今年は多くの人にとって最高のクリスマスですね!
なぜなら。
日本はクリスマスは祝日ではないし、しかもまだ年末年始にもかぶらない。
つまり全然ホリデーシーズンではないのですが
今年は祝日のクリスマスイブイブ(天皇誕生日)が金曜、イブが土曜、クリスマスが日曜と
3連休なので、クリスマスは超最高の日程です。
例年だと仕事とかになっていまいちだけど、今年は3連休なので今年こそは愛に燃えるぞ!というカップルも例年以上に多く、ホテルも今年は大盛況ではないでしょうか(笑)
しかし、クリスマスイブイブという言葉、祝日となった平成になってからすっかり定着しましたね。
もちろんそんな英語は存在しないけど、「イブイブ」という語感がいい。ラブラブみたいで。なのでジャパニーズスラングとしては言いやすいです。
そしてきょうも紹介するのが
「It’s The Most Wonderful Time of The Year」
きのうと同じ曲だけど
きのうのは寒いけどあたたかみのあるクリスマスがやってくる!と感じさせてくれるメロディーでしたが
きょうはクリスマスが来ちゃったので、明るくホットな感じです
そして、南半球の南米では、日本とは正反対でこれからが夏なんです
当然日照時間も一番長く、一番陽気なシーズン。
南米でも世界どこでも「It’s The Most Wonderful Time of The Year」な時期です。
ちょうど16年前の2000年にチリ北部の港町、イキケを旅したときの話をお送りします。
それではどうぞ!
南半球・チリのクリスマスは夏祭り
月の谷から、銅山のチュキカマタを経由してイキケにやってきた。
日本からの中古車はここからアンデスを越えて運ばれるので、港の奥に行くと日本の中古車を修理したり改造したりする工場がある。
地方都市でありながらも街中は東興酒家、鳳凰酒家といったチャイニーズレストランが何軒かある。華僑も住んでいるのだろう。
今日12月23日は土曜日とあって、イキケの町はクリスマス一色。本場クリスチャンの国のクリスマスを始めて見た。
昼間、夏の日差しの中、消防局やFM局などの会社の車の上に飾り立てたキリスト像やアニメキャラなどの山車と音楽を流すスピーカーをのせ、そこからあめ玉やお菓子をばらまくと子供達がいっせいに集まってくる。
まるでクリスマスというより昔の日本の夏祭りそっくり。
それをみて、日本の新築祝いの餅まきを思い出すのだった。
チリは日本の反対側なので、夏で暑いし、日照時間も一番長い明るい時期。だから日本のように長く寒い夜、暖かげなイルミネーションを楽しむようなクリスマスとは180度違う。
チリの場合、クリスマスは商業主義のみならずカソリックの強い信仰心がベースとなっているので、日本のクリスマスとはまた異なる。
だから山車を見ても、キリストやマリアの山車はあっても、サンタクロースの赤い服着た人やトナカイの馬車のようなものは見かけなかった。というか暑苦しいだけかもしれない。
ポケモン山車GO
そんなとき、黄色い巨大なピカチュウの山車が、スペイン語で歌われた米国版ポケモンの主題歌を流しながらやってきた。
2000年当時はキックボードやポケモンが日本のみならず世界で大ブームだった。キックボードもパリのマルシェで売られているのを見かけた。
インドからイラン、マケドニアでポケモンはみかけなかったが、その他では大人気。
そういえばうちの近くのアピタというショッピングセンターでもピカチュウ撮影会なんてあったけど、ベルリンのデパートでもなんと同じようにでかいドイツ人が入ったでかいピカチュウ撮影会もあった。
ブラジルの友人、ジョアキンにも「日本でポケモン見ていた子供が死んだんだろう」と言われた。
(97年末におきたビジュアルショックなこの事件は内閣まで動かしたが、死者までは出ていない。それでもその後はブームが再燃。)
アタカマ三姉妹の「KAME」といい、ピカチュウといい、世界を駆ける日本のマンガのあらし。
そう考えながら、
山車の上の黄色い物体を眺めた。
その日のうちにイキケから、チリの最北の港町アリカに到着。
アリカの町から北へ20km行けばペルーの国境だし、東へ200km行けばボリビアの国境。西は太平洋という、ゲートシティ。泊まった宿もバックパッカー御用達。
その夜、丘からアリカの夜景を眺めると、その夜景がなんと函館にそっくりだったのである。
これはアリカではなく、函館の夜景です
港のメルカド(市場)といい、
夜景や地理的条件をとってもまさに南米の函館だった。
夏祭りなクリスマス、いかがでしたでしょうか
それでは良いクリスマスを!