走ってるうちに馴染んだのか走行中には無くなったけど、歩くぐらいのスピードだとまだ発生。あと、50~60キロぐらいで針が若干揺らめく。

グリスアップしようにも、メーターギアは装着すると、フロントタイヤ側と密閉されてるので注油ができず、またいったんギアを外してからグリスアップしないといけない

壊れたほうのメーターギアを見ると、内側のギア部分はちゃんと回っているが、接続部分の四角穴が削れてるどころか全く見えなかった。
改めてメーターギアは消耗品だと思った。

 

以上になりますが、

お役に立てていただければ幸いです。

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