南インドの古都・マイソールはインドでも珍しく清潔な都市だといいますが、果たしてどんな町なのでしょうか!?
結論を言うと、インドの中でもジョードプル並みに好きな町です。
2月26日
長くいたハンピを出発する。
次の目的地はマイソール。
なのでこのところ
B’zのLove Phantomばかり聴いている。
なぜかというと、歌詞の中には
「君を探しさまようマイソール」
まさにマイソールのテーマソングとして
ぴったりではないか!!(笑)
片側一斜線の田舎の州道を南下すると、ムンバイからバンガロール・チェンナイを結ぶ国道4号に着いた。
もう暗いので、その州道と国道4号の交わる町のホテルに泊まった。350ルピー。田舎の町なのだが、近くにはなんとスーパーがあって、レジもある。インドでも進んでる地域だ
走行165km
27日
7時50分起床。ケーキを買って部屋で食べて、10時20分出発。宿を出て、すぐに国道4号に入る。
超快適な高速道路なので、このままバンガロールに行きたいぐらいだが、シーラを過ぎるとマイソール行きの標識が出たので、州道へ。
マイソール街道へ。
片側1車線のしょぼい田舎道に戻ったが、トラックとかがとても少ないので、きのうの州道よりはずっと走りやすい。この州道をずっと南に行けばマイソールに着く。
デカン高原の田舎道を南下する。14時43分休憩。のどが渇いていたのでチャイ6ルピーを5杯もおかわりした。チャイと共にクッキー2ルピーを4枚食べる。まるで放課後ティータイム。
安いのでいちいち包装紙なんかない。エコロジーだね。
その後は休みなく走り続け、18時ごろマイソールに着いた。マイソールはインドでも珍しく清潔な街と聞いていたが、たしかにここはインドなので、路地に行けばゴミもたまってけど、やはりほかの町よりはゴミもとても少ない。
そして夕ぐれ時の街が美しい。
食べ物も安く、飲み物とかもちゃんと定価販売してくれる。いっぺんにマイソールが気に入ってしまった。ほかのインドよりも経済的にも余裕があるのか、ところどころに美的センスもある気がする。
そういえばカルナータカ州に入ると、とても暑いのでやたらのどが渇くようになった。なのであちこちで店先などでミネラルウォーターの18Lボトルの目に付くようになった。店によってはわざわざ英語でDrinking Water(飲料水)とかかれていて、「ご自由に飲んだんさい」ってことなので気前がいい。脱水症状予防にもなる。これが本当の「おもてなし」というもんじゃなかろうか。
今朝入ったスナック屋でも、18Lタンクに入ったミネラルウォーターが店先にあるので、お菓子を買ったあと、その水を自前のペットボトルに詰めて拝借させてもらった。
私は、ボトル入りの水は、よほどのことがない限り買わない。なぜならお金がもったいないし、なによりゴミが増えるので、地球環境に悪い。
なので自前の空のペットボトルに飲料水を汲み置きしておくのだけど、もしそれが切れた場合は水道の水も飲む。インドの水道水飲んだって死ぬわけじゃないしね。
とくに日本人はくだらん情報に振り回されすぎていると思う。ガイドブックを見ると、インドでは未開封のミネラルウォーターだけを飲めだの、街角のジュース屋は生水を使っているので避けろだの、うるさいぐらいに書いてあるが、んなことしたって、ムダムダムダアァーッ!!と叫びたい。
なぜかというと、インドでは水などを避けても食べ物であたることもあるので意味がないし、私はこれまでアフリカやインドの生水、水道水ばっか飲んできたが、今のところ全く病気にかかってない。むしろ免疫がついてより強くなってるのがわかるのだ。
夕食を食べに街を歩く。バスターミナル近くの交差点にある立ち食い食堂は、インド式中華料理も承っているが、そこでフライドヌードル・ハーフ20ルピー。野菜のみのやきそばだが、けっこううまい。しかも非常に安い。
ハンピだと同じのが80ルピーぐらい取られたので、ハンピがいかにツーリストプライスで毒されているかがよく判る。
この店は安くて人気のある店なので、昼間は女子高生であふれかえる。
食後のアイスクリームだよ。これぞ大人の駄菓子屋。
そのあとショッピングモールに入ると、
そこのフードコートにもインド式中華料理があって、シンガポールチキンが2つで50と安い。お持ち帰り(Parcel)は60。おかずとしてお持ち帰りにする。
その間、ゲームセンターに入ったのだが、1コインにつき10、すなわち20円で、ドライブゲームなどは3コイン必要。メダル落としゲームでも1コイン、ということは20円なので、メダルゲームにかんしては単価が日本よりも高い。
しかも当然インドの物価からすればべらぼうに高いので、店員の割りにとても客は少ない。なぜ単価を安くして客を入れないのだろうか。稼働率が低すぎて、人件費と電気代の無駄だと思う。
この店にはスリルドライブ2という、道路を逆走したりで賠償額を競うというトンデモな日本のドライブゲームがあったが、考えてみればここインドだって逆走もあたりまえの毎日がリアル・スリルドライブなので「こりゃシャレにならんわ!」と思わず笑ってしまった。
部屋に戻り、電機クッカーでごはんを炊いた。
シンガポールチキンは骨付きから揚げに酢豚風のあんかけ。これで60は安い。
飯を炊いた電機クッカーで今度はお湯を沸かし、体を洗った。ズボンも洗濯。よく走り、よく行動した、充実した一日だった。
走行293km
28日
8時40分起床。 天然のエアコンで実にすずしい。洗濯物も乾いている。実にいい。このHotel Dasaprakashは歩き方にも載っている。ドアの下に英字新聞が入っていた。老舗ホテルならではのサービスで、実にいい。英語の勉強を兼ねてしっかり読む。レトロな雰囲気もたまらなくいい。
高原都市なので気候も良く旅がしやすいので、連泊したくなるが、キリがないのでマイソールはまたの機会に訪れたい。なので前半は街を歩き、昼の3時ぐらいにチェックアウトして今日は旧フランス領の港町・マヘに行きたい
ダラダラ走るのではなく、集中して走りたい。4時ぐらいにマイソールを出ると、マヘにつくのは9時ぐらいになるが、もし安宿が見つからなかったら今夜は海辺で野宿してもいいかな。
と考えていたが、そんな計画も、自分の思うようにならないのが世の常で、朝と昼にあちこち回っているうちに気がつけばあっという間に夕方になり、「こうなったら夜出発して行けるところまで行こう」と荷物をまとめてチェックアウトをした。
しかし、何キロか走ってるうちに、またも「いこかもどろか」の悩みと葛藤の極みになり、結局今日はあちこち回ったので走る気力がなくなり、夜のマハラジャ宮殿を撮ってからホテルに戻ることにした。気に入った町なんだから、最初から連泊すればよかったのに、あまりに効率が悪くわれながらばかげているが、南インドはチェックアウトが24時間制だと翌日夕方までいれるので、南印にいるとこんなことがよく起こるようになった。
というのも、本来の予定なら、今日の時点で最南端を経由して東海岸の都市チェンナイあたりにいる予定だったのだが、最南端どころかまだマイソールにいて大幅におくれている。インドの東側は一気に走るとしても、このままだと旅のルートを大幅に変更する必要が出てきそうである。そう思うと悩みに悩んで頭が火を噴きそう。
同じ部屋にチェックインした後は、ショッピングモールできのうと同じシンガポールチキンを買って部屋で米炊いておそい夕食。今日は月末なので、旅の予算の決算などの事務作業に没頭する。野宿しなくてよかった。
走行33Km
2月の使用金額 25409ルピー(5万円)
2月の走行距離 3861km
マイソールの写真
マイソールのマハラジャ宮殿
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選挙のポスター。インドでは字が読めない人も多いため、パイナップルや機関車などでアイコン化されている。
となると、「パインが好きだからこの候補者にいれよう!」となってしまうけど、それでいいのか?と思ってしまう