北海道から本州へ帰るにあたり、はじめて乗った太平洋フェリーいしかりについての実録をしるします
苫小牧の太平洋フェリーのりばはこちら
仙台のフェリーのりばはこちら
名古屋のフェリーのりばはこちら
乗船手続き・フェリーに乗る
2022年7月17日16時半、雨の中、苫小牧の港に到着。
仙台・名古屋行きは19時出航なので時間が十分ある。
ここで大失敗したのが、フェリーターミナル内でバイクを留める場所。
正解は、ターミナルビルの奥にあるバイク乗船待機スペースに止めてからターミナルにて乗船手続きをすればよかった。
しかし始めて来てよくわからなかったので、ターミナルビル入り口近くにバイク泊めて乗船手続きしてそのあと乗船待機スペースに止めたため、乗船順位がずっと後回しになってしまい、その分待たされる羽目になりました。
大雨の中待たされ pic.twitter.com/tkAsjIZFMI
— たびいちドットコム (@tabi1com) July 17, 2022
天気が良ければただ待たされるだけなら順番が遅れてもいいが、どしゃ降りで外で40分も待たされたのは最大の誤算で苦痛だった。
船内へ
バイクにある大量の荷物はどこまでもっていくべきか?出航後は車両甲板には出入りできないので、必要なものを吟味してから荷物を持ちこむ必要がありますが、後で後悔しないよう、多めに持って行った方がいいかも。
エレベーターで船内へ。古いタイプの船なのか、空調換気がうまく効いてないのか船内はどこかヤニくさかった。
太平洋だと波も高いイメージだが、この日は特に揺れを感じなかったし、船酔いとは無縁だった。格段に揺れにくいように進化してるのだと思う
ねる場所はこうなっている
一番安い二等船室だが、大間>函館だと自由に雑魚寝できたのだが、ここでは何号室の何番と指定されていた。思えば大型フェリーに乗るのは2002年の大阪から沖縄(台湾)航路以来だったがその時も二段ベッド型で指定されていた。
コロナ下のフェリーで唯一良かったことは、こうしてひとりあたり2人分のスペースがあったこと。
2等船室 pic.twitter.com/Y7ampVFVO1
— たびいちドットコム (@tabi1com) July 17, 2022
さもなければ、となりのおじさんと体がふれあうような、ガレー船よりはひどくないにせよ、うなぎの寝床状態だった
アトラクション
沿岸を離れるとスマホ電波が圏外になる。WiFiはあるが、24時間で1000円以上と高い。なので北海道山奥の然別野営場以来のオフライン生活・ネットデトックス。
せっかくフェリーに乗っているので、ネットやPCいじりばかりせず船内の施設を楽しむ。
シアターではDVD映画を上映。この日はサスペンスドラマの劇場版で適当に見たが、正直興味なかった。
ゲームセンターには記念メダル販売機(400円)とメダル刻印機(50円)があった。昔の昭和の頃は刻印機なんて巨大なダイヤル電話のようなマシーンで30円だったが、いまではちゃんとコンピュータ化されてます・・・
と言っても充分にレトロすぎる!MSX風味。
食事
レストランもあるが高いので今回利用せず。ただ朝食バイキングは1100円(子供800円)と夕食よりも安く、これでしこたま食べ納めすればリーズナブルだと思う。
代わりに、昔から定番の給湯機もある。カップめんやインスタントコーヒーに便利。そしていまでは電子レンジもあったので、持ち込めば充分便利。
ただし2泊で名古屋に行く場合、2泊もすると総菜などはくさるので要注意!
翌朝の朝食は稚内で買ったワンタン中華そば。お湯を水筒に拝借する
21時30分、椴法華沖。思えば6月に道の駅・なとわえさんで夕方キャンプしてた時、苫小牧へ向かうフェリーを見たのだった。
0時半寝る。7時半起床。
割と速い時間から車やバイクの人は車両甲板へとのアナウンスがあったが、このフェリーに乗るのは最後かもということで、船内をしっかり散策した後は、のんびりと9時45分前にバイクのある車両甲板に行く。仙台港は10時着なのに、この時点でとっくに接岸しており、すでに多くの車とバイクは出払っている最中だった。
9時50分ごろの甲板
— たびいちドットコム (@tabi1com) July 18, 2022
あえて遅めに行った理由は、隅に止めてあるため遅れても迷惑にならないのと、着岸前に排ガスで充満する甲板で混雑の中でずっと待機するのがいやだったので。
へそまがりだけど、昨夜は土砂降りの中待たされて懲りたのです。
仙台のフェリーターミナルビルには、大震災で損傷したフェリー模型や、仙台弁を話す自販機がある。「自販機からおうえんするっちゃ」なんて言われると、うる星やつらみたいだった
乗ってみた感想
ひとことで言えば
「海を移動する健康ランド」だと思いました
シアターあり、ゲーセンあり、そして風呂にじっくり入ったら実によく寝れて思った以上にぐっすり熟睡できました。
空調換気がうまく効いてないのか船内は全体的にヤニくさかったけど、それは最新のフェリーの「きたかみ」のほうがいいかもしれない。一番安い部屋でも雑魚寝ではなく2段ベッドなので。
お得な情報 仙台港近くの激安のGS
仙台港の近くにある、三菱マークのセルフがとても安かったです。旭川や札幌でも158~160円だったが、ここは151円と一気に安い!仙台港の周辺のGSよりもウンと安いです。(2022年7月時点)
北海道行く前に、行った後に給油しておきましょう。
北海道のフェリーは何に乗るか
まずは本州から北海道へ行く場合、陸続きではないのでフェリーに乗る必要があります
私の場合、昔は「小樽~新潟」が一番安くリーズナブルだったので利用していたが、近年の燃油高騰と季節性価格の導入で、7月中旬だといまや10600+二輪9100の計19700円でやたら高くなった。昔は旧2等が半額以下の5000円だったのに・・
苫小牧>秋田も7200+二輪6700の13900円と安くない。
そこで太平洋側に目を向けると
苫小牧>仙台の半額の早割なら、4500+二輪5400の計9900円と安い!
と思って買おうとしたら、1か月以上前の6月10日時点で早割は売り切れだった・・・
結局今回買ったのが、早割ではない通常ネット割引の1割引きで計15120円。1週間前の7月10日朝9時に購入。17日19時苫小牧発・18日10時仙台着。
まあ、いくら1か月以上前に予約しても、自由気ままなツーリングだと帰りの時に計画がどう転ぶか不明ですし。
そのため、フェリーをネット予約するときは、北海道から本州と同じ国なのに、タイやインドから帰りのLCC航空券を予約するような緊張感がありました。
短距離フェリーと長距離フェリー
もちろん、なるべく自走して安さにこだわりたいのなら、函館>青森なら二輪(中型)込みで計約5000円だし、便数も多く予約も不要で、祭りなどのピーク時でなければ飛び込みで乗れる。
しかし函館青森だと長距離フェリーよりもそれまでのガソリン、消耗部品代、高速道路代、そして、その間の差の約700㎞の走行を労働の対価として考えると、苫小牧>仙台のほうが断然コスト的に割に合う。
そして青函だと航海時間が3時間40分ほどと、起きるにも寝るにもあまりにも中途半端だし、日本海側だと到着が朝やたら早かったりして不便でストレスになるだが、仙台航路なら朝10時着でじっくり寝てられるので、非常に移動効率が良く値段も時間もナイスな苫小牧発のフェリーに乗ることになりました。