2013年8月に購入して以来乗り続けている、GSR250。
そんなGSR250をじっくりインプレッションしますので、是非ご参考にしてください。
GSRとの出会い
2013年8月。
当時乗っていたジェベル200の後釜としてやってきたGSR。
しかもこれは日本でも世界でも人気車である。
試乗の際に、思った以上の快適な乗り味に、絶対買うことを決意しました。
以前持っていたジェベル200が、いつ壊れるか判らない状態だったので(結局2013年に故障。そしてGSRを購入)次期に購入する一台を探していた。
それまではGSR250か、ヤマハのYBR250かにしようと思っていた。
GSRはタンクが13Lしかなく、そのぶん航続距離が短いのがネックだが(せめて15Lは欲しい)
でもタンクが小さすぎて速攻でガス欠になるタイのカブで鍛えられたせいか、航続距離の短さも慣れてきた。マンタンで350km以上走れば充分だろう。
狭い日本だったら、そこかしこに給油できるし。
そして、インパネは重要なので、あっさりしたYBRにくらべれば、ギアポジがついてるのがいいし、エコモード(実際使ってみた結果、どうでもよかったけど)なんかもあって、面白そうだった
ネットを見てると、GSRは中華製といえど結構良く作りこまれているらしい。
その点YBRは250なのにヘッドライトが35Wと原付並みなので、これははっきりいってありえない。。。そう思うとYBRはちゃちい気がしてきた。
YBRは21馬力で、GSRは24馬力と、ジェベルとたった4馬力しか変わらんし、おなじ250cc2気筒で45馬力だった時代に比べればもはや雲泥の差だが、高速は休日千円がなくなったいまではほとんど使わないし、しかも昔とちがってガス代が高いので、そのぶん燃費がいいほうが断然ありがたい。
OHCエンジンなので高回転型ではなく、結果的に乗りやすいと聞く。
ところで、GSRがリリースされる前は、ツーリング車としての誉れ高いゼルビスを買おうと思ってました。ゼルビスはネットオークションで安く売ってますが、発売から25年以上経っている大古車のため、程度は良くないと思っていいでしょう。メカの知識を要するので、初心者にはおすすめできません。
GSRは車重が180kgと重いのが難点(ジェベルは120kg強)だが、でもかんがえてみれば、ゼルビスのように400や750と引けをとらない大きさがいい。
乗りやすいとのことだし、そのぶんツーリング時の安定性もいいだろうし、2010年はゼルビスも候補に入れてたのだが、おなじ250の2気筒のGSRがでてきたなら、無理して20年前の単車・ゼルビスを買わなくてもいいなと思った。
GSR250の長所
とてもよく出来ており、同じ中華製のEN125とはえらい違いでした。
初めての水冷エンジン。初めての2気筒だったが、振動も少なく快適!とにかく快適!その快適性は、まるで四輪車のBMW並み。
大きいので、ビッグバイクに見えるので、鼻が高い気分。
そしてインジェクションのため、キャブレター式とちがい、冬でもエンジン一発でかかる(これ重要)
短所
私が買ったときは、2012年版の新型車なので、中古でも車体価格がそれなりに高かった。
車体が大きく重いので、とり回しがきつい。(でも走り出せばそのつらさもいっぺんに吹き飛ぶ!!)
そのため、左のVFR400よりも大きく見えることがある。
(ただし車体の割りに、エンジンはとても小さいが)
追記:GSR250の動画を撮りました
360度から眺めた結果の動画は
GSR走行中の動画
エンジンのフィーリングを感じてください
燃費
下道のツーリング 28~30km/L
普段乗り・街のり 23~28km/L
高速道路 20~24 km/L
ポジション
スポーティなセパレートハンドルですが、手前にぐっとハンドルが伸びているので、普通のバーハンドルのような感覚でもあります。
当然、アメリカンのような楽な姿勢じゃないけど、背筋が伸びてシャンとしなきゃならないので、姿勢矯正改善の面でもとてもいいと思います
足つき
世界で販売されるグローバルモデルなので、250ccの割に日本人には大柄に感じる。
当方の身長171cmでは、足つきは両足半分ぐらいです。ただ車重が重いので、跨ったままだとバックしにくい。
身長の高い人にとっては窮屈か?
身長180じゃ窮屈ですか?
というお問い合わせを受けたので、ここでお答えします
180の人でも、全く窮屈じゃないどころか、ポジション的にも、もちろん足つきなども余裕だと思います。
なぜならGSR250は、ワールドワイド展開されている機種の為、そもそも250㏄としては従来では考えられないほどでかいため、身長180が標準なでっかい欧米人に向けても作られてるからです。
GSR250の最高速とパワーレシオ
四輪のBMW並みに振動少なく快適なトルクフルなエンジン。
最高速は、メーター読みでMAX 142km/hでした(GPS計測の実速は131km/h)
なお、追い風下り坂のときに147キロだったので、そこがレッドゾーンだったと思うので、それを越えることはほとんどないかと。(150キロに到達した動画は見たことはあるが)
メーター読みで130km/hを越えたあたりから加速がなくなり、何とか142km/hぐらいとなる。風向き等によっては、130km/h台で落ち着くことが多い。
メーター読みの速度とGPSの実速では開きがあるので、メーターの100km/hは、GPSでの実際の速度は91~92km/hでした。
すなわち、メーター読みとGPSの誤差は8~8.5%でした。もちろん、同じGSRによっても、個体によって差は異なると思いますが。
Gear & Power Ratio x1000rpm リストはメーター読みの速度です
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
6th | 27 | 41 | 54 | 67 | 80 | 93 | 106 | 120 | 133 |
5th | 24 | 36 | 48 | 59 | 72 | 83 | 95 | 107 | 118 |
4th | 21 | 32 | 42 | 52 | 62 | 72 | 83 | ||
3rd | 18 | 28 | 37 | 46 | 55 | 64 | 73 | ||
2nd | 14 | 22 | 28 | 35 | 43 | 50 | |||
1st | 9 | 14 | 18 | 23 | 27 |
高速を走る場合、メーター読み117km/h(実測107km/h)ぐらいで巡航することが多かった。
117km/hというと半端なスピードだけど、このスピードが高速域の中でも快適で、これがたとえば110km/hだったり、123km/hで巡航しても、振動などの関係で気持ちよくはない。
実態の速度は107km/hぐらいなので、あの「白い追跡者」を気にすることなく、気分的にも快適に走ることができる。(そのかわり眠くなるかもだけど)
ただ、その速度だと6速8800rpmの高回転なので、その速度でずっと何時間も走るのはエンジンのダメージや負担を考えるといいことではないので、
やはり出力を下げて6速8000rpmのメーター読み106km/h(実速98km/h)で巡航するのがエンジンにとってもそのぶん負担も少なくなるし、燃費も良くなります。日本の高速事情には向いてますね。
快適な速度域は
6速の7000rpm、メーター読み93km/hぐらいが快適な速度域です。これなら車体やエンジンも負担がかかりにくい。
とはいえ、日本だとこの速度で走るのはじつに難しいので、じつに惜しい。惜しすぎる。
海外(ヨーロッパなど)では、オートルートやアウトバーンを走るよりも、のんびり下道向けであることは間違いないと思います
ツーリングの装備:
たびいちがおすすめする、
サイドバックとトランクケースなどの装備を紹介します。
あなたのGSRが格段に快適に進化します。
サイドバック
日本のみならず、オーストラリアとアフリカの旅でも使用した、最大容量72Lのサイドバック。タフでいちばん使いやすい。
リヤキャリアとリヤボックス
たびいちが20年以上愛用しているカスタムセブン。
もちろん、これよりも大きいパニアケースもあるのでそっちのほうが容量も見栄えもいいですが、自分としては安くてシンプルでいちばん使いやすい。
しかもパニアケースよりも軽いので、その分キャリアに負担がかからない。
キャリアも忘れずに!
エンジンガードがあれば、より安心
あるととても便利なもの
タンクバッグ
Amazon.co.jp ウィジェット
タンクバッグからそのまま地図が見れるだけでなく、
寝るときは枕としても大活躍します
それらを付けたのが、
この写真です!
ガソリン残量と、給油のタイミングについて
GSRにはデジタル式の残量計がついてますが、5つのバーグラフ(セグメント)方式で表示されます
そこで、タンクにマンマンに給油して、完全なガス欠になるまでの航続距離は何キロなのか?
というのを実験したところ
答えは、14.51Lで387km、燃費は26.7km/l となりました。
もちろんストップゴーの少ないツーリングとかになれば燃費は良くなるし、高速道路になるとこれよりも下がると思います。
GSRのタンクは13Lですが、実際はカラになった状態でセルフ給油でぎりぎりまで入れたら、14.5Lも入ったわけです(もちろんギリギリまでマンタンにするのは勧められないが)
なお、ガソリンの状態は、直進走行時でないと意味がありません
サイドスタンドで車体を斜めにしていると、燃料計は正しく表示されません(マンタンなのにバーグラフは4しか残ってない、など)
それでは実験の内訳を見てみますと
残り | km | |
5 | マンタン | 0 |
4 | 87 | |
3 | 159 | |
2 | 254 | |
1 | スタンドマークが点滅(残り約4L) | 274 |
1 | スタンドマークと1セグメントが全部点滅(残り約2L) | 332 |
完全なガス欠 | 387 |
以上の場合で、
直進走行時にそれまで2個残っていたグラフが1個だけになり、スタンドマークだけが点滅し始めたら、残りのガソリンは110kmしかありません。
そして1個だけのグラフとスタンドマーク両方が点滅するようになったら、リザーブになった状態なので、あと50km以下ぶんしかガソリンが残っていないので、そのまま50km走ると、完全にガス欠になります
全部点滅しだしたら、危険信号なので、ただちに給油を心がけましょう
GSR250の対抗車、CBR250や、Ninja250は?
GSR250の対抗車として、CBR250や、Ninja250があって、海外でそれぞれ乗った事がありますが、
CBRや忍者は、GSRとはタイプが違います。
たしかにGSRより軽いし、速いです。最高速は、それぞれメーター読みでGSRは143km/hに対し、CBRは単気筒なのに154km/h、忍者は160km/h出ましたが、ポジションなどはスポーツ寄りなので、二人乗りするならGSRが快適です。日本ならそれで充分だし。
CBRや忍者はかっとび系なので、おもに10代や20代が対象ですが、速さよりも快適性とビッグバイク並の貫禄のあるGSRは老若男女、幅ひろい年齢層にマッチしています
なにせ私のようなアラフォーが乗っても全然サマになります。
ブレーキランプのトラブル
中古で購入してしばらくすると、フロントブレーキを握ってないのに、リヤブレーキを踏んでないのに、ブレーキランプがつきっぱなしになっていました。つきっぱなしだとムダに電気消費するし、誤認して事故の危険性もふえる。
元通りになるまでの顛末を書きます:
フロントブレーキの、ブレーキレバー側についているスイッチを確認したが、直らずつきっぱなしのまま
↓
リヤブレーキの、ブレーキピストンを調べるため、フットレスト左側の六角ネジ二本を外す
↓
外すと、裏側にあったピストンがでてきた。ブレーキスイッチらしきものは見当たらなかったが、外して調べた時にはなぜかブレーキランプが消えていたので、組みなおした結果、元の通りに作動するようになった
一応は「めでたしめでたし」なのですが、まだ3000kmしか走ってない良い状態で、外したら治ったというのはどこか腑に落ちない部分がありますな。
そしてリコール
2016年11月に、一枚のはがきがうちに届きましたが、
先のGSR250のブレーキランプの異常原因は、防水パッキンの不具合によるリヤブレーキスイッチ不具合という名目でスズキニ輪が無料修理をおこなっているとのこと。
併せて修理してもらいましょう。
まとめ
GSR250は「ツーリングには最適な大人の一台」です。
ツーリングを主体に考えてる人はいかがでしょうか。