豊かな活気がまだ残っていた1998年。
そのため当時の北海道は無料のキャンプ場も沢山あった時代。
若き日のたびいちの北海道キャンプ生活を復刻します
1998年6月16日 火 文明を離れてみる
天気:雨と霧 夕方からくもり
9:00 起床
10:30 出発 層雲峡
15:00 かんの温泉 鹿追町ユーヤンベツ川(鹿の湯)
旭川の祖母の家から、北海道でも1・2を争うほどの名キャンプ場・然別峡野営場に行く。
北海道の奥深くにある森の中のキャンプ場だが、露店温泉もあり、文明から離れたようなこの秘境のキャンプ場で、気の済むまで滞在する。
朝 カレー みそ汁
昼 スパゲティ 黒糖チョコチップ
夜
宿 然別野営場
走行 176km
1998年6月17日 水
天気:くもり時々晴れ
9:30 起床
12:00ちょうど出発
18:00 食事
午後はキャンプ場から60㎞はなれた帯広へ買い物。給油。山奥から来ると、帯広が大都会に見えてしまう。近くの町(鹿追町中心部)ですら30㎞も離れているので、まるでオーストラリアみたいだった
夜は帯広のスーパーで買った食材で料理。大自然の中で食べりゃあまずいわけがなく、最大のぜいたくだった
朝 らーめん(チャルメラ+Pマン+玉子)
昼
夜 豚とにんにくの芽+Pマン、ほーれんそう ヨーグルト
宿 然別野営場
走行 131km
1998年6月18日 木
天気:くもり
9:00 起床
きょうはじっとする。かんの温泉へ歩く
朝 マルタイラーメン
昼
夜 昨夜の残り、いか天、キウイ
宿 然別野営場
走行 0km
1998年6月19日 金 大地の中のゲーム少年
天気:はれ
早朝の4:40、近くの温泉に入り、5時に再び寝る。
このときの朝の気温は7℃と冷え込み、かなり寒い。だけど朝から♨に入れるのはすばらしい。
また寝直して10時起床。士幌方面に走る。充電。
日本一周のお供に、ゲームボーイ(旧タイプの単三電池4本)と、ニッカド充電池と、タイで買ってきたゲームボーイソフトを持ってきて、北海道の広大な畑のど真ん中に行って、ひとりっきりでずっとゲームボーイを楽しんでた。アホですね。
北海道、しかも畑のど真ん中でゲームボーイっていうのが謎だけど、ほんとうにくだらないことばかりやってた、ただのアホでした。若気の至り、万歳!
でも、狭い部屋でゲームボーイするのとちがって、北海道の大地と青空の中で、ときおり遠くでアメリカのようなハーベスターが開墾するていどの静かで雄大な環境でゲーム(この日にやったのはパラメデスやWorld Bowlingなど)に没頭できたのは、最高だった!
いまから見るとスマホゲームには及ばぬ白黒画面のゲームだったけど、シンプルなものに熱中できたあのときに戻りたい。
朝 マルタイラーメン
昼 バターパン ソーセージ キウイ
夜
宿 然別野営場
走行 76km
1998年6月20日 土
天気:雨
きのうとちがい、ずっと雨。なので本日は停滞。じっとする。雨のテントの中でもゲームボーイをする。Lucky MonkeyとDr.Mario。しかし電池に限りがあるので、集中してメリハリをつけてやっていた。その甲斐あってかゲームの曲が今でも記憶に残る。
朝 バターパン ソーセージ 干しぶどう
昼 カロリーメイト
夜 ホンコンやきそばとピーマン
宿 然別野営場
走行 0km
1998年6月21日 日 然別峡>札幌
天気:はれ
8:30 起床
10:35 出発
14:00 200k 三川
隔絶された山奥から、大都会に戻ることにする
然別のキャンプの留守中に、狐にテントのそばに置いていたフライパンを盗まれたので、新しいフライパンを買わないといけない。ちくしょう。きつねしね!
ほかに買うものは米2㎏ほど、安売りの焼き鳥缶50円、スパークプラグ。
国道274号一本で札幌に戻り、両スプロケを交換。6772円。チェーンだけでなくスプロケも交換しないとな。
競技場付近の空き地でテント。20時過ぎても手元が見えるほどの明るさが残っていた 21:20ねる
朝 チャルメラ
昼 チーズ大福 100円ケーキ2個 乳酸菌飲料
夜 馬肉
宿 札幌白旗山競技場 テント
走行 288km
1998年6月22日 月 北へ向かう
天気:はれ
7:25 起床
8:40 出発
11:30 パンク(浜益村毘砂別)
14:00 再出発
15:15 留萌
18:30 美深キャンプ場
札幌からは、一気に北をめざし、日本海沿いを走る
しかし突然のパンク。GNのパンク修理は何度か経験あるものの、チューブタイプなのでめんどくさくて本当にいやだ。だけど修理しなきゃ先に進めないので、道端で海を見ながらパンク修理。2時間以上かけて、苦労の末に修理成功。つらかった。
留萌より先、道北になると、さらに風景が日本離れしていき、まったく人や車の気配の無い道が続く。
なのいったいどれだけ最高速が出るかためしたところ、108.8km/hと出た。
そのGN125Eは頑丈で、最終的には10万キロ走り、車体はボロボロでもエンジンはまだまだ現役だった
目的地のキャンプ場は、うわさ通りの豪華なキャンプ場だった
♨は300円。
朝 サンドイッチ ヨーグルト
昼 はむかつパン
夜 やきとり、みそしる(三つ葉、しめじ、とーふ入り)御飯 ビックル
宿 美深森林公園キャンプ場
走行 308km
1998年6月23日 火 豪華なキャンプ場
天気:はれ
8:30 起床 洗濯
13:00 買い物
16:50 戻る
町で買い物。食材のほか、メロン100円。はがき270円。
美深森林公園のキャンプ場は、施設も新しく、洗面所からは温水が出たり、オートキャンプ場のようにといたれりつくせりなのに、なんと無料なのはただただびっくり。(さすがに現在では有料だけど)
そしてホクレンの旗もタダだった(現在では一本100円らしい)
ようするに、バブルの金満大国だった90年代は、良くも悪くもハコモノ行政だったので、羽振りが良かったのだ。当時が特別だったとしても、いまの日本は、タイやインドに比べても明らかにセコい世の中になったと痛感。
メロンも100円で買えた。今に比べると、食べ物も安かった
キャンプ場内のコインランドリーで洗濯。200円。便利!
温水の出る洗面所の下には、コンセントがあったので、こっそりとニッケル水素の単三電池を充電。当時はおおらかでゆるい時代だった。
朝 昨夜と同じ
昼
夜 メロン ホンコンやきそば みそ汁
宿 美深森林公園キャンプ場
走行 144km
1998年6月24日 水 北の果てに到着
天気:はれ
8:00 起床
12:34 宗谷岬
美深からオホーツク海側から宗谷岬に進む
どこの村か忘れたけど化粧品兼玩具店と言うのが印象的だった。2年前の1996年に来た時はストリートファイターゼロ2なんてかいてある
そしてこれが1998年に再訪したとき。ポケットピカチュウ大量入荷¥2500とか、ボンバーマンとかあるくんですとかFIFAとか売っている。
左の写真のグループはMAXだろうか?
注:さきほど調べたところ、この店は浜頓別の街中の275号沿いの店であることが判明。ストリートビューで見たら扉やタイルの形が一致してた。2018年でもまだ営業していて、心躍った。来年また見てみたい。
こうして2年ぶりの宗谷岬到着。浜頓別から宗谷岬まで一気走りで、62.04㎞、48分29秒で到着。樺太は見えそうで見えない。
最北の町、稚内に到着。森林公園キャンプ場は丘の上なので風が強かった。
北海道らしいものを食べようと、稚内のスーパーでズワイガニのほぐし身1パック298円を買い、しおラーメンに入れる
じつにぜいたくだけど、安かったせいか、おいしいってほどでもなかった。でも北の果ての稚内らしさはあった。
ブレーキランプの反射材が抜け落ちていたので、自転車用の反射材を買ってくっつける。273円
朝 みそ汁
昼 チョコボール アイス
夜 かに入りラーメン
宿 稚内森林公園キャンプ場
走行 305km
1998年6月25日 木
天気:はれ
8:30 起床
10:00 出発
13:00 宗谷岬
16:30 天塩川温泉
17:30 美深
もういちど宗谷岬に行き、北の果ての風情を味わう
天塩川♨は、100円引きの200円で入湯。その後、稚内森林公園キャンプ場から、美深森林公園キャンプ場に戻ってきた。
朝 キウイ、クリームドーナツ、のむヨーグルト
昼
夜 イタリアンやきそば 50円
宿 美深森林公園キャンプ場
走行 236km
1998年6月26日 金 良すぎるキャンプ場と言うのも考え物だ
天気:くもり
9:00起床
北の果てなのに、この日は25~27度ぐらいあって、本州のようにやたら蒸し暑い。
美深の町内で買い物。買うものはパンク用ゴム、フライパン、プラグ、ビリケン球(2.5V,0.5A)
その後はテントの中でゲームボウイ。World Bowlingなど
町にも近く、あまりに便利なキャンプ場なので、当然人気があって、とにかく人が多くテントでギッシリしてて、ほかの客の話声とかがうるさいのでとてもいらいらする。良すぎるキャンプ場と言うのも考え物だ。やはり隠れ里のような然別がいい。
朝 パン 塩らーめん
昼と夜 ジンギスカン 米2.5合
宿 美深森林公園キャンプ場
走行 46km
1998年6月27日 土
天気:雨 夕方くもり
9:30 起床
朝からずっと雨。なのでひたすら停滞。GBはKid Niki、World Bowlingなど
朝 ジンギスカン 米2合
昼
夜 やきとり 1.5合
宿 美深森林公園キャンプ場
走行 0km