4月15日
今日はタブーの島、大神島に行く。
この島はよそ者嫌いの島で有名だが、何故よそ者嫌いかというと、昔海賊に島の住民が滅ぼされて大浦の兄妹だけが残り、島の住民は兄妹の子孫だけという説、海賊キッドが宝を埋めたとかで大勢宝探しがやってきたりで荒されたりしたり色々理由がある。
ちょっとビビりながらも宮古島の島尻からバイクを置いて7時50分クルージングボートに乗る。4km先のピラミッド状の大神島が目の前に見える。
乗客はランドセルしょった小学生や学校の教師や地元の人、あと観光客風の女性もいた。
10分で大神島についた。この島は人口42人の島なので車もない。原付は何台かあるがナンバープレートなんかついていない。島に警察なぞいないので、スクーターにはノーヘルで自転車代わりに乗っててもう外国そのもの。先ほどの教師も、車で島尻まで行き、クルージングボートに乗り換えて大神に通っているようだ。
大神小中学校に唯一の観光案内版(?)が書かれてあったが、
地名がイズナンンとかトゥーズヤマ、プナイパーなどと、まるでアイヌ語かスワヒリ語のような地名。生徒数もピーク時の1960年は小中あわせて70人いたのだが、グラフを見ると減少の一途で、現在は3人ほどしかいない。過疎のきわまりである。
海岸線沿いに歩くと車の必要性がないので道路は狭い。歩きでも充分端までいける。今度は島のてっぺん、遠見台へ登る。
森の中には四角いコンクリート製の祠、御嶽(うたき)が何個かあるが、よそ者は絶対入ってはいけない。まあ、まわりに誰もいないことだし覗いてみようかな、とかすかに思ったけど島民にばれたらどうされるかわからないし、島民を尊重してやめにする。
張られたロープを使って遠見台に到着。標高75m。いわばピラミッドのてっぺんに登ったようなもので、お山の大将のように360度見渡せる。宮古島や池間島、その間の橋もよく見える。
山を降りて、集落に入る。すれ違ったおばぁは無関心だったが、少しハンディキャップド気味の中年のおじさんにどこから来たのと挨拶される。
これを機会に島のこととかいろいろ話してみる。過疎化のなやみ、近くの店、おじさんは結構親切な感じがして、これで大神島のイメージも変わった。やはり最近はおおらかになってきたようだ。
その人に、のどがかわいたらジュースでも買えると、教えてもらった商店に入ってみると、民家の中にカップめんや缶詰とかしか売ってなかった。
ショッピングモールもコンビニなんてない島。
スイカやヨーグルト、山羊まで貨物運賃になるかりゆす、かわゆす。
結論。
大神島は、大きな家族が住む、「大きな私有地」だと思った。
12時35分、さっきの連絡ボートに乗り45分に宮古島へ戻った。
このあと、土産に幻の泡盛「ニコニコ太郎」を買おうと宮古島の西原の集落を回るが、ス-パーもない。この辺でしか売っていない貴重な泡盛。そして前泊商店という小さな店に入ると、店の奥におばぁが4人いて会話していたけど、
「うぎゃらぬんいん毎日まいにち、たじゃいさおうてらり~・・・・」といった宮古言葉なので何を言っているのか理解できない。ちょうど韓国語を聞いてる気分だ。
店内でうろうろしているとおばぁに見つかり、今度はややたどたどしい日本語で「なにを探してるのか」と言われ、「ニコニコ太郎」と答えると
「太郎はね、そこを右にまがりなさい」、と命令される(笑)
https://tabi1.com/okinawa-hotel
やっと太郎に遭遇。一升ビンはでかいので600mlのビンで550円。小銭だらけになるので1100円を渡し500円玉と50円玉のおつりが返ってくると思ったが、おばぁは1000円札だけ受け取り、450円のおつりをくれた。
いつも画一的なマックスバリュや百円ショップで買い物していたので、この小さな商店でのやりとりが大発見だった。
4月16日 日本離れした伊良部島
今日は宮古島の隣の伊良部島に行く。
フェリーにあったトラックの泥除けが、初代プリクラのカーテンを流用。味がありすぎる!!
そして琉球海運のコンテナトラックが、なぜか札幌ナンバーと言う謎。
やはり沖縄と北海道は、琉球と蝦夷として、同じ端の島同士として、相性がいいのかもしれない。
ネットショッピングをすると、たいてい沖縄と北海道は送料が別料金かかるしね。
人口7000人の島で、特に見るものはないな、と思ったけど、わたりゆさんが、街並みがナポリに似ているといわれたのでどんな島か行ってみることにした。
宮古から伊良部を見る
伊良部から宮古島
確かに古びた雰囲気と坂が急なところはナポリだが、家や街並みはもはや日本と言うより中国(華南)とか東南アジアという感じだ。 だが東京など首都圏の画一化された住宅街よりは確かに味がある。
そのあとは白鳥岬でシュノーケリングをした。
黙っていてもカラフルな魚が見れてしまう。
本日をもって宮古島から本島に帰る。わかなつおきなわと言うフェリーに乗ったのだが、飛龍よりうんと狭くて、空調設備が壊れて船内は暑く息苦しいし、夜中だというのに地元の団体が階段のあたりで泡盛のんで騒いでうるさかっため、ろくに寝られず最悪だった
(現在では、本島と先島諸島を結ぶフェリーはない。LCCの普及でフェリーの2等運賃よりも安くなり、金も時間もかかり、船酔いするしサービスも悪く狭苦しく、あげくの果てに自分たちのチャーター船だといわんばかりにほかの乗客を無視する人間がいるようだと、淘汰されるのも当然だろう)