亡命チベット政府のダラムサラ。
多くのチベット人が住んでいて、この町はほかのインドの町とは違った雰囲気がある。インド国内のみならず世界各国からの観光客も多いし、パンジャブにも近いのでシーク教の観光客も多い。
山の中腹にへばりつくように街が形成されているので、とにかく狭くて一方通行の急な坂が多い。中心部は車で大渋滞。
当時の日記より
夜、ダラムサラに到着して、宿をさがす。
最初あたった宿は200と安いが、となりの部屋がうるさそうだし、水が出ないと言う。他の中心部に近いところも満室。
「400と600の部屋がある」といわれてついていったのが間違いだった。もちろん騙されたわけではないが、どうしてもそこにされてしまうので、ほかの宿を選択できなくなる
このダラムサラは、チベット文化圏なのか、下界のインドと違い、車とかのホーンがあまりない代わりに、犬がいることが多い。しかもほえる犬がすごく近いので、どっちにせよとてもやかましい。
外が静かな分だけ、そのうるささはなおさら堪える。せっかくダラムサラに来たのにうるさいと、もう日本に帰りたいと心から思ってしまった。相手が人間なら多少の配慮はしてくれるのだが。
翌朝、宿を変える。その宿もそれなりに騒音あるし、なにより部屋が汚い、はえがいる。たかだか50か100しか違わないのならいい部屋に替えるべきだった。なのであとで変えようとしたら、すでに予約されてしまっていて、大後悔時代。
山の天気のため、天気は変わりやすい。夕方ごろ戻り、夕立になる。しかし夕立が止むことなくずっと激しい雨が続いている。平野部と違い、この先もHP州だと雨が降りやすくなるので、雨具もどうするか考えるのだが、あと何日しかいないのに荷物になるものを買うのはもったいない。
ちょうどテレビで忍者ハットリくんを見て過ごす。リアルタイムで見てきた世代なので、ついつい見入ってしまう。しかしあいかわらず雨のため、日本食レストランの風の馬にはいけない
21時前には止んだようだが半そでだけだととても寒いので、コートを着る。
ほかのインドでは見かけない中国の食品も、この町では売られていた。
チベット料理といえばトゥクパ
チベット料理の中でもトゥクパにこだわるのか、訳があります。
日本では、汁物の麺類・スープヌードル(かけうどん・そば、ラーメンなど)はもはや欠かせないものとなっており、東アジア圏(韓国や中国、東南アジア)でもスープヌードル系の料理(冷麺、フォー、バーミーナーム、ラクサなど)はポピュラーだ。
しかし!
それがインドになると、まったくと言っていいほどありません。
たしかに、インドにも中華料理もどきはあります(インド式中華なので、作ってるのはネパール人)
だけどレストランとか行っても、うどんやラーメンのようなスープヌードルの類は、インドには一切ないのです。文化の違いなのでしょうか。
スーパーではインスタント麺はあっても、マギーのインスタントヌードルしかなく、アジアというより一気に欧米的になってしまう。しかも大概がマサラ味という、ラーメンとかが好きな人にとっては地獄のような国なのです。
しかし、インドでも亡命チベット政府のあるダラムサラでは、インドの中でもチベット文化圏なのでチベット料理もある。となれば、かけそばみたいなのが食べれるのではないかと、期待していたわけです
ダラムサラのTenyang Restaurantで食べたトゥクパはこれです
90ルピー(180円)と、観光地価格でした
ダラムサラのほとんどのレストランはベジタリアンのため、このトゥクパも野菜しか入っていないので、スープも非常にあっさりしていた。それでもマサラ地獄のインド全土にはほとんどなかった「そば・うどん」が食べれただけでもありがたく、野菜の旨みがしっかり引き出ていて十分満足。
そして、なぜかどこかの国で見覚えのあるキャラクターが・・・!
中はインド風のファーストフード店だった。
ダラムサラのダライラマ寺院
ローワーダラムサラの町
ダラムサラのふもとにあるローワーダラムサラは交通の起点で店や宿は多いがとくに何も無い街だが、とにかくヒマラヤが美しい。