若き日のたびいちはくるってました。そんな負の思い出の地にも再訪。道東旅も、太平洋側からオホーツク側になります
7/09 Day133 65/28
天気:はれ
7時20分起床。昨夜は23時半ごろ寝たので充分寝た。道北や道東の朝はすごい。まだ深夜2時50分なのに、もう夜が明け始める。充分に明るい。かたや20時過ぎても暗くなりきってないので、夜が短い。北欧の白夜気分だ
山奥にある然別野営場で、大量の変な虫にやられたので足がかゆくてしょうがない。くるぶしが腫れてるし。オーストラリアやウガンダでもひどい目にあったけど、北海道の山奥も要注意。
国後島と対峙する場所がゆえに、展望台のさらに上には基地があるのだ。自衛隊のジープが行き来する。それ見て気づいたのは、こういうところでも勝手に野宿できるのは日本ぐらいだろう。外国だったらこの一体が軍の規制区域になるので、勝手なキャンプ野宿はまかりならないだろう。
天気も良く対岸からは国後島が見えるが、多くの漁船が羅臼へ向かっているのが見える。一漁終えて戻ってくるのだろうか。
何気なくツイッターを見てると、元首相がおそわれたらしい。てっきりデマかフェイクと思った。
しかしその後、羅臼の漁港で改めてじっくりツイッターを見ると、
本当に暗殺されたようで、正直言って非常に衝撃だった。
24年前はこういう情報はテレビや新聞などで知ったが、スマホでツイッターなどでリアルタイムで情報を知ることができるのも令和ならではだ。思えば新元号もインドにいたときに首相官邸のツイッターではじめて知った。
自分にとって元首相は、円安を引き連れたいまわしい疫病神でしかなかった。ひとりよがりでしぶとくて独裁的で、この国が乗っ取られるのでは?という危機感すらあった
しかし反面、人間臭い一面もあったのも事実。元首相は世界から愛されていた男なのかもしれない。
羅臼のセルフGS。釧路から427km。16L。 \2717 実燃費26.7 燃費計26.4。 都市部ではないのでリッター170円と高いが「国後島を見ながら給油」というすごい貴重な経験ができた。
そのセルフGSで見つけたエロいねえちゃんの洗車。もちろん実際洗車するのはただのおじさん店員かセルフ洗車です。
でも、こういう「車好きの男の本能に訴えかける」ような90年代的広告って、令和になってからは見かけなくなったと思いません? なのでなつかしいね
知床峠は天気も悪く、霧と台風のような烈風が吹いている。標高も700mと高くないのに雪渓も見える。道路づくりも苦労があったようで、まるで人間の居住を拒むような厳しい場所だ。知床を横断し、オホーツク海へ。再び天気が良くなった。
まるで本物のカメ!
しかし、ある観光名所の土産店に入ると、入口すぐに消毒液持ったおばさんがいて、べつに手づかみで生の食べ物をつかむわけじゃないのに、手を消毒させないと入店することがまかりならず、その潔癖なほどのコロナ脳ぶりに興ざめした。むしろ「人をバイキン扱いしやがって」と心の中で怒りが燃えてきた。
そんなこともあって、旅がどこかしらけた状態。ただ走ってるだけな気分。
それは世界は脱コロナしてるのに、日本はいまだあちこちでコロナ脳の病人社会だし、こんなんだから観光地は興ざめだし。オホーツクの海は、タイの泳ぎたくなるようなトロピカルな海とちがうし。インドでクソまみれの道に出くわしたり、サドゥーの金王を見る方がよっぽど冒険的で刺激的だ。
シュールその1
シュールその2
キリストはカマボコ屋根に永遠の命を与えなかった
なまらうまい!いかにも「ステレオタイプな北海道」が爆発する看板を地元の方が作るのは最高です
ひねくれ者な私が好んで休憩するのは、
こういう誰も来ないところだ。虫多いけど。
チャイをしばいてインドツーリング式休憩。人や車やバイクで落ち着かぬ道の駅よりもリラックスできた。若い女性ライダーなら道の駅よりもおすすめかもね。
そんなさめつつある旅でも、
UberEatsの旅をするにあたり、
必ず行っておきたいところがあった
それが、卯原内。
そこはウーバーイーツにとって隠れた聖地なのだ
なぜならここは、
うばらない。
もちろんここは配達エリアではないので、うばらない。
R39の端野町付近に来た。ここは24年前にGN125で全開でぶっとばしてたら96キロ(36キロオーバ)で覆面セドリックに捕まって赤切符を拝受し前科者になったいわくつきの場所だった。
その翌月ぐらいに大宮市(現さいたま市)で裁判(略式)を受け、罰金6万、免許停止30日。罰金や出頭などが精神的につらかった。その頃無職だったので、30日の免停は自転車に乗ってればいいので痛くもかゆくもなかったが、車生活してたり職業ドライバーにとっては死活問題。
捕まった場所はだいたいこのあたりか、ここを過ぎたぐらい?だと思う
そのいまいましい痛恨の場所に再訪して思ったのが、片側二車線の高速道のように広いハイウェイで、スピードも出やすく、北見市街の手前にあたり、しかも若干下り坂になっているから、経験と場数を踏んだいまの自分だったら絶対に「怪しい!!」と思うトラップな場所で、道外から来ると格好の漁場・ホットスポットだと思った。高速道路のように道が広いが、中央分離帯が途切れてそこから車が右折やUターンしたりする可能性もあるし。
しかし若いころは狂ってたし、何も知らずタイのハイウェイのように走っていたのでこうなったが、この件で北海道が大のトラウマになってしまい「タイだと国道の制限は90キロだからほとんど違反じゃないのに!」と、非常識で破天荒だった若き日のたびいちはそんなせまっ苦しい日本がますます大嫌いになり、しがらみがなく思う存分走れる海外ばかり目に向くようになった。こんなむかつく日本捨てて新天地を探して移住したろうとすら思ってた。
そしてその後も
いろいろ捕まってつらい経験を重ね、年を取って丸くなって、無駄なお金を払いたくないのでクレバーな走りを心がけるようになって、24年後ようやく北海道に来たのだった
17時北見到着。一世風靡したカーリングのロコソラーレの選手が某車店で働いてるとの話なので、一目見ようとその店の前に来てみたが、どうも気軽に入れそうにないので、やめといた。どうみても自分は車を買う客には見えないし。 その後、業務スーパーで定番のチャイを買う
北見にも毎度おなじみの快活clubがあった。そして夜逃げ道具満載的な50㏄があり、もう昔気質の旅人感爆発。オールドファッションな往年のツーリングマニアにとっては垂涎ものだ。ただ令和らしくスマホホルダーついてるけど。
18:50北見出発。R39をそれて、生田原・遠軽などを経由。このあたりは日本屈指の極寒地であり、キリスト教徒による開拓地とあって、どこか日本離れしてて味があった。いま思うとパラグアイの日本人移住地に通じるものがあるのかもしれない。
道の駅遠軽に到着。北海道の田舎の祭によくありがちな、ひっくり返したおもちゃ箱的な混沌ぶりがいい。
ところで左下の選手が、前の職場で知り合い親しくなった同僚の女子に激似だったんだな。交際したかったけど、結局別れを告げられたのでした(笑)
その後は道の駅遠軽(遠軽IC)を20:35出発し、ラストラン。夜の無料自動車道E39を思う存分快走して、21:55旭川に戻ったのだった
朝 スパゲティ コアップガラナ58 ヨーグルト薪場の朝78
昼 チャイ
夜
宿 旭川の家
走行 385km