Stay in あいりん♪ 西成・釜ヶ崎で1300円の爆安「ホテル」に泊まる

日本の旅・みどころ
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大都会の真ん中で、たったの1泊1300円。

交通の便もいたって便利。部屋にテレビがついて、しかも浴場付。

そんな信じられない値段で泊まれる世界が、日本にあるのです。

それが、あいりんこと大阪西成・釜ヶ崎です

 

まずは宿探し

あいりんの街の様子については、あまりに超強烈すぎるので次々回に詳しく書くとして

本当なら、今回は西成らしさを体験するため、どうせなら思いっきり安い1泊1000円以下の処を当たってみたが、今回は用事があって門限に間に合わないため、やむなく1300円の宿に泊まりました

もっと安いところでドヤ街の直球ど真ん中の場所だと、750円ぐらいのところもあるが、見た目もボロく個室ではないので、素性の知らぬあいりん住民と「ルームシェア」するのはあまりにハイリスクでディープ過ぎる。

では、1000円以下の宿はどんな宿?

もっと安いところだと個室でたったの800円と言うのを見つけましたが、

当然安いのでいつも満員のことが多いし、これだけ安いとそもそも労務者向けと思われるので、ビジネス客や旅行者が泊まれるのかも不明。

妥協して1000円だと、たとえば「ホテルはつね」

といっても、もちろん某ボーカロイドとはまったくカンケーありません。

はつねに泊まろうと思ったが、このあと友人に会いに行くために、門限の時間の都合で断念。そしてはつねのおばちゃんいわく、夜になると、エアコンが効かなくなるという。この日は8月5日。真夏の暑さだった

 

まあ、私の場合は世界の超激安宿を泊まり歩いてきたので、エアコンが効かないぐらいはまったく取るに足らないことだが、日本のホテルの常識からすればそれだけでとんでもないことかもしれない。

 

そして1300円の超安宿に泊まる!

ということで、門限が遅くてもいいというので泊まったのが、「ビジネスホテル加賀」でした

※「ビジネスホテル加賀」の現在の料金やファシリティ詳細、予約状況は、下記の楽天トラベルなどより確認してください

 

 

夕方にチェックインしたが、2013年8月5日当時だと、予約はしてなくても泊まることができた

しかし部屋に入った途端、閉め切られた狭い部屋に長年にわたって部屋に沁みついた煙草のヤニの臭いが、猛烈に鼻をついた。世界広しといえども、ここまでヤニ臭い部屋はなかった。

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しかもこの強烈なヤニのよどみ切った臭いは、一晩で荷物にも移って染み付くぐらいだった。これぞおそるべき西成フレーバー。

 

和室3畳に、小さな玄関と押入れ。そしてテレビとエアコン、小さな冷蔵庫がついている。布団や枕もきれいだ。だけど畳の上に変な虫が何匹かいた。南京虫ではないとおもうが、ここはアジアである

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部屋は3畳だが、マンションのような玄関。

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トイレは意外にもウオシュレットがあった

廊下には冷水機がついていて、ありがたい。

レセプションには共有パソコンがあった。

台所もある。

自炊キッチン。レトロな10円玉を投入するタイプ

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西成の宿の安さは、東南アジア並み!!

1300円と言えば、今のレートだと400バーツなので、それを考えれば、この安さはカオサン並みかもしれない。いや、テレビと冷蔵庫までつけばカオサンよりも安い!

そして風呂もある。いまは真夏でカオサン並みに暑いので、水シャワーでも充分だが,やっぱひと風呂浴びると、とても快適だ。さっぱりしたところで西成から友人の待つ兵庫県宝塚へ行ったのだった。

食事も安いので、おかげで西成に何日かいてもいいかな、と思ったほど。

門限があり、宿泊客が中年から高齢者が大半なので、全体的に静かだったのがよかった。

これがカオサンだったら、とても騒がしくうるさかったりして全く落ちつかない。

 

3畳一間に冷蔵庫、テレビ、エアコンがついて、1泊1300円。

これがどれだけ安いのか、アジアの国々と比較してみると:

マレーシアだと、40リンギット

この値段だとテレビもコンセントすらない何もない部屋だった(ペナン島)

タイだと、400バーツ。

バンコクでこれらの設備付きは無理だが、田舎では泊まれる(しかも広い)

カンボジアでは、12ドル。

12ドル出せば、テレビエアコン冷蔵庫つきで、西成よりも広くきれいな部屋に泊まれる

なので、西成の宿泊費の安さは、タイとカンボジアの中間といったところか。

ただ、食事代に関しては、1本50円の自動販売機は安かった。でもスーパー玉出がどんなに日本よりもアホ安といえども、マレーシアよりも高いと思った。

 

ドイツ人の女子も泊まる

翌朝、8時半に起き、すぐに片付け。9時チェックアウトは早すぎる。

ここはドヤ街の中の宿なので、この宿は男の宿。

男の男による、男のための、男の男の男宿なのだ

しかし!!!

そんな昔ながらの男しか泊まらない労務者向けなのに、

レセプションには、な、なんと、若い女、しかも白人の女子がいた。

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バックパッカーのドイツ人。今日は難波に行き、友人と合い、そのあと広島に行くとのこと

今日は8月6日。平和式典のある日だ

近年、西成では外人旅行者向けにしてある宿も増えているが、なのに異国の女が何故ここにとまったのかというと、インターネットで見つけたらしい。時代の流れか。

意外なことに、フロントの人も彼女と英語で話していた。フロントの人は中年で、関西人らしからぬ話し方とかを見てると、日本人ではなく中国や韓国系のアジア人なのかもしれない。そのフロントの人から「(ドイツ人女子と)知り合いですか?」なんて聞かれた

その彼女と動物園駅まで行き、そこで別れ、あとは暑い中、釜が崎を歩いたのだった。

次号は、

あいりんというなら、男性だけでなく、日本女性でも泊まれる宿を紹介します。

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