第1部に続いて
第2部は、東京湾に浮かぶ島・若洲のキャンプ体験記です
キャンプ1日目 8/25 火 初日
昼過ぎ、熊谷の自宅を出発
都内に入り、途中、肉のハナマサでポテチとベトナムフォーを買う
晴海・新木場を経由して、16時すぎに東京の果ての島の若洲キャンプ場に到着・チェックイン、テントを張る
海の香りが近い。
私はテントを二つ持っている
ひとつは小型のテント。静岡や長野、新潟の旅で活躍したワンタッチツーリングテント
そしてもう一つは、今回使う大型の古いファミリーテント。
テントやキャンプ場の様子はこの動画をごらんください
張るのに時間がかかるが、ワンタッチテントとちがって狭苦しくないので、何日か連泊するならこのテントがメリットある
実はこのテント、何年か前のねぶた祭りの時にとある映画監督から、「捨てるならおくれー!」ともらったものである
夫婦と小さな子供の3人で生活したテント。その「家」を引き継いだわけだが、さすがにボロボロ。両側の入り口のうち、片側の入り口が裂けているので、縫い直して塞ぎ、片側だけを使っている。だけどどっちみち、このテントは何年かに1度しか使わないので、充分だ
ずっと使ってなかったMSRのドラゴンフライ、何年ぶりかに火をつけたら、ちゃんと利用できた。
中のガソリンは古いので使い切りたいが、何年かかる事やら
外は熱いが、冷蔵庫はない。かといってぬるい水を飲みたくないので、
冷たいものが無ければ、熱いものを飲むことにする
インドで買ってきた紅茶をいれる
その都度ドラゴンフライでお湯を沸かすのはいちいち面倒なので、一度に沸かしたお湯はマホービンに入れる。
夜の仕事を終えてテントに戻り寝るものの、全く眠れたものではない
いつも夜型生活というのもあるんだけど
エアコンはおろかせんぷーきもないので暑い!
汗だくなうえに、虫がやってくるので、かゆい!かゆすぎる
とはいえ、いいキャンプ日和だったので心は上々。やっとやっと眠りについたのは午前4時の夜明けからだった
キャンプ2日目 8/26 水
暑さで目覚める。まだ6時半
夜は蒸し暑かったものの、夜明けは26度ぐらいまで下がって、肌寒いぐらいだったのに、7時にはいきなり35度まで上がった
全室を全部開けたら風が入ってマシになったものの、気温差が激しくて、これはしんどい。
まずは朝は快活clubの大森店に行く
ゲートブリッジと海底トンネルであっけなく大田区に着いたものの、大森まで混雑した
まずは大森のヨーカドーの駐輪所で単車を停める。キャンプ場からここまで15㎞。
そこからけっこう歩いて大森駅前の快活club。
朝食はいつものモーニング食べ放題。大森駅前でなくてもポテトは大森にして食う。真夏のソフトクリームばか食いは最高。
そしてフライデーを読み、初めて無料シャワールームを使い、思いっきり髪を洗ったった。水浴びだけだと本格的に髪を洗えないので、ここの無料のシャワーがありがたい。
70分利用して510円だったが、3時間パックとそんなに値段的にはあまり変わらなかった。
駅から駐輪場迄距離あるので、だいぶ時間が過ぎてしまった。
そのあと麻布十番などで昼の仕事を終えて、キャンプ場に戻ってきた。
日没まで休憩&夕食づくりをする
ガンガンに晴れてるので、汗臭くなったテーシャツと下着を洗濯して干す
海パン一丁でテントの中でくつろぐ。暑いけど快晴で最高の気分。
近くには、若い親子連れがキャンプしてた。
子供が小さいのでうるさそうでやだなあと最初は思ったが、静かに過ごしており、とても好感が持てた。
しばらくすると、大分おとなしくなったと思って見てたら、夫婦二人してスマホをいじってた。キャンプ場までスマホなんて笑っちゃうが、彼らの世代だと子供のころからスマホ世代か。ともあれ静かに過ごしてくれるほうがいい。
そして、その奥さんはアラサーぐらいで、ごく普通の奥さんなんだけど、ああいう女性と一緒にキャンプしたらいいな、一緒に過ごせばいいなと、灼熱のテントの中の海パン姿の独身中年は、他人の奥さんに対して妄想しまくるのであった。
この一家、デイキャンプなので夕方には出てしまった。
そして夜、もう一度仕事に出かけ、22時ごろ戻った
しかし、夜も遅いのに、かなり不愉快なことがあって怒ってしまう。
実は日本にいるときは、怒る事はまずない。ここまで本気で怒ったのは日本で何年ぶりだろうか。
それは日本だと空気を読み合い、おたがいに大人の対応をするので、怒る事はまずないからだ。
しかしキャンプ場の外側は、海沿いの遊歩道になっているが、東京の端の中の端とあってか、夜になると無法地帯のようになる。ここでキャンプして寝てる人々がいるのに、逆撫でするようなことをされるとなると、一気にSATSUIのごとく沸騰するのである。
後味の悪い夜ながらも、昨夜は寝不足とあって、早々と眠りについた
キャンプ3日目 8/27 木
周りにはテントの無い、青い快晴と、穏やかな朝を迎える。しかし昨夜の件もあって、心が晴れない。
早速仕事に出かけ、昼時はスコールが降ったが、ちょうど戻った時、天気雨のゲートブリッジからはなんと虹が見えた
「これがほんとのレインボーブリッジだ!」とめちゃくちゃ興奮した
突風とスコールがあったので、テントは無事かと懸念して戻ると、テント内が濡れてるのはちょっとだけなのでホッとした
しかし今度は近くで若い男女数人の団体がキャンプしてた。とてもいやな予感がした。
まあともあれ夕方からひとり焼き肉をする
やはりリアルタイムで焼く肉は、ばりうまい。
しかしテントの前室で焼肉したせいで、テント内に焼肉店のような臭いがついてしまった
まあ、食べた後も焼肉気分が味わえるからいいかもしれないが、次回からはテントから離れた場所で焼こう
日が沈んだころ、仕事(夜の部)に出かけた。
そして23時すぎに戻った。この夜更けならさすがに近くの団体も騒がないだろうと思ってたが、甘かった。
日本人の謎なんだけど、
普段はおとなしいのに、集団でキャンプ場にくると、なぜマナーが悪くなるのだろう?ふつう22時以降になったら、静かにするよな。
集団の心理なのか、居酒屋の延長に思ってるのかもしれないが、近くに静かに過ごしてるキャンパーがいるのに、ふざけるなである
ぶっちしたいのを抑え、昨夜の二の舞をふまえ、相手も大人なので「大人の対応」をして、静かにしてもらった。
キャンプ4日目 8/28 金 撤収
6時半、暑さで目覚める。しかし連日の寝不足なので、8時まで寝れた
朝っぱらから近くの集団が騒がしい。朝のさわやかな空の下で静かにくつろぎたいのに、気分もぶち壊しで、めちゃくちゃプギャーとなりそうである。
この怒りをどこにぶつければいいのか!!最悪の朝だ。
日本のキャンプ場は、なぜ不愉快なのか!?
なぜ自分がここまで「病的な怒り」に苛まれるのか、考えてみた。
まずは、エアコンも何もないテントの中は蒸し風呂で、汗だくだくになる。ストレスがうなぎのぼりMAXだ。あまりの暑さは、人間をアグレッシブにするようだ。
そしてテントの場所が指定されてること。そしたらうるさいのがきたら逃げるように移動できたのだが。全然客もまばらなんだから、自由な場所に張らせればいいのに!
そして最大のキーポイントはこれだ。
例えば海外のキャンプ場で、これと同じようなシチュエーションだったとしたら、
「一人ぼっちで泊ってるの?一緒に食事しない?」と、集団の輪の中に混ぜてくれることがよくある(そうでないこともあるが)
おすそ分けしてもらったら、その集団に対して怒る事は、まずない。
しかし日本の社会は「自分たちは自分たち」「他人は他人」と小さく固まっていて、関係ない人間は目もくれない、どころか排除したりする。
それでいてマナーの悪さや騒音などはしっかり被るわけだから、相手に対して敵対的になって激しい怒りがこみ上げるのだと思う
転じて、ウーバーイーツで働いてるときは、怒る事なんてまずない。
逆に心が穏やかでいられる。
もちろんイラっとすることはあっても、こんな「病的な怒り」にまで達することは、絶対ない。
それは、汗を流しながら動き、会話したりするのと、感謝されたりするからだろう。そして好きな時間に好きなように、好きなペース配分で働けるので、キャンプ場みたいにその場に縛られるわけでもない。イヤになったらすぐに帰れる。なのでほかの仕事に比べてストレスが溜まりにくいのだ。
結論としては、
日本で起こる犯罪などの事件は、そんな疎外感や様々な要因から出てくる激しい怒りからくるのではないかと、日本社会の縮図を味わった気がした。
チェックアウト後
テントを畳んでキャンプ場を退場した後は、すぐさま駐車場の日陰で銀マット敷いて寝転がる。
もうダメだ。
朝っぱらからすっかり疲れ果ててしまった。
3泊連続のキャンプは、炎天下で野性的な環境ゆえに、肉体的にも精神的にも消耗し尽くしてしまい、あまりにしんどかった。
荷物を満載でUberEatsはできないので、そのまま家に帰ることに。
4日間のまとめ
キャンプから帰ってきた。疲れた。
日本離れするぐらいすごく良いこともすごく悪いこともいろいろあって、ひさしぶりに海外レベルの旅をした気分だった
帰った後も、2日間ぐらいは疲れが抜けなかった。
レインボーブリッジのみならず、ゲートブリッジや大規模海底トンネルなど、快適で眺めも抜群な道路を作れる東京はすんごい金あるなと痛感した。東京見直した。
レインボーブリッジから見る東京は、20年以上前は、正直あまりパッとしなかった。当時は摩天楼は新宿ぐらいしかなく、中小規模のビルがごちゃごちゃ無秩序に乱立していた、中途半端で魅力のない都市景観だった
しかしその後21世紀になって湾岸にタワマンが一挙に林立するようになってからは、いまやニューヨーク並かそれ以上の摩天楼になり、圧巻のカッコいい景観に変わっていった。
都心の風景は2000年代になってずいぶん変わった。
羽田空港から都心に向かう首都高速1号線に乗れば、芝浦近辺から都心部にかけて、まるでムーミンに登場するニョロニョロのごとくタワーマンションが林立する。お台場に向かうレインボーブリッジから都心を見れば、そこは湾岸タワーマンションが天にも届けとばかりに、その高さを競い合う光景に触れることができる。
東京の湾岸を走るだけで、充分にツーリングしてる気分になれる。
それにくらべに地方や田舎の旅は、どんどん寂れてしまい、退屈になるのではと思う。
逆を言えば都会と田舎の格差はどんどん広がっている裏返しなのだが。
でもキャンプの日々も日が経つにつれていやなことがあると感動も消えて、最後の日は最悪の気分で締めくくった。
着いた初日あたりは、また来月にも予約したいと思ってたが、もういいやって感じ。
ただ、都内に仕事も兼ねるとなれば、利便性も、そしてゲートブリッジなどが最高に良すぎるので、気が向けば来年以降やればいいかなと思ってる