雨のバンコクから、アランヤプラテート3等列車の旅

東南アジア旅2018-19列車・鉄道
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タイ出国が刻々と迫る日々。しかしバンコクではあまりに天気が悪かったので、発作的に3等列車に乗っちゃいました。

4月26日

昨夜25日からチェンマイからバンコク駅到着。とりあえず全荷物をもってMBKへ。

天気が悪く、開店前に雨が降ってきた。すぐにバンコクを出てトラートに向かったほうが効率がいいのだが、こんな天気の悪い日に行ってもテンションが下がるので明日にしよう。しかも両替しようとすると先月よりレートがとことん悪いし。気分が超だだ下がり。

MBKの前庭に臨時の露店みたいなのがあったが、どのブースも田舎から戻ると驚きの高さ。

パフェのようなワッフルが1個150Bってどういうことよ?1日の最低賃金が300Bあまりのこの国で、たかがワッフルにそんなお金払えるかい?買うのは国外からの観光客相手や見栄っ張りのタイ人ぐらいだろうけど、520円だと下手すると日本よりも高いと思う。

13時過ぎ、もういちど駅近くの宿に空きを訪ねてもだめだったので、53番バスでカオサンに向かう。

ただ、インド式チャイを味わいたいので、途中下車。チャイ15Bとパンジャブ風スイーツ1個10B。またインドに行きたくなったぞ。


再び53バスに乗り、プラアティットで降りる。カオサンの外れの宿は日光直撃で部屋の中が猛烈に暑く、19時でも室温は33.4度。そして夜はライブ演奏がうるさい。だから安い。

そういえばタイ人からよく聞かれるのが、いまの日本は寒い?と聞かれる。日本は4月になればだいぶあったかくなるとは言え、タイ人にとって寒いか否かは難しいところ。

朝 豆乳300ml 10 デニッシュパン2個
昼 フリードリンク0
夕 やきとん5本25 カオニャオ5×4 から揚げ10

 

4月27日

11時ごろ起床。きょうもMBKに行く。両替所のサヤームエクスチェンジに行くと、レートがあまりに悪いのでたった1万円だけ両替。前回は15万円も両替したのに。

その代わり今回も備え付けてあったフリーバナナはしっかりいただく。

そしてMBK6Fのフードコートで、あわび(abalone)入りあんかけそば 70

エリンギのような白い長方形があわび。あわびなんて高級食材は食べたことないが、いかとちくわを合わせたような食感だった。そもそも本当にあわびなのか疑わしい。

昼 そら豆10 バナナ3本
夕 あわび入りあんかけそば70

4月28日 明日でビザが切れるので、はやくバンコク出ろ

朝早く起きようと思ったが、眠かったので2度寝して9時起床

ファンがなくてもいい気温だが、これからトラートにいくというのに、天気がドン曇り。おまけに外から選挙演説だか討論だかのような、わけのわからん拡声音を聞かされて、不快感が激増する。

しばらくすると、土砂降りのスコールが降ってきた。不快な拡声音も止んだが、朝から雨だと気分がガタ落ち。

カンボジアは「メインルート」か「海岸ルート」か

雨音を聴きながら、明日にはタイビザが切れるため、どうやってカンボジアへ出国するか考えた。

カンボジアのルートは二つある。

メインルート

アランヤプラテート(通称アラン)からカンボジア・ポイペトに入り、シェムリアプやプノンペンを目指すシェムリアップルートと、

海岸ルート

トラート・ハートレックの海沿いからカンボジア・ココンに入り、シアヌークビル・プノンペンを目指す海岸ルート。

当初の予定は、海を見ながら海岸ルートでシアヌークビルを目指すところだったが、バンコクに着くとあまりに天気がひどいので、どんよりした海なんか見てもまったく意味がない。

いくつかの予報サイトから天気を調べると、トラートは今日も明日も雨。週間予報を見てもシアヌークビルも天気が好ましくない。

雨が降ると乗り換えなども面倒なので、勝手知ってて安くて楽なシェムリアップルートで行ったほうが得策と判断。

ちょうどいいぐあいに、アラン行きの3等列車は13時発。

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土砂降りの中、バンコク駅へ

11時40分、チェックアウトして大雨の中、カッパを頭上に広げながらプラアティット通りの53番バス停へ。くやしいけれど200mぐらいのところでバスが過ぎてしまった。

次のバスが来るまでで待てばいいさと思うけど、時間指定があると気をもんでしまう。

やっときた一本は回送なのか素通り。このままだとタクシーでもつかまえようかと思ったが、ちょっとして次のバスが来たので乗る。

随所雨漏りしている赤バスの車内は25度。まさに天然エアコン。途中の停車場で同じ番号の乗り替えして、駅に着いたのが12時20分ごろと意外とスムーズに到着した

アラン行きの列車の乗車券購入。48バーツ

お昼なのでフードコートで野菜炒め飯が食いたかったが、アランの列車は大混雑して座れないという話なので、プラットホームで待つ。

3等列車、乗車

出発前、車内にやきとん売りや、マンガ&雑誌売りが歩いている。やきとんとカオニャオを購入。昼食。しかしスマホ全盛の時代、雑誌売りはどれだけ儲かるのだろうか。

定刻の5分遅れの13時10分発車。

ファランポーン駅を出たときは95%ぐらいで何とか座れるが、途中の駅から多くの人が乗り込んでいるので、しばらく乗車率150%ぐらいの山手線のような混雑になる。

私の近くに座ってる客はというと・・

雨の日なのに陽気なラテン風男二人組が前に座っている。となりのおばさんは、タイで主流の古代中国のハーレクイン風の小説?でもちょっとした辞書のように分厚い。かたや別のおっさんは、なんとiphoneを持っていた。3等列車の乗客でもiPhoneを持てる時代になってきたのか。

バンコクからチャチューンサーオまではパタヤ路線と同じだが、そこをすぎると東へと進む。

地方に出るとやがて空いて、これぐらいの乗車率になる

 

ガパオ弁当は30Bとパタヤ路線よりも高い・・。

アラン行きは、各駅に泊まる生活線。

乗車率が多い為、パタヤの3等列車とちがって、かなりしんどかった。

この路線は乗客がとても多い分だけ、乗客が連結部分やトイレでひっきりなしに喫煙しに来るので、それが流れて空気が悪い。

となりの車両に移るとマシになったものの、そのせいかいっきに子供が多い。

ただ、今度は子供が騒がしすぎて、元気すぎるというよりも、全然しつけがなってない印象。

洋式と和式があるが、洋式の便座は黄ばんでてすごく汚かった。

おかげで朝からずっと不快感。なんだかパタヤ路線や北タイ路線と印象が全然ちがう。カンボジアに近いせいなのか、地域によるモラルの違いなのか。

3等列車に乗った感想

アラン行きの3等列車に初めて乗ってみたものの、以上の理由によってパタヤ路線のような快適さはなく、さらに天気も悪かった。

なので結局、何ひとついいことなかったこの列車では、全く笑顔になれなかった。

アラン行きの3等に乗るのは今回限りでもうたくさんだわ、という気分でした。

アランヤプラテート到着

ということで、天気の極悪さも相まってかトラートではなく、なぜか勢いでアランまで来てしまった。

18時9分着。定刻より34分の遅れ。でも、列車に乗ってるうちに、やはり海岸ルートが気になってきた。そもそもすでにメインルートは3度来てるわけだし。

まあ、アランに来たからと言って、そのままポイペト・シェムリアップに行く必要もなく、アランからトラート・ココンに行ってもいいわけだし。

明日でビザが切れるので、安全策という意味でここに来たのもある。

しかし、ここにきて思ったのは、メインルートと海岸ルートでは、今後のカンボジアのスケジュールが異なるということ。タイだと交通網が縦横に発達してるけど、カンボジアに入ってしまうとそうはいかない。そんなことに気づいてしまった。

アランガーデンホテルに到着。ここまで来るのに迷ったけど、実は13年前にも泊まったホテルだった。

上が2005年で下が2018年

あまりホテルや部屋のことは覚えてないが、ホテルの周囲はなんとなく覚えている。テレビやWiFiがついて、230Bと街で一番リーズナブル。13年前は1泊200Bだったのでそんなに変わってない。

しかし道路沿いなのでバイクやホーンの音がうるさく、そして犬か人なのかわけのわからん奇声が断続的に聞こえてくるので少し気味が悪かった。

 

朝 コーヒーとケーキ 昨夜買ったから揚げときゅうり15
昼 やきとん20 カオニャオ10×2 ガパオ30
夜 サテー30
アランガーデンホテル320号室 230

最後まで予測不可能な旅

そのままメインルートのポイペトに行くか、それともやっぱ海岸ルートのトラート経由で行くか。

とりあえず明日の朝までに決めよう。と思ったが、その日の夜は思った以上に病気のように悩んで、ネットで調べまくって、煮詰まるほどだった。

それは、夜にバスターミナルに下見に行ったとき、どこがトラート行きのバス停なのかよくわからなかったからだ。情報なんてない。

メインルートで行く気はもうなくなった。しかしその日のうちに海岸ルートで行けるかがわからない。もし明日までに乗り継げずタイに出国できないと、不法滞在の危険性も出てきた!となるとあきらめるのか。

最後になっても明日の行き先が全く読めない!!どうなるたびいちドットコム。

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