2004年4月4日、あらたな旅の物語がはじまる。念願だったオーストラリア大陸一周の出発の日。
4/04 The first day
天気:夜・雨時々曇り
朝食はチャイナタウンのチャイニーズベーカリーで買った日本式あんパン。そして夕食は自分でスーパーで買ったオージービーフを焼いて食べた。ステーキはすごい煙が出るのでキッチンではなく中庭で焼いた。
きょうまで半年間、このシドニーの都心から南に10キロ近郊のRockdaleという街で一部屋1週間$90のハウスシェアをして住んでいた
この日がいま住んでいるシェアハウスの契約最後の日で、片付けなどに追われる。Bond(敷金) 2週間分180ドルを返却してもらう。
私が半年住んでいた部屋。裏庭には山羊のような獣がいる
04年4月4日という旅立ちをするには実にキリのいい日だが、ここでの生活は決して愉快な事ばかりではなかった。
国籍も文化も生活慣習も違う者同士が同じ家に住むというのは、和気あいあいとしたキレイゴトでは済まない面も出て、最後は大変だった。でもそれが現実なのだ。
半ば追い出されるように下宿先を夜9時に出発。今夜から宿無しで、荷物を満載にしたXF650 Freewindだけが頼りだ。
外は激しい雨。きのうまで全然雨が降らなかったのに、なんともいやな出だし。いつものPacific Highway M1(都市高速区間)で空港の下をくぐりぬけてCityに来ると雨は降ってない。
こないだ退職したノースシドニーの近郊にある職場に行く。日本のレンタルビデオなどと食品をあつかう店で3か月働いてたのだが、そこでの仕事は、日本食品や日本のバラエティーやドラマなどの番組をダビングし、シドニー内の各チェーン店に配送すると言う仕事で、とても楽しかった職場だ。
ここで借りていたVHSのレンタルビデオ(笑ってコラえてとかたけしの斎藤寝具店などの日本の番組)を借りていたので返しに行く。お世話になったスタッフの人たちに旅立ちのあいさつを告げる。
受付をしている18歳の〇〇ちゃんにも別れを告げる。働いてた時は〇〇ちゃんに会うのも楽しみの一つだった。
そのあとはオーストラリア初の野宿地探し。23:55、シドニーから北の外れのホエールビーチというビーチで早速野宿。
シドニーや近郊ではキャンプは禁止されてるが、ここなら禁止項目もないので、テントを張るのはまずいにせよ、野宿なら何とかできそう。雨もやんでラッキーな野宿だった
朝 あんぱん スパゲティ
昼
夜 Steak 450g $3.90 Mix-Veg.
宿 WhaleBeach 野宿
走行 77km
4/05 Sydney Suburb
天気:曇り時々雨
6時起床。18℃。このビーチ周辺は逗子とか鎌倉や伊豆といったような落ち着いた住宅街でもあるのでビーチに散歩したりする人たちはみんなフレンドリーで、安全だ。ハブアナイストラベル、なんて祝福されるととても素晴らしい予感がする。
おとといスーパーで買ったスシロール(手巻き寿司)で朝食。アウトバック(大荒野)の世界を思うと、こんなものが食えるのも今のうちだ。
サア出発だ、とおもったらなんとフロントがパンクしていた。のっけからパンクだなんてずいぶんついている。ちょうどタイヤも減っていたのでグッドタイミング。途中で空気をなんども補充しつつバイク屋をしらみつぶしに尋ねる。
昼過ぎに店で、タイヤ交換。タイヤ$140 ハードチューブ$27、工賃$18($2まけてもらった)で$185だった。のっけから大出費。
しかしフルパッキンなのでスタンドをかけてもすぐ倒れそうになるほどバランスが悪くなったが、昨夜、職場からもらった段ボール箱に日本に送り返す荷物入れて郵便局に60ドルで実家に送り返したり、Freewindを買ったバイク屋に預けたりして、荷物を減らし積み方をかえるとだいぶ良くなってきた
これぞシドニーらしいストリートアート。サムライやら忍者やら。忍者や将軍と書いてある
デジモンの主人公も書かれてある
その夜は今度はシドニーの西外れ、都市高速M7とM5の交わるリバプール郊外のゴルフ場東屋にて野宿。雨が降っていたのでちょうどよかった
朝 寿司、ごはん、あんぱん
昼
夜 BBQパン1.00 ピザパン1.00 Milkパン5個1.98
宿 Liverpool M7-5 ゴルフ場東屋
走行 236km