ねぶたの旅・2日目は秋田・青森です。さあ、どんなねぶたまつりになるのかな?
7月31日
秋田自動車道のPAでの一年ぶりの野宿は、全く眠れなかった。
眠れずもだえてるうちに夜が明けて手元が見え始めてきた。先日の出発前はたっぷり寝て、しかも昨夜はいろいろ興奮してたので。
しょうがないので4時に起きて、テントをかたずけ散歩して、まだ朝早い5:45には出発する。
秋田道は、主に追い越し禁止の片側1車線(70km/h制限)だが、
秋田に近づくにつれ片側2車線区間(80km/h)が多くなる。
途中の西仙北PAは、コンビニと休憩所が一体型。
朝から天気が悪い。振ったり止んだりのなんとも不快で陰湿な天気。初っぱななのに自分の心も曇ってくる。気分が重い。いらつきながら合羽を着る。ミラクルが起こることを祈るしかない。
しかし秋田中央ICでいったん降りると、栄光の1000円が表示。本当に高速1000円!これを見ただけで曇った自分の心が一瞬ふきとんだ。
秋田中央から昭和男鹿半島ICも、無料実験のためこれまた0円である。本当にありがたい。
今や見れない0円表示
青森ではなく男鹿に来たのは、とある用事があったため。インターから男鹿半島への道は東北と北海道をミックスしたような広くて寂寥とした道。今までの各駅停車のような下道経由とちがい、今回はいっきに高速で来たので関東から秋田へいきなりワープした気分になる。
超大盛と温泉と
まだ時間に余裕があるので、潟上天王のコンビニの店内でぺヤング超大盛を食す。215円。
並みの麺ふたつはいっている。おそるべき1100キロカロリー。
http://allabout.co.jp/gourmet/junkfood/closeup/CU20040808A/
昨日の夜はほとんど何も食べてなかったので、もう空腹の極みだった。
もちろん、高速のSAとかにも食べる店はあるのだが、相変わらずぼったくりともいえる高さなので、この超大盛を食うまでひたすらがまんしていた。
なのでこのドカベン焼きそばでも全く余裕で完食。215円で腹いっぱいになるのだからじつにありがたい。
自転車旅行者にとって、この超大盛は、類似品の焼きそば弁当超盛に並ぶ、無くてはならぬ友らしい
ぺヤング超大盛よりすごかったのは、東アフリカ・ウガンダの食堂で出た、ウガリ・芋・米・マトケ(バナナ)定食という、炭水化物攻めのフルコースだった。一人前なのにドカベンレベルの量の上に、どっしりと重いのですぐ腹にたまる。現地のウガンダ人は平気で食べるようだが、あれはさすがに食いきれなかった。とはいっても食べ残しは袋に入れて持ち帰って食べたが(笑)
10代の頃とかは、当然金もなく、外食はまったくしなかったので、ツーリングではなべやコンロも持ち込みわざわざ自炊していたが、旅先では自炊できそうな場所を探したり準備&片付けするのはめちゃくちゃ面倒だし、冷蔵庫とか調味料などもない限られた自炊環境なので、凝った物もつくれるわけがなく、正直うまいものを作れたことはなかった。
よくありがちな「壮大な景色こそが最高の調味料だ」などといっても、それは単なるやせがまんでしかなく、まずいものはまずいのだ。
しかし今では外食も安くなり、かつ入りやすくなり、昔に比べツーリング期間も短いのでペヤングとか100円マックとかラーメン屋のK楽苑とか牛丼のS家に入ることが増えてきた。(2010年当時。2018年現在ではどこも値上がりしている)
その点、欧米や豪州、南アにあるバックパッカー宿では、キッチンも完備していて、自分の作りたいものが作れたのでありがたかった。
でも、東南アジア(とくにタイ)では、屋台などが充実して、食事も気軽に食べれるのが最高。
そのあと、天王の道の駅にある温泉に入る。400円。天気が悪いのであったまるううううぅ。
男鹿に向かうも、まだまだ振ったり止んだりの不安定な天気で合羽を脱いだり着たりのいやな天気
男鹿での所用のあとは、由利本荘の花火大会に行った。
そこでは中高生ぐらいの女のこはかなりの割合で浴衣を着ており、インドシナから戻ってくると「やっぱここは日本なんだな~」と思ってしまう
ここ最近で日本文化が見直されてるのか、20年ぐらい昔だと浴衣着てる子は少なかったと思う。世界中の女性からもキモノを着てみたい、という女子はたくさんいる
なんだかんだいっても、やはり自分は日本の男なのだ。
所用の都合で、ふたたび男鹿に戻る。男鹿駅の待合室は開いていたが、職質とか来てもいやなので、港の駐車場でそのまま野宿。
8月1日
港の野宿で目ざめる朝。昨夜寝不足だったのと、絶えず海風が流れているので、蚊も少なく、よく寝れた。
男鹿半島はいろいろ見所が多そうなので寄ろうか考えたのだが、今回は青森でギネス大会をやるというので、やはりねぶたのギネスに間に合うようにまた次回にしよう
八郎潟をつっきり、
暫定無料の秋田自動車道。片側一車線なのにこのときは南アのハイウェイのように速く流れており、フルスロットルで飛ばしても、前の車に引き離されてしまった。
R7は下道らしく走りにくくなったものの、弘前からは道もよくなり、どんどん追い越して80km/h程度で巡航。
青森到着!ひとまずキャンプ場に足を踏み入れ、その後すぐベイブリッジ経由で青森アスパムに到着。
ここでねぶたギネスを見届けるのだ。充分間に合ってよかった。何のギネス挑戦かというと、何千人もの人がいっせいに横笛でねぶたのお囃子を吹くというもの。何人かの審査員が、老若男女問わずちゃんと吹けてるかチェックしていた。
そのあと、ギネス会場でねぶた仲間の3人にバッタリ再会。そのうちの一人のTは、じつは3か月前ほど、一時期いっしょにタイで旅をしていたのだ。
バンコクの次は青森で出会ってしまった。
今年のねぶたは寒かった!そして、暑かった!
こうして、例年のようにねぶたバカンスを味わったのだが
前半は最高気温も22度と寒かったのに、後半になると36度と死ぬほど暑くて(といっても熊谷のほうがもっと暑いんだけど)、もうめちゃくちゃな天気だった
特に昼2時の気温だと、8月2日はたったの20℃しかなかく、しかも雨が降ってたのでうすら寒さにふるえていたのに、6日はと36℃。(気象庁のHPより)なんと16度も違うのだった。そんなのあり?
この気温差、屋外のテント生活なのでモロに堪えるのだ
開通前の新青森新幹線駅。4か月後の2010年12月開通。
北海道新幹線、建設中。
タコちゃんセルフ。なぜタコちゃん?
8年前にもGoProがあった!!ヒモで補強してるのがDIYくさく、泪ぐましい努力なり。
今年は、ねぶた期間が週末にバッティングしなかったため、幸か不幸かキャンプ場は全然混雑してなかった。
後半ごろ一時的にテントが増えてたけど、テントの数は一定してた。張りやすかった。
その分盛り上がりに欠けるけど、かといって毎年週末とかになるとテントが爆発的に増えて、難民キャンプの人口過密の芋洗い状態になって、多すぎるのも困る。
青森はやっぱり昭和が残る。
おいしい水
東南アジアと違うのは、水がそのまま飲めるということだ。
とくに、ねぶたキャンプ場の水道水は、東南アジア並みの暑さになっても、水が冷えていて、そのままでもうまいぐらいだ。
だから、暑さで汗をかいても水が十分うまいので清涼飲料を買わなくてもすむ。
こうして、ねぶたも終わり、夏も終わっていくのであった