モザンビークは、これまでやってきたアフリカ諸国とは異なり、唯一ポルトガル語が公用語の国。そして事前にビザが必要な国。一体どんな国なのでしょうか?
5月10日、マラウイ南部の都市ブランタイヤを出発し、
夕方国境に到着し、
マラウイを出国。
そして暗くなり始めたときにモザンビーク入国(といっても以前、国道国境でフライング入国したが)
しかしふたを開けてみると、共産主義まるだしの意地の悪い役人の対応。しかも停電になったので携帯のバックライト使って書類書いたりしてる。
モザンビーク入国費用
ビザはマラウイ・リロングェの領事館で取得済み。ダブルエントリー6900クワチャ
入国時:入国税3ドル レシートつき
単車は、TIP(一時輸入許可証)と保険で3500クワチャ(結局3200とUS1ドル払ったが。いま思うとぼられた)
単車の一時輸入許可と保険、後で気づいたら見事にぼったくられていた。あー
もう夜も暗いので、国境でてすぐの宿に泊まる。とりあえずUS$10を290メカテシュに両替。
やっとの思いで入国すると、停電で真っ暗の中、のっけからいきなり内戦でやられたような建物があった。
国境の町まで内戦の影響なのか?だとしたらマラウイまで飛び火しなかったのだろうか。
意外に英語を話すものも多く、自分も案外とデタラメなスペイン語だかポルトガル語が出て、意外に理解できた。世界一周したときが懐かしくなった。ダテに私はラテンアメリカに半年いただけのことはある。
モザンに入国した途端、看板などはポルトガル語。サッカーマシンがある。いかにもラテンアメリカっぽい。
テリヤキチキン10メカテシュ(36円)と言い、パン5メカテ(18円)といい、とてもうまい。イミグレでは不快な目に会ったが、ある意味モザンビーク楽しみだ。
部屋に戻って自前のLEDヘッドランプを頼りに、ぼそぼそ食っていると、突然電気がついてとても明るくなった。停電が復旧したのだ。3秒ぐらいして外からヒューヒューと歓声。思わず自分も声に出して「やったー」とよろこんだほど。
電気があるだけでこんなに便利でありがたいなんて身に沁みた。停電のあまり無い日本にいると、そういう感謝の気持ちが気づかない。
この国境の宿はぼろいので、Banho(バーニョ/バスルーム)はもちろん汲み置きの水で、ホットシャワーなんて無い。肌寒いけど昨日洗えなかった頭を、汲み置きの水で何とか洗う。
本当なら、国境から120km先のテテの町まで行く予定で、全然進めなかったが、まあまあ充実している。
モザンビークはなぜ独特なのか?理由がけっこうある。
他のアフリカ諸国と違って、モザンビークは独特である。ほかの近隣諸国と比べてみると・・
人種
ここだけポルトガル領だったせいか、モザンビークに入国すると、意外にアフリカ黒人とポルトガル系白人の混血が多い。まるでブラジルみたいだ。
(アパルトヘイトやってた南アや、白人黒人の棲み分けが明確にされてる他のアフリカ諸国では、混血はほとんどない)
食文化
近隣諸国とちがい、主食がパン、その次にライスである。そのパンはブラジルでよく食べたのと同じタイプでなつかしい。
近隣諸国のウガリやンシマ、パップに相当するのはあることはあるが、実際はあまり見かけなかった。
女性の進出
女性も活動的で、小型バイクに乗る女性も多い(マラウイや南ア、東アフリカなどの周辺国ではほとんどいなかった)
女子のヘアスタイルもおされだ。女子の衣装もブラジル的に露出的。
貧しく封建的なマラウイだと、女子は坊主一辺倒だった気がする。萌えない。
モザンビークは東南アフリカのなかでもヨーロッパ的で、女性の進出度も、フィリピンや中米的といった印象。
これまで内戦やってたから最初はマラウイより貧しいのかと思ったが、こっちのほうが経済力がありそうだ。
国境の村を出発
5月10日、7時半起床。標高805m。21.8度と肌寒い。
朝食は、きのう買ったゆで玉子7.5メカテ(27円)と、小さいりんご10メカテ(36円)
国境の村では珍しいのか、インドのように子供が集まってくる
マラウイよりも人口密度が少なく、120㎞先の町、テテまでは、途中に町があるぐらいで、ほとんど何も無かった。
この国では、50㏄のネイキッド形の原付がけっこう走っている。そのわりに二人乗りだし、タンクが大きく、14Lぐらい入りそう。でも見るからに中国製。タンクにHONDAと書かれている
が、こんなおもちゃのような粗悪バイクが本物のホンダであるわけがなく、中国製のインチキメーカー。
しかし、登録証書にはしっかりHONDAと登録されているから性質が悪い。墓場の宗一郎が怒りのあまり復活するぞ。
このニセホンダを見たのは、モザンビークだけだった。
昼食は、トマトソース掛けのチキン&ライスで、マラウイなどとほぼ同じ味だが、270円とマラウイよりも高い。
当時のメールより:(モザンビークの概要)
モザンビークは、他のアフリカの国と変わらないのですが、ポルトガル語と言葉が換わります。英語も話す人も多いですが。
でも、彼らの話すポルトガル語は、イントネーションがマラウイなどとほとんど似ているので、ちょっと聞いただけでは英語なのかチェワ語なのかポルトガル後なのかわからない。
なのでポルトガルやブラジルのポルトガル語からすれば、相当訛っているんでしょうね
でもぼくもブラジルやラテンアメリカにいたのでちっとは話せ、ひさしぶりにデタラメなスペインポルトガル語が意外に自分の口からよく出てくるので、ひさしぶりに9年前の中南米の旅を思い出しました