日本一周もハイライト!日本であって日本でないような風景の連続!
7/08 Day132 64/27
天気:きりのちくもり
6時40起床。道東のキャンプ場の朝は速い。霧多布なので霧が深い。
深夜2時台から夜明けが始まってたと思う。
そのため朝から車やバイクなどの出入りがうるさかったが、となりのテントからせき込む音がきこえ、落ち着かない。もっと離れたところにテントをはればよかったが後の祭り
囲まれて pic.twitter.com/ABi8yGFhdC
— たびいちドットコム (@tabi1com) July 8, 2022
朝食を作ろうと、バイクの下に置いておいたレトルトの未開封のミートソースが見当たらない。
近くにゴミが転がってるのを見たので近づいたら、それがミートソースだった。しかもびっくりするぐらいきれいに食べ尽くされて、こぼれてるような形跡もない。
実は24年前も同じ失敗をやらかした。ここのカラスなどは油断もスキもない。その時は開封済みだったのでやむを得ない部分もあるが、今回、匂いもしない未開封を開けやがるなんてどんだけずるがしこいんだ!
なんと24年前と同じく、2回連続同じ失敗をやらかしてしまった。人口が少ないここでは人間よりも動物のほうが天下なのだろう
もうここで料理を作る気が失せた。
公営のWiFiがあったので、本州へ帰るために苫小牧>仙台の太平洋フェリーの予約をしたが、キャンセル待ち。早く帰りたくなった。フェリーによって雑魚寝とドミトリー型ベッドとタイプがちがうのに同じ値段と言うのも納得いかないが、次からベッドにすればいいし
10時前ぐらいから霧が晴れて青空が見えてきた。どこか北極圏の集落のような景色も相まって不思議な気分だ。
その名の通り霧多く pic.twitter.com/GK7Zx1r4uB
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説明不要のドロボーマンガ。昔テレビで見た「哀しみの斬鉄剣」も霧多布が舞台のようで、その寂寥とした舞台とストーリーがものすごく印象に残っていて、24年前の日本一周では霧多布岬は目的地の一つだった。今回も、霧多布の景色が実にしっくりきたのだった
どろぼー pic.twitter.com/hpZzIqppG1
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浜中駅もこうなった。切符を買う時にぱいぱいに顔を近づけて話すなんて、笑うしかないとおもったが、実際はもう無人駅のようだ。
浜中駅から南に行ったところの公園の駐車場でよもぎスパゲティを作る。キャンプ場だと人が多くて落ち着かないが、ここなら誰も来なくて静か。
12:37浜中駅出発。この先は何もない地帯なので、根室本線の駅に寄りながら進むのが味があっていい
14時半、本土最東端・納沙布岬到着。オドメータが21720㎞になった。鹿児島佐多岬から約5540㎞、41日かけて到達したのだ
ついについたーーー pic.twitter.com/tAUvgh23Mu
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北方領土を望む岬とあって海風も冷ややかで、佐多岬の熱帯雨林的でおどろおどろした植生とはガラッと変わる。だから面白い。
天気は晴れていても海霧で対岸の島は見えそうで見えない。ロシアの巡視艇も見当たらない。それゆえに海霧が結界のように思え、日本にいながらはじめて国境のような気配を感じた。
たびいちドットコム旗揚げの際の初期に作ったレアな名刺を、地の果てに残す
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岬で同じVストローム250(広島ナンバー)を発見した。佐多岬でジェベルを見た時以来の感慨なので、またも自分から声をかけてしまう。生の情報はいいもんだ。旅バイクとしては最高の一台。いい思い出になったろうか。
偶然発見同じ pic.twitter.com/kO3OM7al1V
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左のサイドボックスタイプのほうが、スマートに見えてカッコいい。その点自分のはドテッとしたやぼったい積み方になっている。だがそれもワイルドでよろし。
岬から根室への北岸の道。もはや地の果て。
この道 アメリカか? pic.twitter.com/bfzV0GZ0Qb
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15:50、根室に到着。漁業で潤っているのか、ほかの北海道の街に比べるとさほど寂れた感じはしなかったし、中心街もレトロなままながら割と洒落た感じだ。24年前と変わらない感じか。
根室の街は、0条0丁目みたいな開拓地名でも無く、アイヌ語地名でもなく、曙町や宝町といった本土で見かける瑞祥地名が多い。かつては千島列島への出航地で、古くから栄えたのだろう。
イオンで買い物し外に出ると、ミニスカートの女子高生4人組がいたが、なんと3人がルーズソックスだった。最果ての街までくると時が止まったのか。ルーズソックスなんて24年前と同じだし。
叫ぶ男の24年後
16:50根室を出発、ラオスではなく羅臼へ向けて走っていると、18:17に途中で見覚えのあるものを発見。
それが別海町にある「北方四島・叫びの像」だった
24年前、この像と一緒に叫んだシーンを35ミリフィルムで10秒のセルフタイマーで自撮りしたのだった。
この際、高い台を飛び越えて駆け登らないとならず、24年前とまったく同じポーズで撮るのは難しい。ハードなので何度もやりなおすと疲れてくる
そしたら、車中泊旅している老夫婦がいて、見かねたばあさんが撮ってくれた
これが1998年
これが2022年
この叫びの像のあるところは普通の駐車場だったと思うが、今では道の駅おだいとうに昇格したようだ
夜はヨーロピアンスピードで走る。野付半島にも寄った。あまりにのびのびとして、もはやどこの国かわからん状態。
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20:20国営羅臼野営場に到着。しかし飛び込みでも泊まれた24年前とはシステムがだいぶ変わってしまい、受付は閉まってて、区分けされてるので勝手に張るのはマズい。
そしてみんなあちこちでたき火してるので煙がとても臭いし、駐車場にはワゴン車の中で何人か騒いでてうるさいのでむかついてきた。さらに入りたかった近くの熊の湯がこの時閉鎖中。思いでのキャンプ場の一つがこんなザマになって失望。しかたなく新たに別の野宿地を探す。
道の駅に行くと、たくさんのキャンピングカーが泊っていて、まるでキャラバンパークのようだ。キャンピングカーの大群を見てると、このときばかりは24年前よりも豊かになったような錯覚する。駐車場の端っこの目立たないところでテントを張ってるライダーがいた。
だけど道の駅なんて落ち着かないし、ほかに港や郊外など、羅臼の街をくまなく探した結果見つけたのは、21時半過ぎに展望台のある丘の中腹の空き地到着。まわりには民家も誰もいない。水は道の駅で汲んだ。クマーが多いので、ヘルメットと料理ナイフを枕元に置いて寝た。自分を守るためにはしょうがない。
朝 合鴨 もやし残り
昼 よもぎスパゲティ Coffee ドーナツ ポテチ
夜 スパゲティ 枝豆半額
宿 羅臼 展望台途中の空き地
走行 314km