予定がどんでん返し!アランからチャンタブリー、トラート、ハートレック。タイ最後の日は、へそまがりの旅になりました。
本日がタイビザ期限なので、タイ国境の町アランヤプラテート(通称アラン)に行くも、気が変わってそのまま国境には行かず、やはり従来の予定通り、海岸沿いのルートから行くことに変更。
はっきりいって何人の人の役に立つかな情報ですが、たとえばシェムリアップからタイに入国した場合、旅行代理店のジョイントチケットではなく、自力でトラート・チャン島方面に行きたい方は参考になると思います
4月29日 アランの街なみ
5時40分ごろ起床。寝たのが3時ぐらいなのだが、じっくり寝た気分
もう6時過ぎにはチェックアウトしてさっそくバスターミナルに行き、運行状況をチェックしに行く。
その途中、托鉢する僧侶たちを目にする
ラジオ体操をしている時間は聖者の行進
ここは国境に近いので、カンボジアからの僧侶もやってくるとか。
昨夜ネットで調べた情報だと、日本語の情報はなく、チャンタブリ行きはFrequency(1日にたびたびある)とあったが、朝いちばんの路線に乗らないとタイ出国に間に合わないかもという不安がよぎる。
アランからチャンタブリ行きのロットゥー(ミニバス)は1日4便で、朝8時半が始発。200バーツ。何時間かかるかというと、4時間とのこと。
となったらお昼過ぎにはチャンタブリーに着くので、そのあとはトラートやタイ国境のハートレック行きに乗り継いでも、そこまでくれば路線も充実しているだろうから、その日のうちに充分カンボジアに入国できそうだ。
ということで、乗継ができないと不法滞在かと思ってただけに、一気に顔がほころぶ。
なお、8時半まで1時間半ぐらい時間があるので、ほかにチャンタブリ行きはないかと探したら、バスターミナル裏手にブリーラム始発のバス停があったが、閉まってる。近くのあんちゃんが「10時頃来る」とのこと
8時半のミニバス便に決め、それまでアランの町に戻り、散策。
ここにはベトナム人コミュニティがあるというので行く。確かに小柄で色白のベトナム人と思われる人を見かけるようになり、タイ語で話している
8時15分ごろバスターミナルに戻り、チケットを買う。8時半の便は、実際は8時45分ごろ来るとのこと。コンビニで朝食を買い、待合室で食べる。
なお、待合室に張り付いてないといけない。
目的のミニバンがやってくると「チャンタブリー、カー」(すぐに乗って)と言われるため。
8時43分に出発
1 アランヤプラテートからチャンタブリー 約180㎞ 200B
※上記地図では最短ルートになってるが、実際は33号で迂回するルートになるため、177㎞以上となる
ミニバスは白いハイエース。前列から2,3,3,3,3の5列の14人乗り。
タイ政府の認可を受けている路線バスのような扱いなので、意外に飛ばさなくなった。日本のように制限速度(90キロ)をキープしていた。(ハイエースのメーターの90はGPSは84㎞と表示)
8年前のプライベートのミニバスなんてやたらかっとばしてたが、さすがにタイもあれこれお達しやコンプライアンスがうるさくなったからだろう。今やタイ人でもヘルメットにGoProつけたりしてるし。
とはいえ運転手は携帯話しながら&朝食食いながらのあいかわらずの「タイ式運転」だったが。
運転席上部には、タイの魔法陣が描かれている
国道33号を進み、20何キロか進んだ時点で2人乗り込み、そこからはショートカットのため国境に沿う田舎道・国道3045号を進む 時々牛の群れが横切ったりでタイの田舎。
9時39分 主要道路317号に出る。両側3車線の道に出るが、拡張してないためまもなく片側一車線になる
アランからチャンタブリなんて路線は、果たして需要なんてあるのかと思ってたが、途中のバス停や市場前や、あるいは客の希望する地点で何度も人が乗り降りするため、さしずめ各駅停車の列車や路線バスの役割も兼ねていた。
10時38分 ガソリンスタンドによる。このとき自分含めて誰もトイレに行く希望者がいないので、そのまま出発。
軍の検問所があるが、運転手は「ワッカイワッカイ」と言っていた。何の意味だろう。
3列目の左に座ってたが、人がひっきりなしに降りるので空いた4列目右に移動したが、揺れが激しくなりどうも気分が良くないため、すぐに3列目左に戻るとしっくりくる。 真ん中の左が安定していちばんよさそうだ
11時50分到着。180㎞の長旅だったとはいえ、きのうの3等列車よりもよっぽど快適だった!
2 チャンタブリーからトラート 約70㎞ 70B
このところ天気が悪い日が続いたので、正午の晴れた日差しが猛烈にきつく感じる。
次に乗るのはトラート行きの12時30分発。70B。
同じタイプのハイエース
満員になったので12時27分に発車。 街中を抜けて国道3号(スクンビット通り)片側2~3車線のハイウェイが続く。車内温度31度。
ここは特に印象のない路線だが、一番すごかったのは、雨が降り始めたかと思うと、すぐに次第に強くなり、そしてバケツをひっくり返したような滅茶苦茶な土砂降りになったが、2分もしないうちに雨が完全にやみ路面も乾き、晴れ間がのぞくという、なんだかそら恐ろしい天気だった。
13時32分、トラートのバスターミナル到着。グーグルのルート予測時間と全く同じだった!
3 トラートから国境ハートレック 約90㎞ 120B
いよいよハイライトと言える、最後の国境へ向かう第3ステージ。
リゾートの入り口とあってか、明るい雰囲気のトラートのバスターミナル。
おしりかじり虫、旅人に変身
カンボジア行きは奥の乗り場にあるが、そこのおっさんたちが異様な雰囲気だった。
次の便は14時。45分おきに出発するので、自分としては14時ではなくその次の14時45分の便でもいいかなと思ってたけど、おっさんは「まだ乗客は8人ぐらいしかいないから、14時の便に乗れ」という。
120バーツでチケットを買い、「このミニバスだ」といわれ、素早く乗ったため、無事望みの海側のシートに座ることができた。
20代後半ぐらいの小太りの女性のチケット売りがさっきからいたので「ハートレック行きはこれでいいのかい?」と尋ねる。
でも彼女はてっきり、チケット売りかと思ってたら、なんと彼女が運転手だった。
国道3号のスクンビット国道はひたすら左手に山、右側に海のなかなか見えないジャングルという、ひたすらひたすら辺境の地味な道が続く。
ハイソなエカマイやトンローなどのある同じスクンビット通りとは思えないぐらい、タイ特有の華やかさがない。
それはポルポト時代、カンボジア難民が山を越えてタイに逃れてきた暗い過去を持つからだろうか。
トラートから先はくびれているため、もしカンボジアがタイに攻めて、根元を占領したら、先の部分は陸の孤島にされてしまう。そのため軍人も多い
この路線では、荷物満載の西洋人のサイクリストを3回見かけた。一人を2回とカップル1回。
このミニバスはある漁村により、ある商店に荷物を届けていた。赤帽のような役目も果たしてるのだろうか。
ルートも後半を過ぎると、だんだん海が見えるようになる
国境ハートレック到着
そしてついに15時30分、ハートレック到着!
タイ側のイミグレーションから200mぐらい手前の大きいバス停のような待合所で降りた。
全員が下りたミニバスは、運転手はしばし休憩したのち、次の客を乗せて、すぐにトラートへと戻っていった。
通り雨が降っていたので、雨が止むまで出国準備。東屋のような待合所で、腰に巻いていたマネーベルトのUSドルを財布に入れる。
待合所から坂を下ると、ごほうびのようにローカル感あふれるビーチを発見。きのうきょうと気分が張りつめていたので、やっとこさリラックスできる!
わざわざ海岸沿いのルートに変更して、その日に乗り継ぎができずに出国できないと不法滞在になって汚点が残るのに気をもんでただけに、早く着けて思った以上に大満足。
これで無事にビザ期限内に出国できる。
パソコンを出して、海を見ながら、波音を聴きながら打っている。休憩と記事書きして、来る出入国へ気を引き締めなくてはならない。