新しく住むことになったシドニーのシェアハウスでは、
偶然にもなんと
世界記録のギネスブック保持者とともに
同じ屋根の下でくらす事になったのである
いったい何のギネス記録なのか
それは、2310もの名前を
クリスチャンネームとして登録したという
「ニュージーランド版寿限無」である
彼はイングランド系の血を引くニュージーランド人で、「日本で買ったキモノだ」といってどう見てもアントニオ猪木が着るようなガウンを羽織ってくつろぐのが印象的な人だが
若いころはNZ最大の都市・オークランド市長選に立候補して新聞にデカデカと載ったりと派手な事をやった。(ようするにこないだのシュワルツェネッガーが勝った加州知事選に立候補したポルノ女優みたいな感じだろうか)。
だからこの寿限無な名前をつけたときも現地の女性週刊誌に4ページぐらい掲載されたりと、偉業を残した
そしてクリスチャンネームの増大と言う野望に変わったのだが・・・
オース版寿限無は、いったいどんな名前なのか?
キリスト教のクリスチャンネームだから、ジョンとかマイケルといった通常的なクリスチャンネームもあれば、ラテンやヨーロッパ、古代ギリシャの名前、NZのマオリ族の名前も入っているのだが、
なにせ2310もあれば、当然わけのわからない名前も入ってるわけでありまして、
名前のリストを見ると
(あまりに長いので途中から)Garin George Gerald Gasper Geronimo Giovanni Gerry Penrose Penwyn Sabas・・
(以下省略)・・・Matsumoto Hajime Seto Abiko Mesake Hiroyuki Shal-Tan-Fu Tadashi Nunn Hirosaki Gunjishima・・・・・(以下続く)
と、なぜか日本の名前まで混じっているのでありますな。
どうやら日本にいたときお世話になった人の名前を付けているとのこと(他の国に行った時も同様)だが、
メサケってなんですか?グンジシマってなんですか?
郡司島?(^^;)
こうして2310もの名前に増大したわけだが、
果たして本人は、2310の名前を全部言えるのか
あの寿限無でさえ、
ちゃんと自分で名前を
全部言えているのに、
果たして本人は2310の名前を、
全部言えるのか?
答えは、
当の本人は
そんな名前を全然覚えていない。
という無責任でいいかげんな男だが、もちろんそんなふざけた名前じゃあ受理されるはずもなく裁判所では門前払いされたりもしたが、苦労の末登録に成功。晴れてギネス記録者になったのである
(現在ではイギリス人が記録更新とのことだが、やはりその人もメサケとかグンジシマとか勝手に付けてるんだろうか)
しかしパスポートだって何枚もの名前の連続した紙を貼り付けなければならんのだから、こんな状況では日本で入国拒否させられ、NZにも居られなくなりシドニーに移り住んだという事である。
日本人には決して見ることのできないお宝入国スタンプ。「上陸許可」って、台風じゃあるまいし(笑)
しかしVOIDの烙印で入国拒否させられている。しかも誰かがお情けで「記念」と書いてある
オーストラリアでは寿限無にこりたのか悔いを改め、今は元の普通の名前に戻しており、現金輸送の警備員として日々ピストルを携帯して毎日まじめに働いているのだが、さぞマトモになったのかなとあるひ彼の郵便物を見ると
「Mr .Kalwahakamatautau Hawkins」
..
..
全然こりてないのである。
このKalwahakamatautauという名前は、マオリの名前でとても気に入っているようだ。SurnameのHawkinsは仮名です。
お互いに濃いキャラクターに我々はなかよしこよし。めでたしめでたし。