ゆるきゃん▽もどっきり!
キャンプ歴25年の貧乏野宿ライダー・たびいちドットコムが選ぶ、ベストなテントは何か?
本格的キャンプシーズンを前に、どんなテントを用意すればいいか、迷いますよね。
そこで、実際に私が使って来た3つのテント
1、三角型のムーンライトタイプ
2、簡単なワンタッチタイプ
3、大き目の3人ファミリータイプ
の経験をもとに、どんなテントがいいのか書いていきます
テント選びの条件
まずはこの6つ
安い 張りやすい 丈夫 快適 コンパクト収納 色とデザイン
しかし、この条件すべてに秀ずるテントなんてありません。
となれば、いかに自分の求めるバランスを考えて、長所も欠点も妥協して決めないといけないので、テント選びは結構難しい。
キャンプをする目的は人によってさまざまだけど、私にとって最大の目的は宿泊費の削減である
しかし高額なテントになると、4万円以上するし、いくらいいテントでも、台風の中で張れば当然テントは壊れる。となれば、ホテルに泊まったほうがコスト的に安上がりになってしまい、そんなことあってはなりませぬ!
そして最大の条件は
どこでも張れる気軽さ
だと思います。
なお、アマゾンで見かける、聞いたこともない国外の謎メーカーのOEMテントは、いい加減な作りのテントも少なくないし、アフターパーツの問題もあるので、ちゃんと名の通ったブランドがいい。
幸い、日本の老舗メーカーでも、驚くほど安いテントを出しているので、安い分だけ欠点はあっても、長年にわたって作り続けて蓄積されたノウハウを考えると、そちらをおすすめするし、手軽に買えるのがありがたい。
ということで、3つのテントをレポートします
その1 三角型ムーンライトタイプ
まずは、1995年から2010年まで、人生最初に愛用してたテントは、バイク用品メーカーが出していた、三角型のモンベルのムーンライトタイプの2人用テントだった
大昔のダンロップのツーリングテントの類似品であり、ありし日の上野のバイク屋街で、1995年に9000円ぐらいで安く買った。
しかし類似品とはいえ、自分的には思った以上に使いやすく、無駄のない居住空間とあって、すっかり気に入ってしまい、これで日本一周、世界一周、オーストラリアとアフリカと、天寿を全うするまで15年間も使い続けたのだった
なお寿命が来る前に、その後釜として本物のムーンライトを買ったのだけど、
試し張りすると、やたらお高いのに、居住空間などもなんかいまいちで、底の生地もペラペラで、そのためには別途グランドシートも買わなきゃならないという使い勝手さで、前のテントに比べると見劣りしてどうも馴染めず、納得できず、結局一度もデビューしないまま、さっさと売ちゃいました。
やはりネックは値段だ。
テントなんて使い倒してなんぼなのに、つくりも納得いかないのに値段だけがお高いと、どうしても気持ちも萎えてしまう。
その2 ワンタッチテント
ムーンライトのほかに安くていいテントはないか?と探していたところ
これも廃盤ですが、「ドッペルギャンガー Ponga T201」
https://www.naturum.co.jp/product/?itemcd=1145054
2011年秋に購入。
いま入手できるワンタッチテントはこんな感じ。
ちょうど楽天カードに入会した時に、入会特典の楽天ポイント5000円分で買ったテントだった。
ワンタッチ式でしかも値段的に激安廉価だったので、あまり期待はせず、次に本格的なテントを買う前のつなぎとして買ってみたものの、
これが、めちゃくちゃ張りやすい!
ちょうど折り畳み傘を開くような感覚なので、びっくりするぐらいにすぐに貼れる。
そして撤収するときも、思った以上にすんなり片付けられる。
以前の三角テントは、設営と撤収に時間を食っていたので、革命的なほどのワンタッチぶりに目からウロコだった。
欠点
ワンタッチなのでフレームの構造や材質上、故障には弱いと思う。でも5000円で買えたので、20泊以上できれば元は取れる。
あと、テントの色と、派手で目立つデザインが自分に合わない。ひっそりと忍者のようにゲリラキャンプをする自分としては、人目につきにくい、地味な色じゃないとダメだ。
そして底の生地がヤワで、コンクリート地に物をいれたままテントをちょっと引きずったらすぐに穴が開いてしまった。まだ雨の日は使ってないが、大雨の時の雨水も通しそうな気がする。
こんな人におすすめ
居住性は狭いが、とにかくすぐに簡単に貼れるため、連泊せず、毎日移動する人向け。テントというよりも蚊帳感覚で使う人にとってはいいと思う
そして設営時間も場所も取らないのを逆手にとって、雨の日は潔く、橋の下や東屋や軒下に張るような、ゲリラキャンプにおすすめ。
その3 3人用テント テント界の野武士
もう一つ私が持ってるテントが、このファミリー向け3人テント
実はこのテント、何年か前のねぶた祭りの時にとある映画監督から、「捨てるならおくれー!」ともらったものである
夫婦と小さな子供の3人で生活したテント。その「家」を引き継いだわけだが、当然ボロボロな状態で、ダメになったチャックは、自分で縫い合わせて使っている。
しかし、これまでのテントと違って、
テントの中が広いと、精神的にかなり楽になることがよく分かった
雨の日でテントに停滞するときは、従来のテントだととても窮屈だったが、このテントなら3人用だけど、ひとりで使ったほうが広さ的にのびのびできてに非常に楽で快適。
普通に寝ると頭とつま先がテントに当たるので、対角線で斜めに寝た。
そして設営も意外に簡単。ポールは2本と前室1本の3本のみ。ワンタッチに比べてきわめてシンプルなので故障にも強く応急処置できる。
留守中にスコールと突風が吹いたが、テントに戻ると、風に飛ばされることもなく、テント内は隅がほんのちょっと濡れた程度だったので、ボロボロなのに思った以上の防水性があると思った。
テント底地も武骨なドカシー(ブルーシート)タイプなので防水性も、擦れの強さも抜群。
質実で武骨。まさにテント界の野武士である
欠点
大きいため、張る場所を取ってしまう。ゲリラキャンプで東屋や軒下などに張るときはスペース的に難しい
一人で張ると、とにかく大きく、ペグの本数も多いため、設営に結構手間取った。三角テントよりも時間がかかった。
こんな人におすすめ
ワンタッチテントとは対照的に、居住性は抜群。そして思ったよりも重くない。
これを毎日あちこち移動すると設営と撤収が面倒だけど、キャンプ場で連泊する人には大きめタイプが一番。
個人的には、北海道ツーリングではこのタイプを持っていく予定。
たびいちドットコムが、次に買いたいテント
タイプの違う3つのタイプのテントを使ってきて思ったことは
安く、広く、張りやすい
その条件に見合うとなれば、シンプルなテントが一番だと思った
そこで、たびいちが次に買いたいと思った、3人用の後釜テントは
キャプテンスタッグのクレセント M-3105という3人用のテントです
このテントがある意味「究極のテント」だと思った理由は、
非常にシンプル!そしてとにかく安い!
4000円台で買えるし、ホームセンターやドン・キホーテでも売ってるらしい。
何万円もする高いテントなら、穴が開いたりチャックが壊れたりダメージが来るとストレスになるが、安いなら買い替えればいい話なので、変な心理的ストレスが皆無だ。
そしてポールもたったの2本だけで張りやすい。
作りは先の3人用テントとほぼ同じだが、このクレセントはポールをスリーブにとうす必要もなく、ポールにフックを引っかけるだけでいいため、かなりスムーズに設営できると思う
欠点は、前室が無い事。
その分ペグ打ちは最低4つだけで済むし、前室のポールや生地が無い分、シンプルで張りやすく、軽量化できるので仕方がないけど、一人なら十分すぎる広さがあるので、靴や食器などは中に入れるなどして、割り切ってしまえばいい。
そしてワンタッチタイプなら
Pongaの後釜として、
数あるワンタッチタイプの中でもよさそうだったのが、
「FIELDOOR ワンタッチテント100」
Pongaとちがって、色も地味で自分的には好み。
難点は、耐久性。そして、圧倒的に狭いこと。寝るだけと割り切るべき。
ほかには、個人的にはたぶん買うことはないけど、ツーリング向きなのはキャプテンスタッグのリベロというツーリングテント
高さがあるので、テントの中でも動きやすく、その分窮屈感はないが、高い分だけ風をくらいやすい。
個人的には色が好みでない(緑系の目立たない色が欲しいので)
扉がメッシュ地しかないのも欠点。夏場はいいが、春先や晩秋以降は寒いと思うし、扉にメッシュ地と普通地の二つあったほうが、どちらかのチャックがダメになっても、片方が使えるので。
ポールは、スリーブに通さないといけないので、脱着が地味に面倒。
まとめ
風雨を万全に防ぎたいのならば、高級な山岳用テントを買えばよいが、高いし、普通のツーリングキャンプではそもそもオーバースペック。
かといって数千円の安手のテントに、強固な耐水性を求めること自体がまちがい。
そもそも、普通の民家ですら雨漏りすることだってあるのに、たかがビニールの布一二枚しかないテントが雨漏りしないはずがない。
ならば天候に応じて、張る場所を選ぼう。雨の日は、橋の下に張るとか。
ワンタッチテントなら、大きなテントに比べて小回りが利いて狭い所でも張れるので、大きなテントに比べれば、軒下とかでも苦労はないと思う
あまり広くないし、高さも低いので、居住性はそれなりだけど、めんどくさがり屋の人や、毎日移動する人は最高だと思う。
キャンプ場で雨になって、テントが雨で浸水したとしても、それもまた風流。そのぶん普段家にいるときのありがたみが沁みるというものです
ということで、旅人としての視点での、お勧めテントを解説しました。
かなり独断と偏見が混じってますが、
あなたのテント選びのお役に立てれば幸いです。