(120)インドでオートバイ・バイクを売る方法 2019年更新

旅の前後と印情報二輪車
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半年かけてデリーに戻り、我がインド一周の旅も終わった。

しかし、最後の任務は、半年の苦楽を共にしたFZに別れを告げることだった。

いつまでも感動の余韻には浸っていられぬ。

無慈悲な言い方をすれば、「どうやってFZを少しでも高く売るか」である。

「欲しい人に直接売るか?」それとも「買ったバイク屋で売り戻すか?」である。

というのも、デリーに戻ると「君のFZを売ってくれ!」という人が何人も出てきて、彼らに売ったほうが高く売れるのではと思った。

しかし、結局は買ったバイク店で売り戻した。

なぜなら、中古で買うと、RCというICチップが組み込まれたカード型の登録証がもらえるのだが、自分がもらったのはなんとラミネート加工されたコピーだった。本物のRCはどこにあるのか、店側にあるのかは知らない。

そんなRCなどの書類の無い状態で欲しがってる人に売ろうとすると、「本物の書類・RCはどこにあるの?まずはそれを用意して」と言われるし、それでなくても「お金を持って無い」とか、「いま金もって無いからほかに欲しい人紹介するよ」とかいって、たらい回しにされて、結局労力と時間を無駄にするだけなので、それだったら素直に買った店で売った方が早い、と思った。

そもそも、デリーのバイク店に戻って交渉した時、店の人から「エンジンの調子も悪く、名義変更もせず、あとでクレームなどがおきたら問題になってうちに迷惑がかかるため、他の人に売るのはダメ」と言われてしまった。

しかし、店の通りに従った結果、店に売るときに「エンジンを回すと煙が黒い。エンジンに思った以上にダメージがある」と思いっきりと足元を見られてしまった

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結局いくらで売れたのか?

バナナの叩き売りのような必死の交渉の結果、19000ルピーになった。

もし日にちに余裕があれば「それじゃダメだ!他の人に売る!」と啖呵を切ってたかもしれないが、RCもないし、もう帰国日が迫っているし、個人相手だと面倒なやりとりが続くし、名義変更などでこじれると思うので、妥協した。

昨日店を訪れた時は25000でもいいとかいっていたので、「話が違う」と一杯食わされた気分だが、もっとも、カロルバーグのバイク街ではいちばん安く買えた店なので、「安く買って安く売った」ことになるし、そもそもインド一周で24000kmも走り倒し、エンジンは棺おけに片足を突っこんだやばい状態でなんとか戻ったので、途中で壊れたことを考えれば、買った金額の半額戻ってくれば、やむをえない選択かもしれない。(いま思うとそれが正常かもしれない)

だけど最後に店に足元見られてしまった。

 

※エンフィールドでインド一周している日本人ライダー曰く

「かならずRCはもらっておく」

「インド人より、旅行者に売った方がいい」

とのことだった。

2度目の売り 2019年7月更新

あれから4年後の、2019年6月27日。カロルバーグのバイク街。

2周目のインドを終えて、ジクサーを売らないといけない。

買ったときは、中古。保険や手数料含めて、48000ルピーだった。それを買った店で売るのだ。

日本の場合、バイクを売るときや下取りで査定するときは、相場やバイクのコンディションを隅々までチェックし、理論的に金額を提示するのだが、

インドの場合はあれこれ難癖をつけて、露骨にお金を払いたがらない。

4年前別の店で売買した時もそうだったが、今回の場合は特にひどく「きみのバイクはボロボロだね~」「そんなんじゃ価値はないね~」「でもしょうがないから10000で買い取ってやるよ」「もしほかの店で売ろうとするなら、うちでは一切買い取らないからな」と上から目線で半ばオドシをかけて、低い値段を提示する。

でもそれだと大損するので、こちらも負けずにHard Negotiationをすると、買った時とは180度変わって、きわめて不快そうな顔をする。

だからインドでバイクを売るのはいやなんだよな。

でもそこまでしないと、適正価格にはならない。もう何もかもに疲れてきた。こういう交渉もめちゃくちゃ嫌だし、異常に暑いし。

とりあえず話だけ聞いて、明日売ることにする。明後日にはデリーを出発するのだ。

 

そして、翌日。

ほかのバイク屋に売ろうとしたものの、値段を聞くと渋い答えしかなく、結局買った店で売ることにした。

結局20000ルピーで決着した。

しかし、現金を払う段になってお金をカウントすると、500ルピー札が37枚しかない。手数料だとか言って、本当にずるい。

そこで、「いいかげんにせんかい」と大声を出したら、こっそり3枚を上乗せして、ちゃんと20000となった。

 

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