ケニアの首都ナイロビに到着し、50日ぶりに日本人に会い、日本語に飢えた状態で読む、日本の本。
そこはナイロビの危険地帯の中にあるため、地球の歩き方にも載らなくなった問題の地域にある、知る人ぞ知るアフリカの名宿に泊まりました。
ナイロビに来る前は、ひさしぶりにたくさんの日本人に合うので緊張していた。
そう、リビングストンを出てからというもの、ナイロビまでの50日間、誰とも日本人には会っていないのだ。
なのでナイロビの安宿・ニューケニアロッジ(NKL)についたところ、日本人旅行者が何人もいて、ひさしぶりの日本語に戸惑うが、意外とあっという間になじんでいった。特にバイクできたもんだから一目置かれやすいのもある。
ケープタウンのキャットアンドムースもそうだったが、ここも日本人が多く泊まるけど、白人やアジア人やアフリカ人も泊まる半日本人宿である。
到着した翌日は、中庭で昨日したパンクの修理をする。近くのGSでタイヤだけを持っていって空気を入れてもらい、また嵌めなおして、お終い。もうパンク修理なんざやりたくない。
ナイロビの気候
モンバサは南洋の地方都市という雰囲気だったが、ここは東アフリカ最大の近代都市。
1月28日から一ヶ月あまり、標高0mのCoastにいたので真夏のさかりだったのですが、2月21日にやっとケニアの首都のナイロビにつきました
高原都市ナイロビは標高が1690mもあるのでじつにすずしく、真夏からいっきに秋になった気分。
日本語に飢える
アフリカにいると活字に飢えているのでひさしぶりに読む日本の本は格別である。
まあ、ネット環境もあるこの旅では昔ほどではないけど、ネットも無かったときなんかもっと活字に飢えまくっていた。インドのニューデリーとかコスタリカのサンホセにあった日本センターのようなところでひさびさに日本の本を目にしたときは、乾いたスポンジに水が吸収されるかのようにむさぼり読んだものじゃよ
ここNKLで読んだ本や雑誌は
「深夜特急3・インドネパール編」「ぐうたら生活入門(遠藤周作)」「帰ってきたもてない男」
「Courier Japon」「女性自身」
置いてる本が、もてない男だのぐうたらだの、ってところが日本人宿っぽくていいね。
人から読ませてもらった本がSFパロディの、日本沈没ならぬ「日本以外全部沈没」
アフリカの中心で、女性週刊誌を読む。
しかし日本人宿にはどういうわけかよく女性週刊誌が置いてある。
その時読んだのが2007年9月初めの女性自身だった。
さすがに日本だと、大の男が女性週刊誌を立ち読みするのは少しはばかられるので、こういう機会に熟読す。
「DVDで出会える私だけの王子さま」
なんて記事は、中年女性が、10代の少年俳優に「萌え~」だの「甘いマスクにドキドキ」だの「母性本能くすぐられる」なんてざまは、男も女もおたがい様なのね。
「新宿ルミネの姉的使い方」
と言うフレーズを読んだときは、かなり大衝撃のノスタルジーを感じたね。なぜなら07年9月当時、自分も新宿で働いており、昼休みなんかよく新宿ルミネに寄っていたからだ!
インドもケニアも同じような、深夜特急の世界
西牟田靖氏著の「僕たちの深夜特急」を読んでおきながら、原作の「深夜特急」は読んだことがなかった。
深夜特急を読もうと思っても、図書館においてなかったりしてなかなか機会が無かった。
ちょうど自分も9年前、インドからロンドンまでユーラシアを横断した。深夜特急のルートもインドからロンドンだ。
今回はアフリカの旅であるが、かつての沢木耕太郎のように、自分もナイロビではチャイを飲み(インド移民のえいきょうでケニアでもチャイはポピュラーだ)少女の乞食につきまとわれ、服を買うのにも値段交渉をし、どぶのような道を歩いて足元が汚れる。
読んでいるとまるで深夜特急の旅とシンクロしている気分になった
何気なく撮った写真が、まさか都知事になるとは!
ところでこの写真は、2009年のNKLで、なにげなく撮った偶然の一枚。
数ある宿の本の中から、なぜこの本を、しかも真ん中にして撮っていたのかは全く覚えてない。
いま思うと予言めいてるのかもだけど、まさかこの書き手が都知事になるとは、あの時は思いも寄らなかったでしょうね。
都知事のゆりこさん、あなたの書いた著書を読めば、
アラビア語はほんとうに3日でおぼえられるんでしょうか???
まあ「太陽の季節」を読んだところで日焼けできるわけじゃないし、「朝までファミコン」をしたところで、寝不足になるだけで何の人生の役にも立たないけどね。
なお、下の「朝までファミコン」はお金のムダなので買わなくていいけど、Amazonのカスタマーレビューは爆笑ものなので、よかったらご覧あれ↓
ということで、
来月からタイへ行くため、
アフリカ編は今月で一旦中断します。ごめんなさい。
旅先からのレポートとアフリカの記事のダブルだと、とてもじゃないけど大変すぎるので、
ナイロビ編と、アフリカ旅の後半編は、タイから帰国後に連載を再開します!