バイクに長く乗りつづけるなら、世界一周するなら、
FIとキャブどちらがいいか?
どちらに利点があるか、20年以上の実績からお答えします
こんにちは。いつも皆さんの投稿参考にさせてもらってます。
ずばり、FIのセローで世界一周は可能と思われますか?
二年後に世界一周バイク旅に出かける予定です。通例通りキャブ車を購入しようと思っていたのですが、FIでやることは大いに意義があるのではないか…?と最近思い始めております(そしてキャブ車のタマがない…お金も掛かります…)。
インジェクションにトラブルのあった場合、世界のどこで修理ができるかなどはYAMAHAに問い合わせる予定です。
皆さんのご意見を聞かせていただけたら幸いです。(WTNJ掲示板より)
たびいちの答え
セローについてはあまりくわしくは存じられませんが、
FIかキャブがどちらがいいかと言われたら、
結論から言えば、現在ではFIを選ぶべきです
そして新車か、新古車を買うべきです
その理由は・・・
まずは、FIとキャブレターの違いは
FI Fuel Injection
気圧や気温などのデータに応じて、コンピューターが空気とガソリンの混合気をつねにベストな状態になるよう噴霧するタイプです。エンジンも一発でかかるし燃費も良くなる。
キャブレター Carburetor
フロートやジェットニードルなどによって混合気を作るタイプ。電力も使わない。オーバーホウルもできるが、繊細なセッティングが必要なため、トラブルが起こると解決までが非常に厄介。
FIのほうが、エンジンも長持ちすると思う理由
それは、FIによって、いつも適切な混合気になるようにするため、エンジンに負担がかからないためです。
キャブの場合、キャブがコンディションの良い状態になってればいいですが、もしセッティングが悪いと、空気が濃いとカーボンがでたり、その逆だと不完全燃焼がでたりで、エンジン寿命に影響すると思ってます。
もしあなたがキャブ車のセローを買うとなった場合、売っているものは車体の古い機種が多く、キャブの調子が慢性的に悪い(だからめんどくさくなって手放した)ということもあります
よって、ベストな状態となるFIをすすめします。
キャブレターを分解修理した結果
実際、私はキャブレターのオーバーホウルをして修理したことがあるのですが
もう非常に大変でした。買ったときからキャブが不調気味だったため、もうキャブ車はコリゴリです。
レースなどをやってる人は、キャブを分解していじったりしてますけど、私個人としては複雑でめんどくさすぎて、もうとてもやりたくありません。
ましてや世界一周の旅先で、パーツもロクに手に入らず、しかも言葉の不自由な国で切羽詰まってる時に、キャブのセッティングだのなんだのとそんな悠長なことやってる余裕はありません。
なので、メンテナンスフリーでお利口さんなFIが、現在の主流になるわけです
そもそも四輪車にいたっては、キャブは駆逐されて、ほとんどがFIになっていますしね
世界一周するなら、新車か、走行距離の少ないものを!
自分自身の経験上、海外ツーリングが初めての人が、世界一周のようなGreat Journeyなら、新車か、年式のまだ新しい中古車を買うべきです。
何万キロも乗るうちに、あちこちマシンから不調がいろいろ出てくるので、それらに対応するのはかなりのストレスになります。修理に時間がかかると、ビザが切れたりして不法滞在になる恐れがあるので、不利益です。
世界を何周もしてる熟練のスペシャリストならまだわかりますが、「安いから、キャブ付きだから」と言って古い中古車を買うのは危険です。途中で壊れて動かなくなる可能性大です。
世界のどこで修理ができるかなどメーカーに問い合わせたい
とありますが、ヤマハなどのメーカーに問い合わせても、
だいたい「塩対応」されるのがオチです
なぜなら、各社とも日本国外での使用は保証外にしているからです。
ましてや超大企業となれば、無名の一個人の「壮大なる道楽」にいちいち時間を割いている余裕はありません。
なら、どうすればいいか?
それは、自分の力で調べるしかありません
その方法は、メーカーの各国のディーラーをネット検索して、目指すそれぞれの国にセローシリーズのラインナップがあるか。
もしあれば、故障した場合ヤマハのディーラーでFIのユニットごとの交換ができると思います。なくても、他国などから取り寄せできる可能性もあるでしょう
もしいずれにもかなわない場合は、現地の状況によって、柔軟に対応するしかありません。
そもそもFIは、そうそうめったに壊れるもんじゃないですしね。
そして、セローで世界一周は可能か?
はい、可能です。
セローシリーズはおおむねワールドワイドで販売展開されているので、実際現在セローで世界一周中の方もおられます。
あとはあなたの世界一周を成し遂げるだけの意志と経済力と、トラブルが起こっても対処しようとする勇気と不屈の精神がかかってます
しかし、
私も何年後かにユーラシアアフリカ計画をしてますが、その時はVストローム250で行う予定です
水冷エンジンなので、空冷のセローに比べて、エンジンの壊れるオーバーヒートの確率も少なくなるからです。
とにかくゆっくり走り、オイル交換などもまめに行ったりして慎重に走るのならセローでもいいですが、
もしあなたがかっ飛ばすタイプだったら、高速道路を主体にするならば、セローはパワー不足のデメリットばかりが目立ち、エンジンに負担かかり壊れる可能性が高いので、やめてください。なのでハイスピード派で10万キロ以上乗るのなら、セローはお勧めしません
ほかにもご意見があればおまちしております!