恐怖のタイ深南部を3等列車で行く 緊張のハジャイ>スンガイコロク

東南アジア旅2025列車・鉄道
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これまでの3等列車の旅とは激変!?

悪名高きタイ深南部3県(パッターニー・ヤラー・ナラーティワート)を行くのだが
独立紛争のテロが多発していた20年ぐらい前は、何千人もの死者が出ていて、とても行けるような状況ではなかった。

今でこそまだまだ危険ではあるものの、落ち着いてきているので、マレーシア国境の町スンガイコロクの3等列車で初めて行くことにしました。

 

3/15 Day60

天気:くもり

7時50分起床。寝坊せずにすんだ。

ついに、その日がやってきた!毎度ながら今回もビザの期限(60日)いっぱいまで滞在したので、
今日までにタイを出国せねば不法滞在になってまう。

6年前も、そして2年前も45日のVISAでめいいっぱい滞在してラオスにビザランしたので、それ以来の緊張感だ。
https://tabi1.com/thai-lao-train-2023

これぞ背水の陣!いざ出陣

451番のハジャイからスンガイコロクまで42バーツ。感覚的には博多から鹿児島まで行く感じだ。

電光掲示板をみると15分ぐらい遅れ。昔は何時間も遅れたりするだけでなく、どのくらい遅れていつ列車がやってくるのかも見当つかず、あれはつらかった

深南部の入り口でもあるハジャイ駅の雰囲気がほかのタイの地域に比べると良くない。

3等列車に乗り込むと、同時に銃を持った男女の兵士が何人か乗り込んでいる。これまでののんきな三等列車とは一変、緊張する

着座すると、ボロイため座席が良く外れる。ハメ直す時に、となりの若い兵士が手伝ってくれた。

緊張の列車ながら、普通通り売り子がやってきて、
定番駅弁ガパオ30バーツ
アイスココア20バーツ。うまい

車窓から踏切待ちしてるバイクをみてると
ヒジャブをかぶった女性が多く、もうすでにマレーシアに入ったかのように感じる

中ぐらいの駅になると、プラットホームに銃を構えた兵士が一人ずつ配属されている

12時32分ヤラー駅到着。ハジャイとコロクの中間にある県庁所在地で、博多から鹿児島への途中の熊本駅にとまるようなもの。
客がいっきに乗り込むが、ほとんどがムスリム
女はチャドル、男は男らしくひげ

修羅の国・深南部の列車内は、これまでのワイワイしてるような雰囲気ではなく、どこか静かで、どこか緊張感ただよう

これから行くマレーシア・クランタン州もムスリム割合が多いため自分のようなTシャツタンパン姿だと浮いてる気がする

そういえばハジャイを出てからは、楽天モバイルが電波のない圏外になっている。
深南3県とソンクラー県の東部は危険地帯なので、圏外というかローミングの対象外か。圏外になるのはインドのジャンム&カシミールもしかり。

深南3県はこれだけは行ってみないとわからないものだ

車内の温度は33.8度。
13時26分、ラーローという駅に着くと、さらに危険度が高いのか今度は兵士が3人ぐらい駅にいる。タイののどかなの田舎の風景に異様だ。このあたりが一番危険なようだ。

ここでコロクからバンコク行きとの待ち合わせ。プラットホームも車内もどこか静まり返ってる。ほかの地域の3等のような和気あいあい感はなく、ハジャイまであれだけいた西洋人は皆無。西洋人旅行者はハジャイから西海岸のバタワース・ペナン島方面に行くのだろう。

スンガイパディ駅を見ると、サイドカーは英語表記 屋台を見てもタイ語が見当たらないぐらい。タイでありながらもはや異邦的な治外法権な臭いがする。でもそれはカオサンもパンガン島も同じか。

無事スンガイコロク駅到着

スンガイコロク駅時刻表

コロクの駅は、見た目は普通の田舎の駅な印象だったが、どこかものものしい雰囲気がする。外側からはテロリストが進入できないよう、鉄条網で覆われているのであった

2025年11月3日

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