今日の記事は、ツーリング界のレジェンド・賀曽利隆御大(以下・カソリサン)を待ち伏せして捕獲するまでの物語です
まずは、カソリさんって誰?
一昔前なら、ほとんどのバイク乗りが知ってたり耳にしていたと思う。
71歳とは思えないぐらい超人的なバイタリティを持つ鉄人です。
わかりやすく言えば、こんな人です→賀曽利隆
しかも、温泉入湯については、ギネス記録を持っている人です
たびいち(アフロあきら)とカソリサンのつながり
「たびいち的・カソリブーム3つの波」を追記しました
昔からのカソリック(カソリファン)も、新しいカソリックもぜひご覧あれ。
①1993~2000 アナログ時代
カソリブーム・第一の波がアナログ時代。いまとちがってツーリングの情報源は、雑誌や本がすべてだった。
初めてカソリ氏の名前を知ったのは、月間オートバイという雑誌で、1992~1993年ごろ。
世界のバイク旅もさることながら、「国道沿いのドライブインのアジフライ定食が2枚乗っててうまい」という旅の感覚が伝わる紀行に味があり、バイク好きかつ旅が好きな私は、アムラーやシノラーならぬカソラーとしてインスパイヤされるのだった
カソリ氏の著書や雑誌などを買ったり図書館で読み漁り、読むだけでなくカソリ氏の旅のデータをくまなく分析して、日本や世界のツーリングに役立てていた
そういえば昔、
「ツーリングGOGO」と「ジパングツーリング」
ふたつのツーリング専門の雑誌があった。
当時はコンビニに行くと、両方300円で売ってたので、見かけた人も多いと思う。
カソリサンのすごいところは、両者ライバル誌なはずなのに、なんとカソリサンは両方に出演・連載していたので、ライバルの垣根をとっぱらうぐらいの、よくわからないぐらい懐の広い、ツーリングの帝王なのだ。
②2001~2004 インターネット時代
そのご、我がアナログカソリライフに、21世紀の幕開けにふさわしい革命的と言っていいことが起こる。それがインターネット。
初めてのコンタクトは、世界一周途中の南米エクアドルだった。
遠く離れた地球の反対側のエクアドルから、自分にとって雲の上の存在だったカソリ神とインターネットカフェで即座に通信できたのは、前世紀のアナログ時代からすると衝撃的だった。
世界一周の帰国後は、カソリ氏と何度も会うようになる。
「那覇でも待ち伏せ!南国指令アフロヅラ作戦」はこちら↓
そして伝説(?)の「たき火ふぉ~らむ」というキャンプでは、
カソリ氏は雨が降ろうがたき火のそばで寝たり、
またある時は
賀曽利さんのジュベル250のシートは凍っていました。
題字『アフロあきら』氏http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Circuit/8738/takibi3rd-2.html
早速、天下のカソリ氏を、文字通りいじり初めてました。
そしてそんな凍り付く朝なのに「渓流浴」と称して、みんなで朝の凍り付く川に入り、「うおおおおおおおお」と叫んだりの奇行をやるような、破天荒な黄金時代だった
昔の賀曽利隆ONLINE掲示板時代・たき火ふぉーらむ時代の2001~2003年頃は、いまよりももっと書きたい放題、いじり放題やってたのお。
なお、昔のパソコンだと、「かそりさん」を変換すると「過疎離散」と出てきて、おおいに話題になったことがある。限界集落か。
ところが・・・
その後、カソリサンはネット界から突如姿を消し、それ以降、消息不明のような状態が何年も続いた。
③2018~ スマホ・ツイッター時代
そして時は流れ、世はフェイスブックやインスタなどのSNSブーム。
そのひとつのツイッターにより、カソリサンとの即時インタラクティブ的なやり取りが復活。
先日以降、カソリブームのサードウェーブが到来。ということで・・・・・
そして2018年
アナログ的なイメージだったカソリ氏が、突如ツイッターをやるようになったおかげで、格段に把握しやすくなった。
何時何分どこどこにいる、というのがあっという間にわかるわけですからね。
そうなると、日本中のたくさんの「カソリハンター」が彼を待ち伏せして、ポケモンゲットならぬ、カソリゲットに挑戦するわけです。
ということで、カソリ氏とは気が付けばもう何年も会っていないので、彼が地元を通る場合は、あえて一切告知せず、秘密のサプライズとして驚かせてやることにしました。
1度目の接近
2018年9月21日、カソリサンは九州から国道を伝って日本橋に戻るというので、そのさい国道17号を通るため、我が地元を通るなら、ぜひこのチャンスに会っておきたい、
と思ったものの・・
当日はずっとみじめったらしい雨が降っていてテンションがた落ち。雨の中濡れながらずっと待つとなるときつく、いつ来るか、本当に17号に来るかもわからないため、どうも気分が乗らず、結局行くのをあきらめる。
しかしその後は例のごとく後悔でぶりかえすようになり「次の機会にこそ待ち伏せよう」と決意。
2度目の接近
10月2日、カソリサンは日本橋から京都まで行くという中山道ルートということもあって、天気もいいこともあって、朝から17号沿いの北鴻巣のドン・キホーテ前で2時間ぐらいず~っと待ちぶせていたのですが、一向に来る気配がない。
さすがに2時間も待ち伏せするのはしんどいし、もうこれ以上待ちきれないので、あきらめて退却。
あとでツイッターを見たら、「え、まだ大宮にいるの?」と仰天。
しょうがないので通過時刻を見計らって、もういちど別の場所で出直したものの、今度は別の道を通ってニアミスという、東京ラブストーリーも顔負けのすれちがいという、大失敗。
その日の夜は高崎のビジネスホテルにいるということで、くやしいのでそこまで行って会いにいこうかと思ったけど、やはりわが地元で会いたかったし、めんどくさいのであきらめる。
3度目の接近
いくらツイッターとはいえ、「天下の気まぐれカソリ氏」の行動は全く読めないので、待ち伏せゲームも正直めんどくさくなっていった(笑)
実際、私のほかにも全国各地でカソリサンを待ち伏せしてる「カソリハンター」も多いのだが、カソリ捕獲に失敗してる人も意外とけっこう多い。
そして10月18日、カソリ氏は新潟から日本橋に帰る。
早朝に新潟市を出たので、夕方には地元に来るのでは?と思ってたが・・
半蔵さんの差し入れの「アリナミン7」で乾杯。ここは沼田城趾です。 pic.twitter.com/t1hHpHr2vf
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
さすがは天下のカソリ氏、夕方すぎてもまだ沼田にいた!
70過ぎてもどーしようもないぐらいカソリサンらしいけど、夜にやっと群馬県新町に着いたとのツイート。
新町での半蔵さんとのお別れです。半蔵さん、今日は一日、ほんとうにありがとうございます。道の駅「みつまた」での出会いはビックリビックリでしたよ。三国峠越え、川古温泉、迦葉山、そして沼田城趾と盛りだくさんでしたね。おおいに語り合ったこと、忘れませんよ。また、お会いしましょう~! pic.twitter.com/bh5uBw6olK
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
しかし、ここまで遅くなった以上、おそらく群馬県新町からは寄り道せずにまっすぐ日本橋に向かうだろうから、逆にその分接近時間が読みやすい。
新町到着のツイートを見たら、準備に取り掛かり、いざ出発。
最初は前回と同じくドンキあたりで待ち伏せしたものの、鴻巣市箕田の17号バイパス交差点に行くと、そっちのほうが見晴らしも良く断然見つけやすいので、こりゃあいいと見張ってると・・・
ついに発見!
しばらく待たないうちに、闇夜の中で、いきなり黄色いVストローム発見!
熊谷バイパス側からやってきて、目の前の交差点の赤信号で止まったのだ。
こりゃあ間違いない!
そして大声で叫ぶと
鴻巣の国道17号の交差点で、アフロあきらさんが待ち構えてくれていました。「カソリさ~ん」の大きな声で、一発で眠気がさめました。 pic.twitter.com/iaYfX4mGat
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
やっぱり別人ではなく、カソリサン本人でした。
サプライズなので、私はあえてフルフェイスをかぶったまま、「誰だかわかりますか?おぼえてますか?」と言ってみたけど、
カソリサンは(え、誰この人?)という顔をして、
しばらくするうちに、「ああ、そうか!」と声と話し方で判ってくれた。
そのときVstromのデジタルメーターは70160㎞を指していた。Vストでこんな距離を走っているのは、日本でおそらくカソリサンぐらいだろう。
「次のコンビニでワンダを飲もう」と言われたものの
鴻巣は意外に国道沿いにコンビニがない。地元民なのに初めて知る事実。
天神まできて、やっとコンビニ発見
アフロあきらさんとワンダで乾杯。アフロさん、昔と変わらないねぇ。お元気そうでなによりです。 pic.twitter.com/ruLGwVQBKr
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
カソリサンのほうも、白髪は増えたけど、昔とぜんぜんハイテンションは変わってなかったです
ただ、思った通り、運転は若干おとなしくなったかなと思った。昔会った時とちがってあんまりかっとばさなかったし。
まあ自分も老眼になったりと老化がすすんでるけどね。
ギネス記録保持者、スマホでツイートするの巻
Vstrom250とGSR250 夜で暗いのが残念
250㏄クラスではかなり大きいGSRだが、Vストは、さらに大きく見える!
今回カソリサンに会う目的のひとつに、生のVストローム250を見ることだった。
じつはVストの実車を見るのは今回が生まれて初めてなのだ。
GSR250とエンジンも同じだから、似たような音かなと思ったら、全然違う。GSRよりも低く太く、迫力を感じさせる、まさに眠っていた冒険の血が騒ぐような音だった!
「もうゼッタイ、Vstrom250を買うゾ!」と心の底から思いました
その後カソリ氏は日本橋に到着し
Tododesuさんとchobidesuさんは日本橋まで来てくれました。ありがとう! pic.twitter.com/x9Kz8oG8aZ
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
その後またまたワンダを飲んだそうです。
東名の港北PA でTododesuさん、chobidesuさんとワンダで乾杯! pic.twitter.com/m3WKdCuBi6
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
どうでもいい話だけど、カソリサンが国道7号を走ったとき、アリナミン7が売ってなくてガッカリ、というツイートを見たが、てっきり「国道7号」だから、「アリナミン7」が欲しかったのかと思ってたら、
単にアリナミン7なら安くて眠気に効くからだそうで。国道7号とは関係なかった。
まとめ:カソリ効果で、パワー注入!
いやあ、カソリゲットして帰った後も、カソリバイタリティとワンダのパワーが化学反応して興奮が冷めないアフロあきら(たびいち)です。
もうおかげで、めちゃくちゃ元気が出てきたゾ!
先週ぐらい前はもう完全に心が沈み、ウツと無気力のきわみで「もうインド一周なんていいや」と弱気だった。
その後友人の断捨離をしてからはすこし元気が出て、そして今では「うおおおおおお!」と雄叫びしたいぐらいハッスルしてるぞよ!まるで別人じゃい!
賀曽利さんっっっ!!
SSTRからの二日目もありがとうございました(;_;)
賀曽利さんの背中、一生ついてきます!!!! pic.twitter.com/J9cOE7pAFb— 上矢えり奈🐶 (@erinyannn1015) May 26, 2019
それは、カソリ氏に2つの誓いを立てたわけです
今冬からのインド一周(二周目)と
Vstrom250による、ユーラシアアフリカ行き。
その2つを、レジェンドのカソリサンに今日やっと誓えたことで、スッキリして目的が果たせた気分です。
たびいちドットコムさん、がんばって。何かをやりつづければ、きっと結果はついてきますよ。負けるな、強くなれ!!!
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) October 18, 2018
もう自分に言い訳せず、やるっきゃないのだ!!
ということで、インド一周は来年1月からやる予定です。がんばるゾ☬