突然バイクのクラッチがプッツンした!
でも、あわてることはありません。
オンロードバイクYBR125のクラッチケーブル交換も、そんなに難しくはありません。
クラッチ切れは突然に
それは、UberEatsの仕事を終えて家に帰る途中のこと。
クラッチを切った途端
いきなりパチンという小さな音がして、
クラッチケーブルがあっけなく切れてしまった
写真の通り、タイコのあたりの部分が切れてしまった
切れる前の前兆
この日はクラッチを握っても、クラッチが重く、しっかり切れてない状態だった
押して歩いても、半クラッチのような状態だった
おそらく半分ぐらいが切れてしまって、ワイヤー長がのびきってしまい、そして全部のワイヤーが切れてしまった。
といっても、
クラッチケーブルが切れたからと言って、焦ることはありません
緊急の運転方法があります
緊急の運転方法 小型バイクの場合
これが実際に私がやった発進方法で、こうして50㎞先の家まで帰りました
1、エンジンをかけてニュートラルにする
2、跨ったまま、足で地面をけって、3km/h以上ぐらいに動かす
3、3km/h以上ぐらいになったら、ギアをローに入れ、すかさずスロットルをうまく回して加速
4、あとは2速、3速と、クラッチ使わなくてもダイレクトにシフトアップ・シフトダウンし、止まるときにうまくニュートラルに入れる
125㏄ならそんなに難しくはないが、
軽くて足が届く小型バイクでないとできないのが欠点。
緊急の運転方法 大型バイクの場合
1、ギアをローにする
2、クラッチの安全スイッチが効かないように、レバーを根元まで握る
3、セルボタンを押すと、グッグッと前進しながらエンジンがかかる
4、エンジンがかかったと同時にエンストしない程度に回転を上げる
5、走り出してしまえば、クラッチなしでもシフトチェンジは可能
6、止まる時は、停止位置の直前にキルスイッチでエンジンを止める
セルモーターで発進させるという荒技。この場合、小型バイクよりも操作が難しくなるし、バッテリーやセルモーターやギアなどに負担がかかると思うので、自宅や修理できる場所までの緊急手段。
クラッチケーブルはどこで入手・修理する?
結論を言えば、
YB125Zのような並行輸入品の場合、
クラッチケーブルはAmazonなどの通販で買うのが一番手っ取り早いし、安い。
金曜日にアマゾンで注文して、
土曜日に発送。
日曜日の午前中にポスト投函されてました。(地域にも寄る)
とても速い。
これなら、いちいちバイク店に注文したり新しいケーブルをバイク店に取りに行く必要もない。
なお、値段はかなり高いですが、アトラスの強化クラッチワイヤーはお勧めです。日本製だし、クラッチが軽い!そして寿命がとても長い!
新しいケーブルを入手したら自分で交換するのですが、
メカに自信がない人は近くのバイク修理店に持ち込むのもありでしょう
パーツリストを無料で入手
YB系ならPDFファイルで無料で入手できます
非常に便利なので、必ずダウンロードしておきましょう
https://www.ys-kuromatu.com/?page_id=9104
このパーツリストを参照して、あとはamazonでもパーツ番号で検索すれば、ヤマハの純正部品の取り寄せできます
新しいケーブルを入手したら、自分で交換するのはそんなに難しくはないのですが、
交換に自信が無い場合、面倒な場合、交換しようとして失敗した場合は、新しいケーブルを持って町のバイク屋さんにやってもらうといいでしょう。1000円~2000円ぐらいでやってくれると思う。
クラッチケーブル交換方法 YB125Zの場合
それではクラッチケーブルの交換です
イメージ的には複雑で難しい気がしますが、実際は割と簡単でした。
ただちょっとめんどくさいけど、慣れてしまえば数分ぐらいで手早くできると思います
ケーブルを外す・クラッチ側
1、クランクケース(クラッチ側)にあるクラッチケーブルのホルダー(黒丸)をボルトごと外す
2、クラッチから、ケーブルのタイコ(青丸)を外す
ケーブルを外す・クラッチレバー側
3、アジャスターボルトを外し、クラッチレバー側のケーブルのタイコを外す
4、クラッチケーブルを引き抜き、車体からケーブルを取り出す。
そのとき、新しいほうに黒ゴム製のレバーカバーがついてない場合は、古いほうについていたレバーカバーを、忘れないうちに新しいケーブルにつけておく(これ重要)
新しいケーブルを装着・レバーに
5、新しいケーブルのタイコを、アジャスターボルトの中に通す
6、タイコをクラッチレバーにハメる
7、アジャスターボルトを閉める
8、新しいケーブルを、元と同じ位置でクラッチ側まで引っ張って、下まで通す
ケーブルを装着・クラッチに
9、新しいケーブルに、古いケーブルから外したクラッチケーブルホルダーを装着する
10、ケーブルのタイコを、クラッチにハメる(青丸)
11、クラッチケーブルホルダーを、クランクケースに留める(黒丸)(注意:留め直す際のためにホルダーの向きを忘れないように)
長さの調整
12、ケーブル中央またはレバー側にあるアジャスターボルトにて、長さを調整し、遊びをつけながらクラッチがしっかり切れるかを確認。
(YB125Zに、YBR125用のケーブルを付けたら、問題なく取り付け・クラッチ操作ができました)
13、断線するところは、クラッチレバーのタイコのあたりが多いため、長持ちさせるために、タイコのあたりにグリスをぬっておく
以上になります
まとめ
ワイヤーが切れるほとんどのケースは、クラッチレバー側のタイコの部分、すなわちタイコの根元や根元から1センチぐらいのあたりで切れるので
クラッチレバーのタイコのあたりのグリスアップを欠かせずに。
クラッチに違和感が出てきたら、既にワイヤーの半分以上が切れてしまってるので、即交換!
おまけのぼやき:
ケーブルを交換する場合、バイクが並行輸入品の場合、某メーカー専門店に行ってケーブル交換してほしいといっても断られます。買った店で対応してくれとか言われます
メーカー専門店でも消耗品の純正部品のストックは置いてないことが多く、いちいち取り寄せなくてはならず、しかも並行輸入品と聞いた途端門前払い。実に融通が利かない。普通メーカー専門店なんだから、スペアパーツのストックぐらいあるはずだろうと。
はっきりいって、バイク超大国インドに比べると、日本のバイク店は想像以上に対応レベルが低すぎて、がく然としたほどだった。
結局新品交換に失敗し、家に帰って、アマゾンで買って自力で交換したのです
それに比べインドは、バイクのケーブル切れなどの小トラブルは日常茶飯事とあってか、どんな田舎の村でもバイク修理店や小屋があるし、パーツのストックを持ってる店が多いため、クラッチケーブルぐらいだったら非純正(場合によっては別メーカーの物を当てられるが)でもよければ即、新品交換してくれるし、しかもパーツ代も修理費もべらぼうに安い。
日本は修理代が高いくせに融通きかずという、本当に嘆かわしい限りだが、それはさておき日本だったら、自分でネットでパーツストックを確保し、消耗パーツはがんばって自力で交換するなどの対処するしかない。