「働きたくない」と言う人こそ、実は普通です。「日本人は働きすぎなんだよ!!」

時事問題
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新年の休みが明けて、今日から仕事始め。

「もう働きたくないよう」

とイヤでイヤでたまらない人も少なくないでしょう

 

そんなあなたに贈る言葉。

「日本人は働きすぎなんだよ」

それは、ウルグアイのムヒカ氏。
男・ムヒカ、言ってくれますね。

「ただ、京都で泊まったホテルで、『日本人はイカれている!』と思わず叫んでしまった夜がある。トイレに入ったら、便器のふたが勝手に開いたり閉じたりするんだから。あんなことのために知恵を絞るなんて、まさに資本主義の競争マニアの仕業だね。電動歯ブラシも見て驚いた。
なんで、あんなものが必要なんだ? 自分の手を動かして磨けば済む話だろう。無駄なことに、とらわれすぎているように思えたね。それに、あまりにも過度な便利さは、人間を弱くすると思う」
「東京は犯罪は少ないが、自殺が多い。それは日本社会があまりにも競争社会だからだろう。必死に仕事をするばかりで、ちゃんと生きるための時間が残っていないから。家族や子どもたちや友人たちとの時間を犠牲にしているから、だろう。働き過ぎなんだよ」
http://www.asahi.com/articles/ASJDF5T1NJDFUEHF00M.html

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かたや、日本では、

http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/23/avex-claims_n_13806948.html
見事に開き直ってますね。

労働基準法なんかいらないって、日本をメチャクチャにしようとしてるのかな?

 

「好きなことを仕事にする」「遊ぶように仕事する」という考えは、大賛成です。

事実、このたびいちドットコムも、ただの旧ブログ時代とちがい、事業として「好きを仕事に」「遊びが仕事に・仕事が遊びに」できるように個人的に運営を始めているわけですので。

人によっては、出来るだけ長く働いて、少しでも多く稼ぎたい人間もいるだろうし、そうでない人もいるでしょう。

しかし!

「好きなことを仕事なんだから」といって社員を長時間労働で搾取し、社長は富を占有してるわけでしょう?

そりゃあトップの社長はいくらでも金があるし、自分の裁量で手を汚さずに文字通り好きなように仕事ができるかもしれない。
けど、影には営業活動はもちろん、クレーム処理案件や雑務などといった地味でストレスフルな仕事があるわけで。

そういう手の汚れる仕事は、全て下の社員に押し付けられるのではないか?

上に立つものほど、一人一人の人間のことを考えて、それぞれが持つ個性とポテンシャルを発揮させるためにも、睡眠時間や余暇などの「時間」も社員に与えなくてはならないはずだよね。

 

大事なのはそこなんです。

十分な睡眠でパワーをリチャージし、

余暇で個人個人のイノベーションを育み、人生と会社と社会にも役立てる。

 

かたやこれがいつまでも長時間労働だと

「会社に囚われた囚人・社畜」と変わらなくなってしまうのだ。

 

会社がしっかりワークバランスを考えてるのか、

見抜かなくてはならない。

となれば、見事なまでに「やりがい搾取」の典型例ですな。

 

なぜここまで強く非難しているかというと、

じつは自分もかつて

「やりがい搾取」

の職場で働いていたので、

身も心もボロボロになったためです。

先進国のはずなのに、貧困問題がどんどん表面化していて、過労死や自殺者が多いいまのこの日本で、こういう考えがまかり通ると、ますます格差は拡大してボロボロになっていくよ。

だからみなさんも、感じ悪い会社だったり、人を粗末にするような会社のものは、もう買わなければいい。自分でマイ・ボイコットすればいい。

 

しかしやだなあ。
「日本経済は沈みかけている!だからこそ寝る間を削って働かなくてはならない!」
なんていう、かつてのコエダメみたいな風潮が再び蔓延し始めると。

そもそもね
「労働時間も短く、資源もそんなにない北欧諸国が、
一人当たりのGDPがなぜ日本よりも高いのか」
を何で考えないのだろう?

「わけわからん複雑さや無駄をとことん排して、いかに楽しく効果を上げられる方法」
を何で本気で考えないんだろう?

すでに先進国としてのノウハウを持つ日本なら、ちょっとの工夫で多大な効果を上げる「レバレッジ」を効かせる方法はあるわけです。

それを探して見つけるのが日本のやることではないのだろうか。

人工知能AIや、Uberなどの配車サービス、通訳がいなくても同時翻訳できるタブレットなど、どんどん変わっています。つまり、人手がかからなくなる。

となれば、人手がかからない分だけ、

労働時間が短くなって、

我々の生活は楽になるはずなんですよ。本当なら。

 

だから金銭で測った経済性豊かさは卒業して、

時間と生活バランスや健康などの複合的で総合的な面で豊かさを測らなくてはならないのです。

 

全ての日本人は自覚してほしい。

「日本人は働きすぎなんだ」

ということを。

そういう思いが多くなるほど、

会社によって日ごろ磨耗している人々は、

「何かがおかしい」

と、水面下でも世の労働環境を変えていこうという気運になり、

日本は真の豊かさに目ざめていくと思う。

 

 

※きょうの記事は、働きすぎに対する意見提議なので、この記事に共感できたという方は、この記事をシェアや拡散していただけるとありがたいです。

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