山奥の秘境・メーサロンで雲南麺とセクシーギャルの散髪を味わう

東南アジア旅2018-19
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台湾の山村のようなタイ北部の隠れ里・メーサロン(美斯樂)は、シャングリラのような思った以上のいいところ。そこに思いもよらぬ散髪屋を発見したのでした

メーサロン 美斯樂とは?

標高1100m、ミャンマー国境からわずか6㎞というタイ北端の山奥に位置する村。中国共産党に追われた国民党軍が移り住むようになり、少数民族と共に共存するタイの中でも独特な村です。

共産党に追われてためか、村の中はあちこちで台湾の雰囲気が出ている。観光化にも力を注いでいるが、さすがにここには中国人団体が観光バスでやってくるようなことはなかった。

メーサロンへの道

ソンテウなどを乗り継ぐ方法もあるが、バイクや車などで行くのがベター。

いくつかルートがあるが、国道107号から検問のある交差点を北へ10キロほど進むとメーサロンに着く。こちらのルートのほうがアクセスがしやすい。

といってもその10キロの道は、ジェットコースターのような起伏の激しい山道が続く。なのにほとんどがノーヘル。怖くないのだろうか。

 

 

メーサロンの宿泊

昔はたった50Bで泊まれたアカゲストハウスや、最古のゲストハウスである新生旅館は、現在ではトイレ共同が200Bより。(2018年4月確認済み)

 

ラーメンのルーツともいえる雲南麺を食べる

これまでメーサロンには2回ほど来ているが、私にとってメーサロンと言えば雲南麺である

日本のラーメンのルーツともいえる雲南麺は、まさに素朴だけど中華そばという忘れられぬおいしさだった

それが食べたいがゆえに、メーサロンに寄ってきたのであります

せっせと雲南麺をゆでるばあさん

並盛は40B 大盛は50B。

細切りになってるのは、乾燥チャーシュー。これがうまい。下にはワンタンが入ってるので、並盛でもボリューム満点

麺は長くてコシがある。昔の中華そばのような、なつかしい食感。

 

おやじさんが「餃子も食べるか?」というので、餃子を追加注文。餃子の中身は焼売のような味だし、ポン酢も中国式にあっさりしてるので、本当にうまい!

そして最後にジャスミン茶。メーサロンはお茶の名地でもある

ラーメンに餃子。並盛でもボリュームがあるので、充分満腹。

日本人としてはいや~たまらんですわ。

スマホで動画(おそらくユーチューブ)を見る店の子供。2014~15年ごろは、スマホでゲームするのが流行ってた気がするけど、2018年だとスマホでYoutubeを見るのが流行っている。

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仰天!セクシーギャルの散髪 そして値段は?

そしてお次は理髪店ネタですが、

自分の髪も長くなってきたので、ぼちぼちどこかで散髪する必要があった。

そんなとき偶然見かけたメーサロンの床屋では、山奥にかかわらず、セクシーな恰好で散髪しているではないか!これはネタのためにも行かねばなるまい!

その日は何人も待っていたので、翌日出直して散髪してもらうことに。この床屋は、セクシーねえさんと、おばさんの二人で作業をこなしている。

若いお姉さんでありながら「匠の技」を撮影させてもらう。いやあ、たまりませんなあ~

で、自分の番がやってきたので、スマホの写真を見せて、同じふうにしてもらう

見た目に寄らず、熟練者のように素早くバリカンや鋏をいれるので、とても仕事が速い。QBカット以上の手際かもしれない。10分ぐらいで散髪が完成。

お勘定はというと・・・

てっきり、料金リストを見たところ、タイ語が読めないので散髪は一番上の値段で、60-40-50バーツと書いてあるので、60ぐらい取られるのかなと思ってた

おねえちゃんは、(青丸で囲ってあるところ)を指さした

え?たったの30Bでいいの?

タイで散髪する場合、最近ではだいたい80~100バーツぐらいなのに、たったの30バーツ。

メーサロンはどこまで理想郷なんでしょうか。

後でタイ語を調べたところ、タップンチャーイ(ตัดผมชาย)と書かれており、散髪・男という意味になる

そして女性の場合は一番下のタップンイイーン(ตัดผมหญิง)散髪・女で、80~150バーツと軒並み高くなる

男よりも3倍以上取られるのはある意味かわいそうだけど、美容院と同じで「女は髪が命」のためか、インスタントにすぐ刈れる男よりも、時間と手間、そして繊細さがかかるからだろう

散髪後、おねえちゃんの腕前をずっと観察していたところ、現地の男子が散髪してた時も、10分ぐらいで終わった分、30バーツだけ払っていた

ひっきりなしに来客してくるので、おねえさんは前の客が終わったらすぐそこのベッドでゴロンと転がってスマホをいじって一休みしてから、次の客を散髪。そこがなんともかわいい。

ともあれタイのローカルの床屋に行く場合、この言葉はぜひ覚えておきたい。

仕上がりはというと、クイックカットな分だけ部分的にちょっと粗いところがあるが、全体的にはとてもよくできていて、何千人分もの仕事をこなしているベテランなので、まさにプロの巧みの技。それが100円足らずなので大満足。

セクシーな格好に似あわず「村一番の散髪娘」という実力があるためか、来客者が次から次へとやってくるので、QBカットのように回転率が速い。だから30Bでも充分儲けになるのだと思う。

セクシーねえさんは小さい子供にも大人気。

おばさんや店の中などの素朴な雰囲気がすごくよかった。またメーサロンに来ることがあったら雲南麺と散髪をしに行きます。

 

店の場所

雲南麺の店は地図の通りだが、散髪店は枠外の南にある「段将軍之墓」とタイ・ミリタリーバンクのある三叉路交差点の近く。
4月20日の食事

朝 ランチパック12 チョコパン10
夕 雲南麺40 餃子40
夜 キットカットもどき10 チョコシュークリーム25 豆乳10 トマトスナック6

 

4月21日の食事

朝 チョコバー残り うまい棒のようなもの7 ランチパック・シュレッドチキン12
夕 雲南麺 大50 ワンタン5個入り
夜 あげまんじゅう バナナ 串揚げ3種 30

 

メーサロンの感想

メーサロン、本当に来てよかった!!

親切な人が多かった。自分的にはまさにタイのザナドゥだと思う。きっと国を追われた人たちによる念願の理想郷つくりが実ったのだと思う。

スクーター美少女

かつて中国共産党に追われてEXILEとなった国民党員は、タイの少数民族の生活する山地に入植し、南米に移民した日本人のような苦労をしながらも田畑を開墾し、理想郷つくりを目指していったのだと思う。個人的にはパラグアイのイグアス日本人移住地に気質が似てるかも。

年中さわやかな気候で、都会のようなストレスも少ない。オーストラリア人のリタイアメントなロングステイヤーもくつろいでいたほど。

タイの中心から遠く離れた場所。ゆえに自由を求めた古き良き姿が残っているのでしょうね。