ついに、北海道と本州を結ぶ特急白鳥は、本日3月21日が最後の運行日となりました。
この青函トンネル最後の特急・白鳥をネット遺産とすべく、撮った写真を余すところ無く掲載します
(写真をクリックすると拡大します)
青函トンネル 通過予定時刻表
白鳥93号 蟹田→木古内
青森805→蟹田843
蟹田851→木古内946 白鳥93号
木古内1228→函館1333
2015年3月6日 8:51
小雨の中、定刻通りに、白鳥93号、蟹田駅到着。
春まだ浅い津軽路のプラットフォーム。
18きっぷでも乗れる自由席は2,3号車。
1号車と4~6号車は指定席。
自由席でも充分余裕があった。
2号車側から見た1号車の連結部分。
2号車側。手をかざせば、モーゼの十戒の如く扉は開く
2002年にデビューした当初は、ここに100円で通話できる車内公衆電話が置かれていたと思われる
洗面台。熱いお湯に御注意下さい
ごみ箱
トイレ
両側には、男子用(小用)と男女兼用トイレがある
男子用トイレ
男女兼用トイレ 飛行機のトイレ同様、バキューム式。
自由席 車内
北海道の海の幸山の幸など。まるで飛行機の機内誌
車内販売も行っている。飛行機で言うCA。
どんよりとした津軽の雪景色。
蟹田からトンネルまでは、在来線区間なので速度は100km/h弱。
里の景色から、山の景色になり、いよいよ、青函トンネルに入る!
青函トンネル
最深部へ下ると、ものすごい風切り音がする
気圧のせいで蟹田駅では-65mだったが、最深部では-280mを示した。
トンネルを抜けると、ついに北海道だ!
といっても、海の中を潜る青函トンネルとはいえ、山の中の入り口から入り、山の中の出口から出たので、なんだか海を越えたという実感が湧かない。本州と北海道は陸続きのような、不思議な気分でもある。
単車で北海道に行ってたころは、青森や大間、新潟などから必ずフェリーに乗らなくてはならないため、海を越えて北海道という大地にわたる実感があった。
青函トンネルを出ると、相変わらずの雪原が広がる。
最高速は140km/h。トンネル内と出口直後のスピード。
トンネルを出てまもなくすると、130、120・・と速度を下げて、そしてまもなく木古内に着いた。
18きっぷの人はここで降りるわけだが、降りる人はいかにも鉄分豊富な面々ばかりである
そのなかで青森から同じ列車だった、紅一点の若い女性も一人いた。
木古内のプラットホームに降りると、すぐに白鳥は去っていった
やはり快適さでは普通列車とは違うので、今年から18きっぷで乗れないとなると実に残念である。
スーパー白鳥 木古内→蟹田
3月9日、
なんと自分の乗ろうとしている白鳥22号が、運休なのである!!
これでは本州に帰れないのではないか!と一瞬パニックになったが、
駅員に聞いてみたところ、なんのことはない、次の白鳥に乗ればよいとのこと。
次の特急は、白鳥22号ではなく、スーパー白鳥24号。
しかも、運休した白鳥の40分後にスーパー白鳥が12:48に木古内にやってくるので、蟹田での乗りつぎに問題ないどころか、あの便利な木古内の道の駅でさらに40分休む事ができるわけだ。
しかも「スーパー」がつくだけあって、新しいタイプである
災い転じて福となすってことですなあ。
ということで、木古内でぬくぬくとくつろいでから、スーパーに進化した白鳥に乗りました
行きのときに乗った白鳥93号はいかにも特急、という感じだったが、スーパーのほうは、外も中もデザインも斬新でカラフルで、まるで新幹線だ。
2号車 赤いシートに対し
3号車 ボーカロイドのような水色緑色?
LED案内板、スーパー白鳥のほうが、白鳥よりもいろいろ細かく表示してくれる
車内販売
スーパー白鳥のトイレ
便座はヨコに傾けるタイプ。こんなの人生はじめて見た。
男子小用トイレ。行きの白鳥93よりも小奇麗だ
自動扉の開き方も、いちいち芸術的。
トンネルで本州に抜けると、新しくできる新幹線駅・津軽いまべつ駅のすぐとなりを通過した
蟹田駅到着
こうして、青函トンネル最後の特急・白鳥、スーパー白鳥に乗る、という目的を達成する事ができた。
しかし、これからは、もう永遠に乗ることが出来ないと思うと、じつにさびしかった
さらば白鳥、スーパー白鳥!2016年3月21日