2014年12月17日の日記より:
15年ぶりのインドで苦しめられるの巻
15年ぶりに、インドの地を踏んだ。
15年前に来た時もコルカタ(当時はカルカッタ)空港で初めてのインドを迎えたのだが、そのときはターミナル全体が古くて、入国審査はしょぼくて暗くて暑苦しいターミナル内で1時間以上待たされた。
今回、コルカタの空港ターミナル内はさすがに15年前と比べてきれいになっていた。しかしとにかく地味で、共産主義圏かと思うぐらいに殺風景だった。15年前と違って入国は今回はすんなりいった。しかしカスタムで自分だけ何度もX線チェックさせられた。
空港からエスプラネード行きのバス(50ルピー)に乗ると、とにかくホーンの嵐。この混沌は、15年前とそんなに変わっていない。
ある程度街がスラムでゴミゴミしてたり汚いのはタイで慣らして来たし、
「まあ、ここはインド、コルカタだからなあ」
と思いつつも、何より最悪だったのが、あちこちで怒り出したり口論するやつらがいたこと。
笑顔にあふれるゆる~いタイから来ると信じられない事で、
天国から地獄へ落とされたぐらいに落胆。
エスプラネードでバスを降りてサダルストリートへ歩くのだが、
空気が汚い!
もやのように排気ガスの白い煙が舞い上がり、その汚染度は中国か、それ以上。
1時間も歩くと、のどがいがらっぽくなる。
タイからインドに来ると、まるで別の惑星にワープしたぐらいに世界がちがう。
街はとにかく活気があった。タイに比べて気温が低いので、半そでのままだとやや寒い。
ジャンバーを着てる人もいて、クリスマスグッズを売ってたり、灯油コンロの臭いがして、人々の浅黒い顔立ちといい、ボリビアのラパスを思い出した。
ただでさえクサクサしていたのに、一番の試練は、宿探しだった。
クリスマスホリデーのシーズンなのか、祭があるのか、片っ端から訪ねても、どこへ行っても満室だといわれる。
どうやら意地悪ではなく、本当に空き室がないようだ。自分だけでなく後から来たインド人旅行者にも断っていたほどだ。
するとインド人がやってきて
「おいらの兄弟が経営する宿を案内するだよ。500ルピーでOKだす」
といって、案内された宿に行くとノールームだといわれる。
なんのことはない、嘘八百ならべてチップをもらおうとする魂胆だった。
結果的にはたらいまわしにされて余計に疲れるだけだったので帰ってもらう。そんなことが4回ぐらい続いた。
結局、20軒ぐらいあたって、やっと空きを見つけたのが、サダルの北東の外れにあるHotel Alsanaというところで、シングルは無くダブルルームなので900と高いのだが一人使用なので800に負けさせた。
左手にあるのがホテル・アルサナ
シーツはきれいだが、このインド人やバングラデシュ人で満室の、狭くてうるさくて落ち着けないホテルでも、1600円もとられるのだから、たまったものではない。
重い荷物を背負ってあちこち歩き回って階段の上り下りまでさせられ疲れの極みだったので、部屋で荷物を下ろすと30分ぐらい身動きできなかった。
今思うと、こんな酷い苦労をするぐらいだったら、日本人宿として有名なサンタナ・コルカタ店に、前以てメールで予約して置けばよかったと後悔した。
http://www.indiasantana.net/sharehouse.html
ともあれ一応ホテルなので、ルームサービスで食事も頼める。空腹だったのでマトンカリー100ルピーとライス25ルピー。そしてバターナン25ルピー。テレビでインドのドラマをみながら食べたが、とてもうまい。
これでやっと心が休まったと思ったら、そうはいかなかった。
請求書には謎のメニュー40ルピーが追加されていた。水代だという。メニューには飲料水1L、20ルピーと書いてあるが、そんなものを頼んだ覚えは無い。
そういえば部屋にチェックインすると、早速宿の少年が2Lの水を持ってきてくれた。これはてっきり無料のサービスかと思っていたが、あとになってお金を払わされるのだ。みごとにぼったくられてしまった。
ごねようと思ったけど、請求書は誰が書いたのかもわからないので、「もってけドロボー」状態で払った。
覚悟はしていたけど、コルカタは最低!!もういやだ!人間不信に陥りそう。
「コルカタではケンカが多い」と書いたが、その原因は、環境の劣悪さというのもあるんだろうけど、相手のやりとりや言い方にウソがあったり、勝手なことされたり、誠意がなかったりでトラブルになるんだと思う。
すっかり疲れ果てたので、インド時間の12時に寝た。